国内に住んでいると当たり前に思えることでも、海外在住者から見ると「にっぽん凄すぎる!!」と思うことが多々あります。
海外とひとくちに言っても、住んでいる国や地域によって、日本との差はまちまちです。
ただ、どこに住んでいても「日本ってすごいよね~」「いろんな面で超便利!」と感じる瞬間があるのです。
海外生活が長くなっても、いくら充実していたとしても、心はやっぱり日本人。
というわけで、海外生活8年目・現在はフランス在住の記者が感じる、フランスと比較した際の日本の良さを「一時帰国あるある」でお伝えします。
もう コンビニ無しでは 生きていけないかも
とにかく 日本人に生まれて 良かった~! (^_^;)
【一時帰国あるある】
・良質なものが安い
・コンビニの便利さに泣く
・100円ショップのラインナップに驚く
・ゲームセンターやカラオケなど娯楽施設の充実ぶりにワクワク
・どこのスーパーでも魚の鮮度がよい
・黒ずんだマグロの切り身は見かけない
・スーパーの陳列棚がスカスカしていない
・お店の棚には常に商品が並んでいる
・開封済みのお菓子や食品が陳列棚に並んでいることはない
・24時間営業の店が多い
・日曜・祝日に店が開いている
・お昼時の12〜14時に店が閉まっていることはまずない
・買い物をすると特に頼まなくても丁寧に包装してくれる
・お客様は神様扱い
・特に飲食店でのお客様の扱いが丁寧
・飲食店で席に座ると、必ずウェットタオルやお手拭きの用意がある
・電話やお店などの対応がとても丁寧
・電車がオンタイム
・ストライキが滅多にない
・公共のトイレがきれい、臭わない
・デパートのトイレがきれいすぎて住みたくなるレベル
・道に犬のフンが落ちていない
・勤務中におしゃべりに花を咲かせている人が少ない
・勤務中に突然歌い出したり、踊りながら仕事をしている人がいない
・路上に「喫煙所」があるため、受動喫煙の心配が少ない
・ホームレスの人にしつこく物乞いされることがない
・ひとりで歩いていても声をかけられる心配がない
・良い意味で日本人は他人との距離感を大切にする
社会福祉やライフスタイルの面ではフランスに軍配が上がりそうですが、生活面での利便性や美意識の高さでは、日本はどこの国にも負けない気がします。
海外在住者のみなさん、いかがでしょうか?
住んでいるときには気づかなかった、ジュ・テーム日本、パラダイスです。
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東京を訪れた外国人が口をそろえて言う「食」の質の高さとコストパフォーマンス。
東京在住18年のフランス人記者がその魅力をレポートする。
地球上で、最高の食事を楽しめる都市はどこか─。
それは東京だと認める人が世界で急増している。
たとえば、ミシュランガイドは、パリを含めた世界 のどの都市よりも多くの星を東京に与えた。2014年版ガイドで東京は、ミシュランから「三つ星」を13個、「二つ星」を55個、獲得した。この4月に は、米国のフード・アンド・ワイン誌が、米国人観光客が訪れるべき都市として、パリではなく東京を一番に選んだ。直近の調査では「レストランに行くのに最 適な都市」のカテゴリーで、東京は、やはりパリに勝ち、ケープタウン、ニューヨークに続く世界3位につけた。
東京は、グルメな都市だ。フランスのサンドイッチからトルコのピタに至るまで、考えられる限りすべての料理が食べられる。筆者は18年間、東京で 生活しているが、レストランに行って嫌な経験をしたことが一度もない。だが、一定のお金を払うからこそ、質の高い食事が楽しめると考えるのは間違いだ。な ぜなら、コストパフォーマンスの面でも優れているからだ。
驚くべき東京人の外食率
東京では、予算が少なくても昼夜を問わず、ほぼ何時でも質の高い食事が楽しめる。レストランで食事をすることは日常的なことで、決して贅沢ではな い。これがパリでは、外食は一大イベントになる。フランスで生まれた筆者は、子どもの頃、家族でレストランに行くのは、年に1~2回だった。ほとんどのフ ランス人と同様、外食は特別な支出だと考えている。誕生日や学校の卒業、会社での昇進といった特別な機会だけに許された贅沢だ。そのため、パリでは、東京 のように7ドル程度の代金を支払うだけではレストランから出られない。
