飲んだり食べたり

フグ毒パーティー

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 人間→お酒パーティー
 ネコ→またたびパーティー
 イルカ→フグ毒パーティー
 

水漬け麺

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地震などの天災はいつやってくるかわかりません。
もしもの時に知っておくと役に立つ「水漬け麺」調理法を紹介します。
これは、かつて警視庁警備部災害対策課の公式Twitterでも取り上げられて話題になりました。
乾麺を少ない水と火で調理できる方法で、非常時には心強い味方になります。
また、ふだんでも光熱費を節約でき、驚くほど生麺に近いシコシコ食感になるのでオススメです。

「水漬け麺」調理法

水漬け麺に向いているのは日本蕎麦、パスタなどです。
これらの乾麺を水に漬ける容器はビニール袋でも良いですが、バット(調理器具)のようなものだと水を大幅に節約できます。
日本蕎麦は大体10~20分程度水に漬け、その水ごと火にかけると通常の半分程度の時間で茹で上がるので、水洗いしてそばつゆで食べます。
パスタは3~4時間程度水に塩を入れて漬けておき、その後は水を捨てて、油をひいたフライパンで3~4分炒め、麺が透明になればOKです。
パスタなどはふだん、10分程度茹でてからフライパンで炒めますが、この方法なら茹でる手間も時間も省略できるのです。
非常時には乾麺などの乾物が大変役に立ちますが、効率の良い戻し方や、少ない水や熱でも調理できるワザを日頃から身に着けておきましょう。
そうすれば、いざという時にあわてることなく、美味しくおなかを満たすことができるのです。
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 電気やガスが止まっても
 とりあえず何とかなるかな  (^_^;)
 

マツタケ人工栽培成功!

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秋の味覚の王様、マツタケに味も香りもよく似た食用キノコ「バカマツタケ」の人工栽培に、奈良県森林技術センターが全国で初めて成功した。
今後は栽培技術をキノコ農家に伝え、安定生産を目指すという。
高級なマツタケそっくりな味と香りをお手軽価格で堪能できる日が来るかも-。
バカマツタケはマツタケの近縁種で、同じくキシメジ科キシメジ属のキノコ。
マツ科の針葉樹に発生するマツタケと異なり、クヌギなどの広葉樹林に生える。
名前の由来は諸説あるが、マツタケよりも一足早い時期に発生することから、その名が付いたとされる。
存在が知られるようになったのは戦後になってからで、知名度は低いが、北海道の南部や本州、九州の一部地域では食用キノコとしてなじみがあり、一盛り1万円程度で販売されることもあるという。
気になる味はどうか。
サイズはマツタケよりもやや小ぶりだが、味や見た目はそっくり。
“本家”よりも強い香りが特徴だ。
同センター森林資源課の河合昌孝課長は
「ほとんどマツタケと同じ。素人目には分からないと思う」と話す。
マツタケと同様、生きた樹木と共生する菌根性キノコゆえ、菌床や原木では育たない。
同センターは国立森林総合研究所と共同で、マツタケとその近縁種の人工栽培を目指し、平成27年度から研究開発していた。
開発した栽培技術は、菌を培地で2カ月間培養した後、菌糸を砕いて土壌資材と混ぜ、苗木の根に密着させて広葉樹の多い林に植える-という手法だ。
この技術はマツタケに応用できる可能性もあるという。
河合課長は「シンプルな方法で人工栽培が可能になった。(奈良県内の)十津川村や野迫川(のせがわ)村に残っているコナラ林やカシ林を生かし、バカマツタケの産地にしていければ」と青写真を描いている。
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 余り安くなると 有難味が薄れるかもね  (^_^;)

