映画舞台

映画「君たちはどう生きるか」

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今週の 米国 映画収益ランキングで、

1位:「君たちはどう生きるか」

3位:「ゴジラ-1.0」

トップ3に日本映画2本は、ちょっとした快挙かな?

私はまだどちらも見てないので、内容についてどうこう言えません

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「君たちはどう生きるか」(↑)は、吉野源三郎が1937年に出した哲学的な小説

1937年(昭和12年)は、盧溝橋事件が起きて日中が全面戦争に突入し、日米関係が緊迫の度を高めていたころです

そんな86年も前の本を、いまアニメ化しようと考えた宮崎駿監督(→)

よほど思い入れのある本なんでしょうかね?

著者の吉野源三郎という人は、東大哲学科を出て、何を思ったか26歳で陸軍に入り、2年後に辞めてからは反戦活動を始める

戦前に元陸軍将校が反戦活動をするのだから、軍や政府の上層部からにらまれるよね

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もう少し後になって第二次大戦末期、時の首相の東條英機(→)は、気に入らない奴(特に左翼=共産主義者)を片っ端から徴兵して、危険な最前線に送るという手段を使った

その結果、若い人はもちろん、かなりの年配者でも最前線で亡くなったり、死ぬような苦労をした

私が東條英機を好きになれない最大の理由がこれだ

自分の周りにゴマすりイエスマンばかり集めて出世させ、優秀な人材を煙たがって左遷したのもこいつ

人間のちっぽけさ丸出しで、とても一国の首相とは思えない

今でもこんなトップのいる組織は、方向性や活力を失ってダメになりやすい

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出陣学徒壮行会で「天皇陛下バンザイ」を叫んだのもこいつ(→)

こんな奴に送られて最前線へ出陣させられた学徒たちが気の毒だ

吉野源三郎も年齢的に最前線に送られておかしくなかったのだが(終戦時46歳)、運よくそうはならなかったようだ

もう少し若かったら、元軍人なんだから、間違いなく最前線送りだったと思う

戦前の左翼は命がけの覚悟が必要だったし、立派な人物も多かった

現在のふやけたパヨクとはまるで違う

戦後の吉野源三郎は、岩波書店で岩波新書や雑誌「世界」の創刊に携わり、当時の左翼運動の先頭に立った

戦後25年間くらいは左翼(共産主義)運動が盛んで、全学連などの学生が暴れまくり、日本も共産化しそうになったことがある

その最若年層に坂本龍一もいて、新宿高校で暴れていた

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戦争に負けた日本(吉田茂内閣)は、米国中心の自由主義陣営と講和して国際社会に再デビューした

このとき吉野源三郎など左翼陣営は、ソ連や中国など共産国を含んだ講和を主張していた

この左翼陣営の主張が通っていたら、やがて左翼運動が盛り上がった1960年ころに日本が共産化して、現在の中国や北朝鮮のような暗黒独裁体制の共産主義国家になっていた可能性もあって恐ろしい

このころ、安倍ちゃんの祖父の岸信介首相が

「共産勢力に勝つためなら、何でも利用しよう!」

ということで、カルト宗教の統一教会(反共団体だった)に接近し、これが今に至る自民党と統一教会の腐れ縁になった

実際、共産革命を主張する全学連が国会を取り囲み(↓)、岸信介も命の危険を感じた

今では信じがたいが、日本が共産化するかどうか、紙一重だった

 

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▲国会を取り囲んだデモ隊(1960年)

 

統一教会のおかげも少しはあったのか不明だが、日本は共産化を免れた

当時の大学生の多くや坂本龍一は、共産革命の成功を本気で信じていた

その熱っぽい雰囲気は、柴田翔「されどわれらが日々」を読むと伝わってくる

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第二次大戦中の英国首相チャーチル(→)

「ヒトラーに勝つためなら、悪魔とでも手を組む!」

と言ったらしい(史実かどうか知らんけど)

まさに岸信介はそれを実行し、悪魔(統一教会)と手を組んだ

チャーチルも岸信介も、相当な悪党だと思うが、東條英機よりははるかに人間が大きい

政治とは結局、力(パワー)の世界なのだから、必要とあらば猫の手でも悪魔の手でも借りるくらいの器の大きい悪党じゃなきゃいけないと思う

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黒船に乗ってペリーが日本に来てから170年、日本という国は随分と危険な橋を渡りながら現在に至っているのだなぁと思います

それでも何とか乗り切って来れたのは、徳川時代260年の天下太平の世で培われた民度の高さがあったからかな?

