
須藤早貴と、殺害された資産家「紀州のドン・ファン」野崎幸助さん

いまどき2回り位の年齢差はよくありますが、年の差55歳(4回り半)というのは、かなりスゴイですね
ちなみに文豪ゲーテは、72歳の時に17歳の少女に本気で恋をして、連日のように熱烈なラブレターを送り続け、ついに求婚しました
まさに今回と同じ55歳差!

もちろんゲーテ(→)は当時の超売れっ子作家でお金持ちだし、ドイツを代表する世界的な文豪で、ワイマール公国の宰相も務めた大物だから、そこらのチンピラの求婚とは訳が違う
ゲーテに求婚された少女も驚いたが、少女の両親も、腰を抜かすほどビックリした

今の日本で言えば、40歳くらいの両親がいて、その娘(女子高生)に石原慎太郎(←)が熱烈に求婚したような状況を思い浮かべれば、割と近いかもしれない(作家としてのゲーテは、石原慎太郎よりはるかに大物ですが)
ちなみにこの時のゲーテは、あえなく少女に「ごめんなさい」されて失恋しますが、その72歳の失恋体験を、しっかり作品化しています(さすが文豪!転んでもタダでは起きない)

ゲーテはこの時のことを言われると
「天才には、青春が何度も訪れるのだ!」
と開き直ったのだとか
下衆な想像ですが、この時のゲーテが書いた大量のラブレターは、大変な資産価値だと思うんですけど、どうなったのかな?
なお、この時の少女は、生涯独身だったそうです
「ゲーテに求婚された女」
という変なレッテルが、彼女の結婚に悪影響を及ぼしたのではないか、などと勘ぐってしまいます
あるいは、両親にアドバイスされて「ごめんなさい」したものの、やはり天才ゲーテの熱烈なラブレターは少女の心に決定的な痕跡を残し、その後の人生で、他の男の求婚が詰まらないものに見えてしまったのでしょうか?
<ゲーテのことば>
たいていの人間は、人生の大部分の時間を、生きんがために働いて費やす。
そして、わずかばかり残された自由はというと、それがかえって恐ろしくて、
それから逃れるために、ありとあらゆる手段を尽くす。
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殺害された野崎幸助さんと、須藤早貴
「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家・野崎幸助さん(死亡当時77歳)を、2018年に殺害したとして、元配偶者の殺人犯人・須藤早貴(25歳)が先月28日に逮捕された。
資産家・野崎幸助さんの遺産13億円が事件の背景にあるとみられており、和歌山県警は関連を慎重に捜査。
殺人犯人・須藤早貴には、資産家・野崎幸助さんの遺産13億円の半分の相続を求める法的権利があるが、展開次第で相続権を失う可能性もある。
田辺市によると、資産家・野崎幸助さんの死後、
「全財産を田辺市に寄付する」
との遺言書の存在が判明。
2013年2月8日付で手書きされたもので、和歌山家裁田辺支部は要件を満たすとした。
田辺市は遺産13億円の受け取り手続きを進めている。
資産家・野崎幸助さんに子どもはいない。
わかやま法律事務所(和歌山市)の岡正人弁護士によると、民法上、遺言内容にかかわらず配偶者である殺人犯人・須藤早貴には「遺留分」として遺産の半分の相続を請求する権利がある。
仮に、資産家・野崎幸助さん殺害の罪で刑罰を受けた場合は

「相続人の欠格事由」
に該当し、殺人犯人・須藤早貴は遺産を受け取れない可能性がある。
遺言書を巡っては、資産家・野崎幸助さんの兄ら親族4人が2020年4月、無効確認を求めて和歌山地裁に提訴し、現在も係争中。
殺人犯人・須藤早貴は、事件後の任意の事情聴取に、殺人への関与を否定していた。