アルコール依存症

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未成年女性に対する強制わいせつ容疑で書類送検されたTOKIOの山口達也が、謝罪会見後に再入院をしたとわかった。
精神的に不安定な状態にあるため、自宅で一人にしておけない状態であるという。
マスコミ対策、疲労回復、メンタル面のケアなど、複数の目的があるにせよ、もっとも大きな目的はアルコール依存症の「酒断ち」ではないか、と噂されている。
記者会見では、『今は絶対飲まないと決めている』と述べていましたが、自らの意思だけでどうにかなるような簡単な問題ではありません。
今の日本は成人ならば、真夜中でもコンビニなどで簡単に酒が手に入ります。
そのため、つい酒に手を伸ばしてしまうことはあるでしょう。
さらに、ビールならOK、軽くならOK、といった自己判断の甘さも、再びアルコール依存の傾向を強めてしまう危険性を秘めています。
まわりの人間が酒を取り上げても、アルコールの入っているみりんや化粧水を飲む、万引きしてでも飲むといった実例もあります。
断酒のために入院しても、夕方になると病院を抜け出して居酒屋へ行ったり、自販機でワンカップを飲んだり。
もっとひどくなると、深夜に病院地下の霊安室へ忍び込んで、遺体保存用の薬用アルコールを口にする人もいます。
それほど酒の誘惑(禁断症状)は強いのです。
アルコール依存が進むにつれて危惧されるのが、「常時飲酒」である。
これは起きている間は常にアルコールが体内に入っている状態を指す。
毎晩飲み歩くといった行為は、単なる酒好きで、アル中とは似て非なるものです。
常時飲酒は、酒を手元において、起きている間、常に飲み続ける状態をいいます。
酒を飲んでいるのがバレないように、ペットボトルに焼酎の烏龍割を入れて飲むといった行為が行われます。
慣れてくると、飲酒状態のまま車を運転するといったことも行われるので、さらなる問題を起こしかねません。
断酒には強い意志が必要となるが、ある線を越えると、本人の意志ではどうにもならなくなる。
覚せい剤などの違法薬物なら、見つかり次第、警察が身柄拘束して強制的に「断薬」してくれるが、合法的な酒の場合、何か事件を起こすまでは、そのような強制力は働かない。
TOKIOの山口達也に苦難の道が待ち構えているのは確かだろう。
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 アルコール依存症と言えば 中島らもさんですが
  彼の「今夜、すべてのバーで」
 アル中文学の金字塔だと思います  (^_^;)
 

2004年7月26日(52歳)没

本人の予言通り 酔って階段から落ちて永眠  (T_T)

 「願はくは 階段ころげて 酔い死なむ そのふみづきの 望月の頃」

糖質制限ダイエット(2)

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短期的な効果が期待できる「糖質制限ダイエット」だが、糖質制限では老化が進む――。

それを我が身で“体験”した医師がいる。「Yʼsサイエンスクリニック広尾」の日比野佐和子統括院長だ。

「糖質制限に挑んだのは30代の頃で、3年の間、糖質は総カロリーの約10%しか摂取しませんでした。始めると次第にシワが目立つようになり、ホウレイ線もくっきり出てきた。知り合いの美容整形の医師から、ヒアルロン酸注入のモデルを頼まれたくらいで、当時はなんて失礼な! と思いましたが、じわじわと老化が進んでいたのでしょうね」

 日比野統括院長の体験談はこれで終わりではない。

「ある朝起きたら、右手と右足がマヒして動かない。力が入らないんです。それで調べてみたら、一過性脳虚血発作で、脳梗塞になる寸前の状態でした」
これは決して珍しい症例ではなく、心筋梗塞、脳梗塞などの予防に詳しい「真島消化器クリニック」の真島康雄院長は、
「数年前、当時60代だった男性を診察した際、糖質制限ダイエットの危険性に気が付きました」
として、こう語る。
「男性は糖質制限を始めた約3年2カ月後に脳梗塞になり、右半身が麻痺していました。で、再発を予防するために私のところに来られたのですが、調べてみると、いつ脳梗塞が再発してもおかしくないほど、動脈硬化が悪化していた。男性に話を聞いてみると、炭水化物を摂取しない代わりに、トンカツなどの揚げ物をたくさん食べ、お酒も毎日飲んでいた。当然、すぐに糖質制限をストップするよう、アドバイスしました」

動脈硬化のリスク

 糖質制限開始後、高血圧になったケースもある。

「ある60代の男性は2015年7月までは正常血圧でした。しかし、8月に糖質制限を始めると、その約4カ月後には、血圧が上150~160、下85~95に上昇。翌年には、入浴後に上が200を超えることも2度あり、そのうち、朝の起床後にふらついて真っ直ぐ歩けなくなってしまって病院にかけつけたところ、動脈硬化が進んでおり、一過性の脳虚血症状になっていた」(同)
この男性は糖質を減らした代わりに、魚を多く摂る食生活をしていたという。
「肉より魚の方が体に良いイメージがありますが、どちらもタンパク質と脂質には違いなく、たくさん食べると体には悪い。植物性タンパク質にも注意が必要で、例えば、納豆は特に高脂質なので気を付けた方がいい。オージービーフのヒレ肉に含まれる脂質は100グラムあたり約4・8グラムですが、納豆には100グラムあたり約10グラムも含まれています」(同)
糖質制限で動脈硬化のリスクが高まるメカニズムは単純。糖質の代わりに余分に脂質を摂取することで、血管に“脂”が詰まる動脈硬化の状態が起こりやすくなるのである。

