日本の城ランキング

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平成の大修理中の姫路城大天守(奥)=2014年8月、兵庫県姫路市本町

行ってよかった!

「日本の城」人気ランキング

世界最大の旅行口コミサイトが「行ってよかった!日本の城ランキング2014」を発表。トップ20には四国から新たに4か所がランクインし、エリア別では、愛媛県、兵庫県、沖縄県から3か所が選ばれ、全国各地の名城の集うランキングとなった。
《「行ってよかった!日本の城ランキング2014」》
世界最大の旅行口コミサイト 「TripAdvisor」上に投稿された過去1年間の口コミ評価をもとにしたランキング。2014年度版は、2013年6月~2014年5月の1年間に 投稿された日本の城(城址含む)に投稿された日本語の口コミを、星評価(5段階)の平均、口コミの投稿数などをもとに、独自のアルゴリズムを集計したも の。
油をかけられませんように (^_^;)

 

トップ20は?

「行ってよかった!日本の城ランキング2014」

順位(2013年度順位) 城名/所在地
1位 (1) 熊本城 /熊本県熊本市
2位 (6) 松山城 /愛媛県松山市
3位 (11) 姫路城 /兵庫県姫路市
4位 (10) 弘前城 /青森県弘前市
5位 (4) 松本城 /長野県松本市
6位 (2) 犬山城 /愛知県犬山市
7位 (-) 備中松山城 /岡山県高梁市
8位 (5) 竹田城(竹田城跡)/兵庫県朝来市
9位 (8) 高遠城址公園 /長野県伊那市
10位 (7) 二条城 /京都府京都市
11位 (-) 宇和島城 /愛媛県宇和島市
12位 (13) 中城城跡 /沖縄県北中城村
13位 (-) 丸亀城 /香川県丸亀市
14位 (15) 高知城 /高知県高知市
15位 (-) 首里城 /沖縄県那覇市
16位 (17) 皇居東御苑(旧江戸城本丸跡)/東京都千代田区
17位 (9) 勝連城跡 /沖縄県うるま市
18位 (19) 会津若松城(鶴ヶ城)/福島県会津若松市
19位 (3) 松江城 /島根県松江市
20位 (-) 今治城 /愛媛県今治市
口コミから、年代を問わずお城を訪れ楽しむ様子も
寄せられた口コミの中には、天守閣からの眺めの素晴らしさや、お城のある公園の広大さ、雰囲気の良さ、また桜や雪など季節の風物詩と合わせ、年代を問わず多くの人がお城を訪れ楽しむ様子が見られたという。

第1位は前年に引き続き「熊本城」

「やはり熊本城が日本一だと思う」
「TripAdvisor」の口コミ欄では、熊本城について「日本には数々の城があるが、やはり熊本城が日本一だと思う。」と、「日本一」と称賛する声が多く見られ、堂々の第1位にランクインする結果に。
「歴史にあまり興味がない人でも楽しめました」
熊本城には、ほかにも「きらびやかな昭君之間や圧倒される大広間、石垣など、見どころ満載!」、「とても広いので 相当歩く覚悟が必要ですが、それだけの価値はあると思う」という意見や「上まで登ると熊本市内が見渡せます。歴史にあまり興味がない人でも楽しめました」 などの声が寄せられた。
《地元出身の俳優が熊本市をPR》
「わくわく都市くまもと 熊本シティブランドWEB」内に、熊本市出身で、熊本市わくわく親善大使を務める俳優の高良健吾(27)の特設サイトがオープン。熊本城など市内各所で撮影した写真を公開。PC用・スマートフォン用の壁紙ダウンロードなども企画されている。

市街地を見守るように熊本市の中央部に構える熊本城の天守閣
熊本城をバックにポーズを決める俳優の高良健吾

熊本城をバックにポーズを決める俳優の高良健吾

第2位の「松山城」はリフトやロープウェイも人気!

「天守閣からの眺めは最高です」
松山城には「リフトで山頂まで登ったところ絶景でした。松山城も素晴らしい建物で十分に見学を楽しめました。庭園の散策もおすすめスポットです」と、天守閣からの眺めの良さを強調した口コミも。
「帰りはリフトで街並みを楽しみながら帰ってきた」
「お城にはロープウェイで楽に登れる。天守閣が望める広場ではボランティアの人にシャッターを押してもらった。心 のこもったコミュニケーションで気持ちのいい観光ができた。天守閣からの帰りはリフトで街並みを楽しみながら帰ってきた」など、周囲の人との交流や、公園 内も楽しんだという口コミも多く寄せられた。
第2位の松山城(愛媛県松山市)

第2位の松山城(愛媛県松山市)

