読書 大野城物語
城と言っても、400~500年前の戦国時代の城ではない
今から1300年以上も前に築かれた古代の城
663年の白村江の戦いに敗れた大和朝廷は、逆に唐と新羅の連合軍が攻めてくることに備え、九州の大宰府に水城や山城を築いた
前回の九州への旅で、水城(みずき)の上や周辺を歩いたが、かなり巨大な防壁で、これを堤防にして水を張って、敵を防ごうとしたらしい
同時に、朝鮮式の山城を築いたが、大野城はその一つ
一つの山全体を土塁と石垣で囲うという、かなり長大なしろもので、大変な手間がかかったと思う
その大野城の建設に駆り出された当時の人々のドラマ
もちろん歴史的な史料はほぼ皆無なので、ほとんど想像(イマジネーション)の産物
現在もこの山城の周辺は大野城市と呼ばれ、そこの市長が町おこしの一環として、「古代山城サミット」なるものを開催したときに「大野城物語」が作られ、それをマンガ化したのが本書
結局、唐と新羅の連合軍は攻めて来ず、水城も山城も使われずに終わった
(^_^;)