“世界一健康”な部族、その炭水化物量は

『本当は怖い「糖質制限」』(祥伝社新書)という著書もある「愛し野内科クリニック」の岡本卓院長も、

「動脈硬化を防ぐためには、糖質制限ダイエットは避けたほうが良い」
との考えの持ち主。そんな岡本院長が注目したのは、昨年イギリスの医学誌「ランセット」に掲載された論文である。アマゾンの奥地に住む部族こそが、世界一健康な心臓を持っていた――といったことをレポートしたもので、
「調査の対象となったのは、アマゾンの奥地で暮らすチメイン族705人。CTを撮影するなどして彼らの冠動脈の状態を調べたところ、4つに分けた冠動脈疾患のリスクレベルの内、リスクが最も高いグループに該当したのは1人しかいなかった」
と、岡本院長は話す。
「冠動脈疾患とは心筋梗塞や狭心症のことで、当然、動脈硬化によって引き起こされます。つまり、チメイン族には動脈硬化がほとんどない、ということが分かったのです。注目すべきは彼らの食生活で、摂取カロリーの構成が、タンパク質14%、脂質14%、炭水化物72%となっている。チメイン族は米、オオバコ、コーンといった糖質の多い作物を焼畑農業によって得ており、摂取する糖質の割合が高いのです」
ちなみに日本では、総カロリー中の炭水化物の摂取基準値は50~65%に設定されている。
「このアマゾンのチメイン族に関する論文のハイライトは、糖質制限とは真逆の生活を送る人たちの動脈硬化リスクが低いという事実。動脈硬化のリスクが低ければ、心筋梗塞や狭心症になりにくく、当然、寿命も長くなります」(同)

「死亡率1・3倍」の驚愕データ

 欧米では、人間を対象にした調査で「糖質制限食を摂り続けると寿命が短くなる」とのデータが出ているという。

「欧米では、糖質制限をしている人と、糖質制限をしていない人をそれぞれ数百人ずつのグループに分け、3年、5年、10年、15年と追跡して、健康状態がどうであったかを確認するという調査が多く行われています。そして、ほぼどの調査データも、糖質制限を続けた人は寿命が短くなる、という結論になっているのです」(新潟大学名誉教授の岡田正彦氏)
2013年には日本の研究者により、衝撃的なデータも発表された。研究を行ったのは国立国際医療研究センター病院糖尿病内分泌代謝科の能登洋医長(当時)らで、その結果はアメリカの科学誌「プロスワン」に掲載された。
「この研究は糖質制限食に関する492本の医学論文から動物実験を除き、人間を対象に5~26年間追跡し、死亡率などを調べた海外の論文を分析したものです。その分析結果は、“追跡期間中に約1万6000人が死亡していたが、糖質摂取量の最も少ないグループの死亡率は、糖質摂取量の最も多いグループの1・31倍と、統計上で明確な差が出た”というものでした」(先の岡本院長)
死亡率が上がる具体的なメカニズムは完全には解明されていないが、長期に亘って糖質制限を行うと、動脈硬化を招く可能性が高いことは前述した通り。2年前、糖質制限ダイエットを推奨する第一人者であったノンフィクション作家の桐山秀樹氏が「心不全」により、62歳の若さでこの世を去ったという事実も気になるところである。
「09年には、糖質制限とがん発症の関連性を解明した特筆すべき研究結果が発表されています」
と、岡本院長は言う。
それはアメリカの名門「ジョンズ・ホプキンス大学」のボーゲルシュタイン教授らによる研究で、科学誌「サイエンス」に掲載された。
「ボーゲルシュタイン教授は大腸がんのほぼ全ての遺伝子を発見し、発がんのメカニズムを明らかにした人で、ノーベル賞を取るのではないかと言われている世界的権威です。その教授が、“低血糖が、がんを発生させる”という結論を導き出した。この研究が発表されるまでは“がんを封じ込めるには、糖質を制限すべきだ”というのが定説だったので、当然、医学界には衝撃が走りました」(同)
糖質制限の流行で定着した「糖質=悪」という考え方はこの際、きっぱり捨て去ったほうが良さそうだ。
「週刊新潮」2018年4月5日号 掲載

