
この種の数学モデルは
パラメーターの値を少し変えただけで
結果が激変したりするので
参考程度に見ておくのが良いと思います (^_^;)
アールト大学・フィンランド気象研究所・フィンランドVTT技術研究センター・ヘルシンキ大学の合同研究チームが、
中国コロナウイルスに感染した人のせきが
どのようにして屋内に拡散していくのか
をCSCのスーパーコンピューターでシミュレートした結果を視覚化したムービーを公開しています。
中国コロナ(COVID-19)の典型的な症状である「乾いたせき」の粒子サイズは15マイクロメートル未満と考えられているため、ムービーでは感染者のせきによって気管から放出される20マイクロメートル未満のエアロゾルの拡散状況を視覚的に表現しています。
このムービーでは、
スーパーマーケットなど食料品店が屋内空間として想定
されており、人と人の間には2メートルほどの高さの棚が並んでいます。
なお、この屋内空間は換気まで考慮に入れられているとのこと。
このムービーは20マイクロメートルのエアロゾルの拡散状況を示したものですが、A型インフルエンザウイルスは5マイクロメートル未満の粒子に含まれることが研究によって確認されています。
研究チームは、以上のムービーで示されるように中国コロナウイルスの感染者が放出したエアロゾルは感染を増やす可能性を指摘。
今回の結果は、フィンランド保健福祉研究所が推奨してきた
「体調が悪い場合には家にとどまって、あらゆる人との物理的な距離を保つ」
「せきをする場合は袖口やティッシュで口を覆う」
「手をしっかりと洗う」
などの指示の重要性を確認するものだと述べています。
今回の研究結果を報じるアルト大学の記事は、
「ショップ・レストラン・公共交通機関などの混雑しやすい場所を使う人の数が減ると、ウイルスの拡散が鈍化したり、完全に抑制されたりすることが知られています。現在の情報によると、新型コロナウイルス感染症の主な原因となる飛沫感染のリスクを減らすためには、人の多い屋内を避けるべきです」
と記しています。