「どうする家康」終わっちゃったね

(^_^;)

 

* * * * * * *

 

追伸 大河ドラマ「どうする家康」の最終回

北川景子演じる茶々が、燃え上がる大坂城と血まみれの顔で最期に掃き捨てたセリフ

つまらぬ国になるであろう」

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「正々堂々と戦うこともせず、万事長きものに巻かれ

 人目ばかりを気にし、陰でのみ嫉み、あざける」

「やさしくて、卑屈な、かよわき者の国に」

まさにニーチェの言った「畜群」そのもの

器の大きい悪党のいない国ですね

(;´Д`)

 

 

▲映画「君たちはどう生きるか」予告編(2023年)

 

▲学徒出陣壮行会(明治神宮外苑、1943年)

 

▲全学連の安保闘争デモ隊(1960年)

 

満島ひかり主演映画「ラストマイル」

 

私は 満島ひかり がダイスキで、いつも気になってます

彼女は演技力が高すぎて、役が乗り移ってしまう憑依系女優

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来年夏の公開が、今から楽しみです

ふだん何気なく見ている存在(宅配便とか)が

まったく違った様相を帯びてくる、という展開に惹かれます

かつて、女優になりたいとプロダクション社長に直訴したら

「女優になるには、胸が無い」

と言われたそうですが(まあ、確かに無いんですけどね)

「胸は無いけど、がある!」

と言い返した逸話は有名です

この場合の「夢」は、SPIRIT(魂)かな?

下の動画でホリエモンも言ってますが、何だか独特の、少年のような、男女の性差を超越したような、不思議な雰囲気とオーラを発散しています

とにかく、今や押しも押されもせぬ、日本を代表する女優

監督にとって使い方が難しいが、うまくハマると、トンデモなくバズる女優

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三島由紀夫(→)が生きてたら、きっとハマリそう

人間の可能性を切り拓いてゆく哲学(ニーチェとか)を、具現化したような女優ですね

彼女は歌唱力も高く、下の中島みゆきカバー、いいなぁ!

「闘う君の唄を、闘わない奴等が笑うだろう」

シビレますねぇ

中島みゆき「ファイト」は、多くの人が歌ってるけど、彼女のが最高

(^_^;)~♪

映画の詳細へ

 

 

 

 

 

 

 

 

本当にダサい県はどこか?

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▲左は埼玉県知事の大野元裕

 

私はマンガ家、魔夜峰央(まやみねお)の大ファン!

彼の代表作パタリロ(→)は、私の愛読書です

「パタリロ」は単行本で100巻以上もあって、日本のマンガ史に残るほどの超長期連載マンガですが、ほぼ全巻もってます

魔夜峰央は新潟県出身で、埼玉県に住んでいたこともある

埼玉県民としてやや自虐的に描いたマンガ『翔んで埼玉』が売れて、映画化もされたが、それも大ヒット

埼玉県の「都会のような、田舎のような」ビミョーなポジションが埼玉県民の自虐趣味につながり、有名なダさいたまという流行語になりました(タモリの造語らしい)

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本当に文字通り「ダさい田舎」(例えば佐賀県みたいな)に向かって「ダさい」なんて言ったら、もうシャレにならない

(佐賀県のみなさん、ごめんなさい)

だから埼玉県は、ちょうど良かったんでしょうね

いずれにしても、日本は政府が地方交付税なんかを使って都会と田舎の格差を減らす努力をしてきたので、今の日本国内に本当の意味で救いようのない「田舎」なんてありません

・・・というのは、牧歌的な日本国内のお話

これが中国とかになると、上海などの都会と中国奥地では経済的にも文化的にも、とても同じ人類とは思えないほどスサマじい隔絶した違いがあって、話題にすることすら憚(はばか)られるほどです

