池袋に野外劇場

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 ▲三菱地所設計JVが提案した完成イメージ

東京都豊島区は9月6日、池袋駅前の「西口公園」を再開発し、クラシックのコンサートなどができる野外劇場として整備する計画を発表した。
2020年東京五輪・パラリンピック前の2019年秋完成を目指す。
2000年に放送された人気ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」の舞台にもなった公園は、芸術活動の拠点として一新される。

記者会見で、高野之夫区長は「これまでの池袋のイメージを脱皮して、オンリーワンのおしゃれな街にしたい」と意気込みを語った。整備費用は今後算出する。

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これまでの池袋西口のイメージを
 徹底的に脱皮してください  (^_^;)
 

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「池袋西口公園」は1990年に東京芸術劇場と一体的に再整備された。

噴水や複数のオブジェ、地元住民らが出資して造ったステージがある。

新たに整備する野外劇場は大小のステージのほか大型ビジョンを備える。

客席は可動式で、立ち見を含めて約1500人を収容。

東京芸術劇場と連携したイベントにも取り組むという。

現在と同様にイベントや憩いのスペースとしても活用し、災害時は救援物資の配給拠点として使う。

豊島区は「国際アート・カルチャー都市」構想を掲げ、文化・芸術イベントを積極的に誘致している。

池袋駅周辺では、東口の区庁舎跡地一帯で1300人収容のホールを含む集客施設を整備しており、野外劇場と同時期の完成を目指している。

高野区長は「以前から街全体が劇場という仕掛けを考えていた。五輪・パラリンピックに向け、お客さんを迎えられる都市にしたい」と述べた。

池袋駅西口公園再整備計画の概要

劇場の直径は約40メートル。
外周を六つの輪状のひさしで形成し、常設と仮設の二つのステージを備える。
非常時は防災広場として活用する。
2017年11月末までに基本計画、同12月~2018年8月末に基本・実施設計をまとめる。
2019年1月着工、同10月末の竣工を目指す。
設計は基本計画策定業務を担当する三菱地所設計・ランドスケープ・プラスJVに随意契約で委託する見通し。
国内で広大な公園の一部に劇場を設ける事例はあるが、公園全体を劇場にする計画は珍しい。
記者会見で高野区長は三菱地所設計JVが提案した計画案の概要を公表した。
計画案によると、公園の新名称は「(仮称)GLOBAL RING」。
同公園の敷地がかつて「丸池」と呼ばれる弦巻川の水源池だったことから、大きな輪をモチーフとした。
円形のため全方向からのアクセスが可能だ。
劇場外周の一部には常設の「コアステージ」(60平方メートル)、中央には仮設の「センターステージ」(直径6メートル)を設け、イベント内容によって使い分ける。
センターステージはフルオーケストラの演奏が可能な規模という。
隣接する東京芸術劇場と連携したイベント展開も想定している。
高野区長は、公園の劇場化が「西口で計画されている再開発の先導的な役割を担う」と明言。その上で区内に「池袋を中心としたにぎわいをつくっていきたい」と述べた。
 

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