ところが、東京では毎日、大勢のOLやサラリーマンが外食している。寿司やラーメンといった美味しい食事を7ドル足らずで楽しめる都市は、東京以外にどこにもないだろう。
東京のレストランのコストパフォーマンスが高いのは、人件費と消費税が(まだ)安く抑えられているからだ。食料は高いが、それを料理に変えるコス トは安い。スーパーマーケットで売られている食材と、レストランで楽しめる同じ食材を使った料理との価格差は、パリの差よりもずっと小さい。そのため、東 京の消費者は、自炊後に皿を洗う面倒がない分、レストランで食事をする方がいいと考える。
食材の質はアジアで一番
そして、東京のもう一つのポイントと言えるのが、外国料理であっても、シェフに日本人が多いことだ。最近、筆者はJR恵比寿駅のショッピングモー ルでミラノ風カフェを発見した。この店で出されたイタリアンサンドイッチは、筆者がイタリアを旅行した時に味わったサンドイッチよりもイタリアっぽく見え た!
世界の都市では、外国料理のレストランは、たいていの場合、外国人が運営している。パリでは、インド料理店はインド人、和食レストランは日本人か アジア人が運営している。しかし、東京では、外国料理でも日本人のシェフが多い。たとえば、パリでは今、若い日本人のシェフが料理界を席巻している。そう したシェフの大半は、パリで修業を積んだ後、日本でフランス料理店を開店する。そして、師匠から学んだレシピを自分なりに改良し、より豊かな料理を創り出 している。
東京に50年以上住んでいるワイン輸入業者兼レストランプロデューサーのアーニー・シンガー氏は「料理の世界は、芸術的感性を持った日本の若者が自分の創造性をフルに発揮できる分野だ」と評価する。
もちろん、東京のレストランが扱う食材の質も素晴らしい。
「東京では、質の高い食材が簡単に見つかる。そして、食材を提供する漁師から調理するシェフ、お客さん自身を含めて、すべての人が完璧を追求している」と話すのは、2年前に東京・銀座でフランス料理店「エスキス」をオープンしたフランス人シェフ、リオネル・べカ氏だ。
オープン以来、彼はフランスで一度も経験したことのない機会を東京でつかんでいる。たとえば、フランスのフランソワ・オランド大統領が来日した2013年、安倍晋三首相とオランド大統領の昼食会の料理を任された。
べカ氏は「東京のユニークなところは、食のプロが自分たちの扱う食材を熟知していることだ。私の周りには、個人的に非常に深い関係を築いている40人の生産者がいる。彼らは、時として、私が探している食材を、私以上によく知っている」と驚く。
シンガー氏も、べカ氏の意見に同意する。彼は12年に、銀座の三つ星店「鮨よしたけ」の姉妹店である「すし志魂」を香港にオープンするプロジェク トに携わった。開店2年足らずで、すし志魂はミシュランから「三つ星」を獲得した。その秘訣は、シェフを東京から呼び、食材を東京から仕入れていることに あった。
「魚はすべて築地から輸入している。香港では、同じ品質の魚が見つからないから」とシンガー氏。食の都と呼ばれた香港をしのぐ、東京の素晴らしい食の世界。だからこそ、べカ氏はこう指摘する。
「日本政府はもっと、外国の食材でも安く輸入することを認めるべきだ。そうすれば、東京の食の水準は、文句なしで世界最高峰になるだろう」
リオネル・ベカ
「エスキス」シェフ・エグゼクティブ。1976年、フランス・コルシカ島生まれ。マルセイユで育ち、20歳を過ぎて料理の世界へ。2006年、ミッシェル・トロワグロより、東京にオープンする 「キュイジーヌsミッシェル・トロワグロ」シェフに任命され来日。11年、フランス国家農事功労賞シュヴァリエ授勲。12年、「ESqUISSE」開店と ともにシェフ・エグゼクティブに就任。