第3位は「姫路城」 11位から大幅にランクアップ

改修中の姿を見るのも貴重との意見
2013年度年は11位とふるわなかった姫路城。しかし、09年から始まった大修繕も追い込みに入ってきたためか、14年度は3位に。口コミからは改修を見るのも貴重な経験と、日に日に姿を現す姫路城をワクワクしながら眺める様子が伝わってくる。
「『白鷺城』の名にふさわしいいでたち」
2014年5月の口コミには「現在天守上層部5~4階部分が真っ白になった漆喰の壁と黒い瓦が見えています」、 「葺き直した瓦の漆喰が初夏の日射しに照らされて真っ白に輝く姿は、まさに『白鷺城』の名にふさわしい」など、その白さに感動し公開を心待ちにする口コミ が多く寄せられた。
《約5年半にわたる「平成の大修理」》
世界遺産・国宝の姫路城の「平成の大修理」は、2009年10月から本格的にスタート。外壁のしっくいを塗り直し、「白鷺城」の異名を持つ美しい白色が取り戻された。屋根瓦がふき直され、大天守頂上のしゃちほこも新調した。
「平成の大修理」を終えた姫路城。一般公開再開当日は早朝から大勢の人々が集まり、午前8時の開門前には徹夜組10人を含めて約千人の長い列ができた。混雑緩和と事故防止策として1日の見学者を1万5千人に制限しているため、先着順に整理券が配られた=2015年3月27日午前7時54分、兵庫県姫路市(本社ヘリから、山田哲司撮影)

「平成の大修理」を終えた姫路城。一般公開再開当日は早朝から大勢の人々が集まり、午前8時の開門前には徹夜組 10人を含めて約千人の長い列ができた。混雑緩和と事故防止策として1日の見学者を1万5千人に制限しているため、先着順に整理券が配られた=2015年 3月27日午前7時54分、兵庫県姫路市(本社ヘリから、山田哲司撮影)

《「白すぎる」との声も》
「平成の大修理」が進む姫路城では、工事用建屋の撤去が進み大天守(地上6階、地下1階)の姿があらわになるにつ れ、市民や観光客から「白すぎる」「きれいだけど何か変」といった驚きの声が寄せらたことも。白さの訳は独特の施工方法にあり、関係者は「壁だけでなく屋 根までも純白に生まれ変わった白鷺城ならぬ“白すぎ城”こそ、城の本来の姿だ」と胸を張っている。
平成の大修理中の姫路城大天守(奥)=2014年8月、兵庫県姫路市本町

平成の大修理中の姫路城大天守(奥)=2014年8月、兵庫県姫路市本町

桜の季節が特に人気 第4位は「弘前城」弘前公園では桜が見頃を迎え、弘前城との共演を楽しむ観光客らでにぎわった=2014年4月28日午後、青森県弘前市(蔵賢斗撮影)

「桜並木とのコンビネーションは抜群」

「青森の桜の名所といえばここですね!本当に奇麗な景色が広がってました。お城は少し小振りなものですが桜並木とのコンビネーションは抜群です!」と、弘前城は桜のシーズンが特に人気であることが、多くの口コミから窺い知ることができる。

「江戸時代に築かれた天守や櫓が現存」
弘前城についての口コミでは「江戸時代に築かれた天守や櫓が現存されている場所です。保存状態が非常に良く、歴史を感じることができます」といったように、現存する天守に注目する人も多い。

弘前公園では桜が見頃を迎え、弘前城との共演を楽しむ観光客らでにぎわった=2014年4月28日午後、青森県弘前市(蔵賢斗撮影)

《100年ぶりの石垣修理中》
弘前城では2014年11月25日、約100年ぶりとなる本丸の石垣修理に備え、工事がスタート。石垣の膨らみが 確認され、地震で崩落する危険があることから弘前市が修理を決定。15年8月からは天守を解体せずに、石垣から離れた本丸中央部へ移す「曳屋」を始め、 2023年度の完了を目指す。
石垣修理に備え、水抜きの作業が始まった弘前城の内堀=2014年11月25日午前、青森県弘前市

石垣修理に備え、水抜きの作業が始まった弘前城の内堀=2014年11月25日午前、青森県弘前市

第5位の松本城 風格ある現存天守に称賛の声が多数

「昔の人もこんな風にこの階段を上ったのかと感慨深い」
松本城には「松本市民の心のよりどころ。上品で知的な松本らしいお城」、「これほどきれいに天守閣が残っているお 城は他にはないのでは。中の急な階段や天守閣から見た外の景色もなかなかで、昔の人もこんな風にこの階段を上ったのかと感慨深いです」と、歴史のおもむき を感じることができる点を評価する声が多かった。
第5位の松本城(長野県松本市)

第5位の松本城(長野県松本市)

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