糖質制限ダイエット

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糖質制限ダイエットは老後にしわ寄せも──。
  ご飯やうどんなどの炭水化物を減らした食事を長期間続けると
  高齢になってから老化が早く進み、寿命も短くなる
との研究を東北大学大学院がまとめた。
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 好きなものを 好きなときに 好きなだけ
  マイペースで食べるのが 一番かも  (^_^;)
 
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非常用ガスコンロ

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 地震など非常時に備えて キャンプ用ガスコンロ買いました
  上のナベの中に全部入るので 持ち運びに便利です  (^_^;)

何でもいい

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ご飯をどこで食べようかという問いに対し、「何でもいい」「俺もー」と返した2人の友達。
それならと「そしたらラーメン食べに行こっか」と提案すると、「あーいや、ラーメンの気分じゃねぇな」「俺もー」と即座に拒否されてしまいます。
なお2人はスマホに夢中で、案を出す気などさらさらないもようです。
「そっかぁ、なら手近な食材で済ませるとしよう」と、包丁を手に友達を料理しようとするブラックなオチですが、気持ちだけはすごくわかる。
“何でも”って言ったじゃん!
投稿したのは以前に「保護シートがあるのに液晶が割れる漫画」(関連記事)で話題になった佐東錬太郎(@Rentarodeshita)さんで、「案出さないくせに文句ばかり!」と心の叫びとともにツイートしています。
コメントでは「いるいる」「わかる」と共感の声が寄せられ、「結局マックかサイゼになるというやつ」とあるあるな結果も。
また対応案も寄せられ、何料理がいいか聞くといった案や、1人でラーメンに行ってしまうといった案が上がっています。
相手との関係性や状況などで返す言葉は変わりそうですが、文句しか言わないうちに友達に料理されていた、なんてことにならないように気をつけたいところです。
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 永田町あたりにも
  いっぱいいますね
 そうゆう人  (^_^;)
 

断熱カップ

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 コーヒーがすぐ冷めるので 断熱カップを買いました
  フタをすると 30分たっても80度を維持します
   アマゾンで送料込み455円  (^_^;)
 

