總持寺(そうじじ)は、東京都足立区西新井一丁目にある真言宗豊山派の寺で、西新井大師(にしあらいだいし)の通称で広く知られる。
山号を五智山と称し、寺名は詳しくは五智山遍照院總持寺(ごちさん へんじょういん そうじじ)と称する。 古くから「関東の高野山」とも呼ばれる。 空海(弘法大師)が関東巡錫の途中、西新井を通った際に、本尊である観音菩薩の霊託を聞き、本尊の十一面観音を彫り天長3年(826年)に寺院を建立したことに始まるとされる。 江戸時代中期に建立された本堂は、昭和41年(1966年)火災により焼亡したが本尊は難を逃れた。 本堂は昭和46年(1971年)に再建され現在に至っている。 川崎大師などと共に「関東三大師」の一つに数えられ、毎年の正月には初詣の参拝客で賑わう。 境内には弘法大師によってもたらされたとされる加持水の井戸がある。 この井戸が本堂の西側に所在することが当地の地名である西新井の名の由来とされている。 中野区にある新井薬師と同じ真言宗豊山派の寺院。 |