こけしから怪獣まで
伝統工芸のこけしから怪獣のフィギュアまで――。
米サンフランシスコ国際空港内の美術館「SFOミュージアム」で、
「Japanese Toys! From Kokeshi to Kaiju」
(日本のおもちゃ! こけしから怪獣まで)
と題した特別展が開かれている。
旅行客から大好評を博し、今月 終了の予定が5月中旬まで延長された。
特別展は昨年11月から同空港の第3ターミナルで開催されている。
こけしから始まってゴジラ、ハローキティといったキャラクターのおもちゃが多数展示され、日本のおもちゃの変遷をたどることができる。
1960年代に始まったテレビ番組「ウルトラマン」シリーズの怪獣をかたどったビニール製のフィギュアも人気だ。
おもちゃからは日本の暮らしや伝統もうかがえる。
職人が郷土玩具を手作りしていた時代から、欧米の文化が流れ込み、ドイツや米国をまねたぜんまい仕掛け、電池仕掛けのおもちゃが登場した時代。
戦後になると日本映画や漫画の文化が栄え、多くの人気キャラクターが誕生した。
SFOミュージアムによると、特別展が始まってからこれまでに第3ターミナルを通過した旅行者は460万人余り。
インターネット上のツイッターやインスタグラムで連日話題になるなど、同ミュージアムのイベントとしては過去最高の人気を呼んでいる。
4月22日には北カリフォルニア日本協会が、おもちゃ収集家として知られるマーク・ナガタ氏をゲストに迎え、パネルディスカッションやガイドツアーを実施する。
空港利用者以外の参加も受け付けるが、保安上の理由から事前予約が必要となる。
SFOミュージアムは80年代、空港の一角に設けたギャラリー・スペースからスタートした。
空港内に芸術作品などを展示する企画は近年盛んになっているが、米美術館協会(AAM)に正式に認められているのはSFOミュージアムだけ。
現在では20のギャラリーで年間計40件の展覧会を開催している。
怪獣は日本の文化です (^_^;)