食生活と健康の関係について考える場合
デブが多い米国人と 細身が多い日本人を
ゴッチャにするのは 少々乱暴かもね (^_^;)
美容や健康に良いと話題のココナッツオイルが「 Pure Poison(純粋な毒)」で「あなたが食べることのできる最悪の食べ物のひとつだと主張している学者がいます。
8月21日付の英紙デーリー・メールや、翌22日付の米紙USAトゥディ(いずれも電子版)などが報じているのですが、ドイツのフライブルク大学にある腫瘍疫学研究所の責任者で、米の名門ハーバード大学のT.H.チャン公衆衛生大学院で非常勤教授(疫学)も務めるカリン・ミケルス氏がドイツで約50分にわたって行った講演で、こう言い放ったのです。
「ココナッツオイルについて、急いで警告すべきことがあります。
ココナッツオイルは純粋な毒であり、あなたが食べることのできる
最悪の食べ物のひとつです!」
無論、ココナッツオイルが本当に毒だというわけではないのですが、米心臓協会によると、ココナッツオイルに含まれる脂肪分の80%以上が、心臓や血管の病気にかかるリスクを高め、体に悪いとされる「飽和(ほうわ)脂肪酸」だというのです。
これはバター(63%)、牛肉(50%)、豚肉(39%)と比べて、はるかに多い割合です。
そのためミケルス氏は、ココナッツオイルについて
「ラードよりも(体に)悪い!」
とまで言い切ったのです。
逆に、一般的な油に含まれる脂肪酸と比べてエネルギーとして燃えやすく、減量に効果的とされる中鎖脂肪酸(ちゅうさしぼうさん)は14%しか含まれていませんでした。
このお話、もともとは、米の金融経済系ニュースサイト、ビジネス・インサイダーのドイツ版が報じ、それを欧米メディアが引用し、一気に広まったのです。
ご存じのように、数年前からココナッツオイルは健康食品として大々的に宣伝されており、2016年の調査では、米国人の70%がココナッツオイルはヘルシー(健康的)な食べ物であると信じていました。
実際、ココナッツオイルは健康食品として宣伝されていますが、栄養学のエキスパートによると、その主張を裏付けるデータはほとんどないといいます。
米タフツ大学で栄養科学の教授を務め、米政府の食事ガイドライン諮問委員会で副議長も務めるアリス・リヒテンシュタイン氏も米紙ニューヨーク・タイムズに
「ココナッツオイル(が美容や健康に良いという)
誇大宣伝を裏付けるデータはほとんどない」
と明かしました。
ちなみに米心臓協会(AHA)はココナッツオイルの使用を非推奨としており、成人が1日に摂取する総カロリーの6%以上の飽和脂肪酸を食べないよう推奨。
その理由として、心血管疾患の原因となるLDLコレステロールを増加させる可能性などを挙げています。