逆流性食道炎によって起こる食道がん

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日本人の“新たな国民病”とも言える、逆流性食道炎について解説をしましょう。
reflux_img02逆流性食道炎は、胃酸や胃の内容物が食道に逆流することによって起きる食道の炎症です。
日本の環境が清潔になったことや、胃がんのリスクを下げるためにピロリ菌を積極的に除菌していったことによって、日本人のピロリ菌の感染率は激減しています。
ピロリ菌が起こす萎縮性胃炎のせいで低下していた胃酸の分泌量は、正常レベル近くまで戻ってきました。
加えて食生活の欧米化(高脂肪食)や過食によって、胃酸が過剰に分泌されるようになり、逆流性食道炎になる人が急増しています。
o0393016913346618581逆流性食道炎は様々な症状を引き起こしてQOL(Quality of life 生活の質)を落としてしまいますが、何より問題になるのは、「食道がんのリスクが上がる」という点です。
慢性的に炎症が続いている場所では発がんのリスクが上昇します。
これは、ピロリ菌による胃炎から胃がんが、ウイルス性肝炎から肝臓がんが生じることとまったく同じです。
逆流性食道炎が関与するのは、食道がんの中でも「腺がん」というタイプで、欧米の食道がんは、50%以上が「腺がん」です。
肥満の多い欧米では、逆流性食道炎からできる食道腺がんが増えていることが深刻な社会問題になっています。
つまり私たち医療者は、「胃がんのリスクを減らそう」とせっせとピロリ菌を除菌してきましたが、それが逆流性食道炎を増やし、結果的に食道腺がんのリスクを上げている可能性が出てきているのです。
この点に関して、実は全く予想外のことが起きているというわけではありません。
除菌が逆流性食道炎を起こし得るということは、もともと医療者の中でも懸念されていました。
ただし日本の場合、食道がんの90%以上が「扁平上皮がん」という別のタイプで占められています。
「腺がん」は食道がんのごく一部にすぎないため、「欧米人と違って、日本人は体質的に腺がんになりにくいのだろう」と楽観的に考え、あまり問題視されてこなかったのです。
ピロリ菌の除菌でやっぱり食道がんは増えている?
そして、どうやら逆流性食道炎による発がんが増え始めているようなのです。
この問題はメディアでもほとんど取り上げられていません。けれど上の図で分かる通り、増加傾向にあるのは明らかです。
もちろん、ここで増加した分がすべて、ピロリ菌の除菌によるものであるというわけではありません。
除菌が爆発的に行われるようになったのは2013年以降なので、そこから逆流性食道炎になって発がんしたとしたら時間軸が合いませんから。
おそらく、「ピロリ菌感染の自然低下→逆流性食道炎の増加」が、腺がんの増加として反映されているのでしょう。
ただし、この増加分が除菌とは無関係だとしても、「逆流性食道炎になれば、日本人でも腺がんが増える」ということは読み取れます。
つまり除菌によって逆流性食道炎になれば、タイムラグはあるものの、将来的に腺がんになるリスクが上がるだろうということです。
ここまで読み進めて、「医者に勧められるがままにピロリ菌の除菌をしたのに、どうしてくれるんだ!」と思った人もいるかもしれません。
患者数を比べてみると、現状では腺がんは食道がんの10分の1以下で、さらに食道がんが胃がんの5分の1程度です。
腺がんを多く見積もったとしても、胃がんの50分の1ということになります。
つまり、胃がんのリスクを減らすことの方が、優先順位は高いのです。
もちろん、ピロリ菌を除菌したら自動的に逆流性食道炎になるわけでもありません。
除菌によって胃酸が活発に分泌されるようになったとしても、あくまで本来あるべきレベルに近づくというだけです。
それが逆流するかどうかは、日頃の食生活の内容や量、肥満の程度などが大きく影響しています。
適切な生活習慣が守られていれば、簡単には逆流しません。
その上でも、この問題については、医療者もやや不用意だったのかもしれないと自戒を込めて考えています。
除菌で胃酸が増えることに加え、ご飯がおいしくなり、体重増加から逆流性食道炎になってしまったという人が結構います。
総合的に、ピロリ菌の除菌の必要性や妥当性は現状でも揺るぎませんが、除菌はしっかりとした生活習慣の指導とセットであるべきだったのでしょう。
さて、ではそのようなリスクをはらんだ逆流性食道炎になってしまったら、どうすれば良いでしょうか。
暴飲暴食、肥満は逆流性食道炎の敵
前述したように、発症には生活習慣が深く関わっているので、まずはその見直しから始めましょう。
暴飲暴食をしない、食後3時間以上空けてから就寝する、肥満の場合はダイエットをする、などが重要になってきます。
肥満の改善には運動が有用ですが、あまりに激しいトレーニングや筋トレは腹圧をかけて、むしろ逆流を助長するので注意が必要です。
仕事が忙しくて帰宅が遅く、どうしても夕食が遅くなる人もいると思います。
その場合、本来の夕食の時間に軽く食事を済ませ、帰宅後はごく少量を追加する方がいいでしょう。
生活習慣の改善で治らなければ、胃酸の分泌を抑える薬(PPIなど)が有効です。
世界中で逆流性食道炎の患者が増え続け、今や膨大な量のPPIが処方されています。
抗がん剤など高額な薬を抑えて、金額ベースでTOP10に入ることもあるほどです。
効果があるからこそ世界中で使用されているわけですが、あくまで薬なので、副作用に注意が必要です。
長期間服用すると、骨粗鬆症(特に女性)、腎臓病、特殊な腸炎、心臓病、肺炎、認知症のリスクが上昇すると言われています。
胃酸だって、必要があるから分泌されているのです。とにかく止めればいいというわけではありません。
自然の摂理に逆らえば、必ず何らかの反動は出てきます。
症状がおさまった後も、漫然と飲み続けるというのはお勧めできません。
つまり「薬を飲んでいれば暴飲暴食しても大丈夫」というわけはないのです。
症状が強い場合、PPIの内服が必要ですが、それと並行して生活習慣の改善に努め、最終的には逆流性食道炎からも薬からも卒業するのが、一番理想的なゴールなのです。

(参考文献)
逆流性食道炎ガイドライン
Lagergren J, et al. Symptomatic gastroesophageal reflux as a risk factor for esophageal adenocarcinoma. N Engl J Med. 1999;340:825-31.
Trivers KF, et al. Trends in esophageal cancer incidence by histology, United States, 1998-2003. Int J Cancer. 2008;123:1422-8.
天野 祐二、他. 本邦におけるBarrett食道癌の疫学―現況と展望― 日本消化器病学会雑誌 2015;2:219-231