読書

読書 Googleドライブ for Windows

Googleドライブ for Windows_01

クラウドのGoogleドライブには日頃お世話になっているのだが、真面目にマニュアルを読まずに使っていたので、入門書を読んでみた

まあ大体、知っていることがほどんどだった

Googleドライブで「Googleフォト」が始まったとき、動画と写真に限って「容量無制限で無料」という驚くようなサービスに超ビックリした

いくらGoogleが儲かっているとはいえ、世界中から押し寄せるばく大な動画や写真を全て受け止めて、無料でファイルを圧縮して保管してくれるというのは、ずいぶん太っ腹な大盤振る舞いだなぁと思った

おかげで手元のPCに保管してある動画や写真をバックアップするためのハードディスクが不要になり、非常に助かった

でも、こんな大赤字垂れ流しのサービスがいつまでも続くはずあるまいと思っていたら、案の定、無制限無料のサービスを来年6月で停止すると発表があった

ただし、来年6月までにアップロードしたファイルは、そのまま無料で保管し続けてくれるそうなので、手元の動画や写真を保管するなら今のうちです

きっと駆け込みアップロードが殺到してると思いますけど

(^_^;)

 

読書「偶然からモノを見つけ出す能力」セレンディピティ

偶然からモノを見つけ出す能力 -「セレンディピティ」の活かし方 (角川oneテーマ21)_01

著者は三菱電機の海外プラント部門にいた人で、大学の講師もしている

セレンディピティとは何か?に関するエッセイ集、といった感じの本

発明や発見の背後に「偶然」が存在し、その偶然に出会ってその意味するところを察知した「察知力」を絡めて、セレンディピティを「偶察力」と和訳している

ルネサンスの頃の逸話から、セレンディピティという語が生まれ、発明発見やイノベーション、パラダイムシフトに大きな関連を持つと認識されてゆく歴史をたどっている

日常の生活や社会を維持してゆくには「常識」が大きな役割を果たしている

しかし、この常識が進歩の妨げになることも少なくない

そのとき、常識を打破するきっかけになるのが偶然であるので、偶然とは「神からの贈り物」であるとする

かつて空を飛ぶためには、「はばたかなければならない」というのが常識だった

しかし、鳥が羽根を動かさずに空を滑空しているのを偶然に目撃し、固定翼でも空を飛べるのではないかと察知し、固定翼飛行機の開発を考えた日本人がいた

このとき日本陸軍は頭が固くて(セレンディピティが乏しくて)開発費用を出し惜しみ、そのせいで固定翼飛行機の実用化では、ライト兄弟が世界初の椅子に座ることになった

セレンディピティの有無は、個人の運命だけでなく、国家の盛衰をも左右する

(^_^;)

 

読書 新・クトゥルフ神話完全ガイド

新・クトゥルフ神話完全ガイド (コスミックムック)_01

ラブクラフトが開拓したクトゥルフ神話の世界を大雑把に概観するためのガイドブック

特にイラストが素晴らしい

ラブクラフトは、1890年に生まれ、1937年に46歳で亡くなっているが、没後1世紀近くのクトゥルフ神話世界の展開もたどっている

特にクトゥルフ神話に参加したり関わったりした日本人の説明が楽しい

水木しげる、魔夜峰央、諸星大二郎など、私の大好きな漫画家さんたちも登場する

「冬彦さん」佐野史郎の、ラブクラフトへの傾倒ぶりは徹底している

(^_^;)

 

読書 日々我人間(1)

日々我人間 (文春e-book)_01

読む順序が逆になったが、これが第1巻です

なぜ伊豆の山奥へ引っ越したかにも触れているが、本当の事情はよく分からない

しかもその前は漫画喫茶に事実上住んでいたみたいだから、ほとんどホームレス

奥さん、娘さんがいたが、離婚している

マンガの中では飄々としたオジサンだが、実態は心の闇をかかえた鬱病気質なのかもしれない

作者の年齢が私に近いこともあって、いろいろ共感を覚えること多々あり

それに、ホームレス生活とか、山奥で庵を結んで隠棲生活とかに魅力を感じる人って、かなりいると思うんだよね

特に高齢男性には多いと思う

昔なら頭を丸めて出家なんだけど、今なら山奥に廃屋がたくさんあるから、それを譲り受けて移り住む手もある

普通に家族がいる人には難しいし、山奥の生活は虫が苦手な人には無理なことは、本書を読むとよく分かる

現在も週刊文春で連載中だから、そのうち第3巻が出るかも

(^_^;)

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漫画喫茶って「漫画が読める喫茶店」という意味だと思うんだけど

漫画家が住み着いて、そこで漫画を描いてるとは奇抜です  (^_^;)

 

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読書 日々我人間(2)

日々我人間2 (文春e-book)_01

桜玉吉さんのマンガは味があってダイスキ

以前に「幽玄漫玉日記」「防衛漫玉日記」合計8巻、一気に読んだとき非常に面白かったので読み始めたら、止まらなくなった

週刊文春の連載をまとめた本

玉吉さん、なぜか3年前から伊豆の山奥で一人暮らしをしている

この辺の事情は第1巻を読めば分かると思って、蔵書を探したらあったので、この次に読む予定

伊豆の生活は、良い景色が見れて、温泉に入って、という優雅さの一方で、雨が降れば道路が崩れ、やたらと虫が多くてムカデに噛まれたりといった日々

いいことばかりではない

今年1月に出た本なので、中国コロナは出て来ない

(^_^;)

