▲重要文化財 狩野山楽・山雪 竹に虎図襖(部分)
カメラやプリンターのキヤノンが、日本の名画を高精細複製して展示してます
見分けが付かないのなら、美術館の展示は、高精細複製コピーでいいような気もします
近所だったので、ちょっとのぞいてみました
芸術の三大分野(音楽、美術、文学)のうち、音楽は生演奏というオリジナルも楽しむけど、ほとんどはCDとかDLという複製コピーで楽しんでますよね
文学に至っては、「活字の本」という複製コピーで読むのが普通で、オリジナル(作家の自筆生原稿)で小説を読むなんて、考えにくいし読みにくい
だいたい最近の作家は、最初からワープロで書く
美術だって鑑賞だけなら高精細複製コピーで良いし、オリジナルにこだわる必要なんてあるのかなって思います
美術品を投資ビジネスの対象とする人は、本物にこだわるんでしょうけど
高精細複製コピーが素晴らしいのは、国宝でも重要文化財でも、ギリギリ数センチくらいまで近寄って見ても、制止されたりせずに見れることですね
専門家ならともかく、シロウトがどんなに近寄って見ても、見分けが付かないと思います
今回は日本画だったので基本は水彩画だから絵の具の凹凸は重要ではなかったけど、西洋画の絵の具の凹凸を高精細複製コピーでどのように再現するのかな?
絵の具の凹凸の再現が絵画鑑賞上どれくらい重要なのか、私にはよく分からないけど、技術的にはさほど困難とも思えない
これを技術的にクリア出来たら、「美術館の展示は高精細複製コピーが原則」という時代が来るかもしれませんね
それから今回気付いたんだけど、水墨画にプロジェクション・マッピングすると、とても面白い見方が可能です
プロジェクション・マッピングという新しい技術の可能性は、まだまだ広がっていくような気がします
(^_^;)