私が高校生のころだったか、「ムツゴロウの青春記」を読んで、世の中にはスゴい天才がいるもんだなぁ、と感動した記憶がある
彼が高校生のころ、数学の授業や教科書が易しすぎて詰まらないので、高木貞治の「解析概論」を読んだら、大学入試問題が幼稚園レベルに思えた、というようなことが書いてあった
この話に感動した私は、さっそく本屋で買ってきて読み始めたが、とても高校生が読めるような本ではなかった
彼は動物好きで有名だが、実はギャンブラーとしても有名で、私はむしろこっちが彼の正体だと思っている
彼は初対面の猛獣にも無防備で近づくことが多く、そのために命に係わるような事故もあったし、右手の中指の先をライオンに噛み千切られたりしている(→)
おそらく彼の天才の一側面として、極端なリスク嗜好があり、それが彼の動物好きの背景にもあるのではないかと思っている
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ライオンの頭を無防備になで、ワニの口に笑顔で頭を入れる。
ライオンに右手の中指を食べられてもまったく懲りる気配すらない。
“動物愛”という枠を大きくはみ出した畑さんの生き方は日本中を魅了した。
1980年に始まった「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」はあっという間に人気番組になり、平均視聴率は20%に迫った。
しかしTVシリーズは2001年に終了し、2000年代後半には北海道の中標津から東京のあきる野市に移転した「ムツゴロウ動物王国」も閉園。
3億円とも言われる巨大な借金を抱えたが、それもあふれるバイタリティで完済し、現在は40年前に移り住んだ北海道の中標津にある大自然に囲まれたログハウスで生活している。
トレードマークの黒ブチ眼鏡にやさしい声の“ムツゴロウ”さんは、ゆっくり椅子に腰掛けると、煙草を一服しながら、破天荒な人生について語り始めた。
▲高木貞治「解析概論」の3ページ目
議論の前提として、デデキントの切断について説明している
このような説明と議論が、延々と500ページも続くのだが
高校生のムツゴロウは、易々と読みこなしたらしい
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