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読書 未知なるカダスを夢に求めて

未知なるカダスを夢に求めて★2011 クトゥルフ神話の幻夢境 (クラシックCOMIC)_01

ひとつ前に読んだ「銀の鍵」は、断片的な夢をそのまま作品化したものだったが、本書は夢の世界を再構成して、夢幻境をめぐる長編の冒険活劇に仕立てている

ラブクラフトには珍しく、ホラー的な要素の乏しい、ファンタジー作品

三蔵法師と孫悟空たちが、異形の怪物たちと戦いながら天竺をめざす「西遊記」を連想させる

作者自身はこの作品を手慰みの習作として扱い、生前は公表しなかった

左の表紙にある奇妙な像が、縄文時代の遮光器土偶に似ているのは、漫画家さんのお遊びだろうか

(^_^;)

読書 銀の鍵

銀の鍵★2011 クトゥルフの神秘 クラシックCOMIC_01

本書に収められた5つの短編は、ラブクラフトが夢に見た内容を、ほぼそのまま作品にしている

作中には、ラブクラフトの分身であるランドルフ・カーターが、夢の中の主人公として登場する

私はまだ体験したことが無いのだが、世の中には明晰夢というものがあるらしい

明晰夢とは、睡眠中にみる夢のうち、自分で夢であると自覚しながら見ている夢のこと

明晰夢の経験者はしばしば、夢の状況を自分の思い通りに変化させられると語っている

そんなことが可能なら、まさに「夢のような世界」を自由に楽しむことが可能になる訳で、人生の楽しさや奥深さが何倍にも膨らむように思う

(^_^;)

読書 闇にささやく者

闇にささやく者 クトゥルフ神話の宇宙怪物 クラシックCOMIC_01

コズミックホラー(宇宙的恐怖)と呼ばれているラブクラフト作品群の中でも、特に宇宙をテーマとする色彩が強い作品

地球防衛軍こそ登場しませんが、宇宙人が地球を侵略するというストーリーで、SF小説の先駆けです

人間の脳だけを取り出して宇宙旅行をするという作中のアイデアは、1世紀前の作品としては斬新です

人類は半世紀前(1969)に月面上に降り立ちました

当時、次は火星だ太陽系外だとか騒いだけれども、その後に月以外の星に人類が行くことは無かったし、月にすら行かなくなった

過酷な宇宙環境と宇宙の広大さに対して、人間の肉体は余りにも脆くて弱く、寿命は短い

日本の小惑星探査機「はやぶさ」のように、高性能の観測機器を遠い宇宙に飛ばし、収集したデータや試料を回収するのが、地球周回以外の宇宙開発の主流になっている

脳だけ取り出す技術は現在医学でも無理だが、人間の感覚機能を代行する観測機器を宇宙に飛ばすというのは、それに近い方法と言えそうだ

さらに話は飛ぶが、人間が毎日のように睡眠中に見ているは、時空間を超越しているので、脳だけが宇宙旅行をしたり、タイムマシンに乗ったりしているようなものかもしれない

(^_^;)

 

読書 ニャルラトホテプ

ニャルラトホテプ★2011 這い寄るクトゥルフの狂気 クラシックCOMIC_01

「ニャルラトホテプ」とは、ラブクラフトによるクトゥルフ神話に登場する邪神

「ナイアルラトホテップ」など、表記にはいろいろブレがある

私がこの名に初めて出会ったのは、一時流行したファイル共有ソフト「ウィニー」の応用ソフトの名前だ

今は違法になったウィニーだが、当時は合法で、互いに手持ちのソフトやコンテンツを自由に交換できる便利なソフトとして一世を風靡した

ウィニー開発者の47氏(本名金子勇氏)は、「著作権法違反幇助」という罪名で逮捕されたが、のちに無罪が確定した

ウィニーは、自分がファイルを1つアップしたら、ネットからフィアルを1本ダウン出来るという、一種の相互扶助的な仕組みになっていた

ナイアルラトホテップという応用ソフトは、この1対1交換の原理を破るもので、自分は1本もアップせずに、何本でもウィニーネットからファイルをダウン出来るという非常に都合の良い代物で、これが普及すると誰もアップする人がいなくなり、ウィニーのファイル交換の世界が崩壊する

もちろん、クトゥルフ神話とは何の関係も無い

(^_^;)

 

読書 ダゴン

ダゴン クトゥルフ恐怖神話の源泉 クラシックCOMIC_01

ラブクラフトの初期作品

「無名都市」

「ダゴン」

「魔宴」

「神殿」

を収録している

狂える詩人アルハザードによる魔道書「ネクロノミコン」が登場します

現在のヨーロッパが世界の先進エリアの座を確実にしたのは18世紀の産業革命以降なので、それまではオリエント(エジプトやメソポタミア)の巨大帝国がヨーロッパ人にとっての恐怖の的、トラウマだった

それよりはるか昔に栄えた爬虫類的な生物の文明への恐怖が、一連の神話のテーマです

作品が書かれたのは今からほぼ1世紀前

当時の日本で発生した関東大震災(1923年)は、世界に大々的に伝えられ、文明崩壊事件として、ラブクラフトにも強い影響を与えたとされています

(^_^;)