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上海などの都会には、チャイナチス中国共産党の幹部などで、年収1000万円を超えるような連中がいっぱいいて、豪邸に住み、日本へ海外旅行に来て大金を使ったりしています

その一方で中国奥地には、年収が数万円といったレベルの人たちもいて、とても人類とは思えないような生活をしています

さらにその奥のウイグル国やチベット国(どちらの国も中国が侵略・占領して、今は勝手に自治区にしている)には、

アウシュビッツのような強制収容所

があり、ウイグル人やチベット人に対して、今も虐殺や拷問が行われています

チャイナチス中国共産党は、現地のウイグル人やチベット人に対して強制避妊手術をして子どもを作れない体にし、民族絶滅をはかっています

 

 

中国では住むところ(住所)を変えるのにも役所の許可が必要になるので、田舎の人が都会へ引っ越すことも簡単ではありません

共産党幹部以外には地獄のような中国

何をするにも役所の許可(とそのためのワイロ)が必要な中国

ローンを組んでマンションを買っても、工事が止まって住めない中国

(しかも払ったお金は帰って来ず、ローンの支払いだけが続く)

それに比べると、日本はいい国だなぁと思います

まあ、赤組(中露韓北)に比べれば、世界中が「いい国」かもしれませんが

それにしても、上の写真の埼玉県知事・大野元裕さん

田舎の村長さんみたいな、実にいい味、出してますねぇ~

(^_^;)

 

* * * * * * *

 

 

「埼玉県民の日」11/14に合わせ、11/23公開の『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』のイベントが埼玉県庁で行われた。

前作『翔んで埼玉』(2019年)興行収入37.6億円のヒットを記録した。

原作は1982年から1983年にかけて掲載された魔夜峰央による漫画。

当時の流行語だった「ダさいたま」が、そのベースになっている。

埼玉県在住の男女500人に、本当にダサい県はどこか?をアンケート調査した。

【第1位】220票 埼玉県

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【第2位】136票 茨城県

【第3位】65票 群馬県(最近注目のグンマー

【第4位】26票 千葉県

【第5位】25票 栃木県

【第6位】20票 東京都

【第7位】8票 神奈川県

なんと、圧倒的な票を集めたのが地元・埼玉。

自虐的な意味もこめて「ダサい」。

しかし、その裏には埼玉県民たちの深い「埼玉愛」が込められている。

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映画「放浪記」を観る

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10/22~24に原作「放浪記」を読む

10/26に新宿区落合の旧林芙美子邸(現記念館)見学

林芙美子の書斎(→)

そして今日10/29,映画「放浪記」を観る

まさに「放浪記」漬けの一週間 (^_^;)

原作は日記の抜粋なので、やや断片的でストーリー性が弱かったのだが、映画はちゃんと脚本で筋立てられている

しかもすでに原作を読んでいるので分かりやすかった

まず最大の印象は、主演・高峰秀子の秀逸な演技力

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高峰秀子(→)と言えば超美人女優だが、その美人度をぐっと抑えて地味な(ややブサイクな)化粧で登場

貧しさから来る卑屈さや悔しさを、表情や姿勢、歩き方など全身を使って見事に表現していてホレボレした

私がこれまでに観た日本映画が何百本になるか数えていないけど、間違いなくベストテンに入る素晴らしい作品

原作だけでは勝手に想像するしかなかった、大正末期から昭和初期にかけてのカフェーがどんな雰囲気だったのか、かなり具体的に感じ取るができる

以前に永井荷風原作の映画「墨東奇譚」(→)を観て、カフェーの場面があった

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この映画も実にいい作品で、「ベストテン」に入れたい映画

だからカフェーのそれなりのイメージはあったのだが、「墨東奇譚」で登場するカフェーは銀座にあった「タイガー」という当時の一流カフェー

今で言えば銀座の高級クラブのような、超豪華な内装や雰囲気

永井荷風は親が金持ちで、しかも小説が売れてますます金持ちになったので、そんな高級カフェーに出入りしていた

今日の映画「放浪記」の中のカフェーは、いかにも貧しい時代の場末のカフェーといったうらぶれた感じ

カフェーの客も接待する女性(女給)も、いかにも貧しげで、非常にリアリティがあった

この映画は1962年公開なので、制作に携わった人たちの頭の中には、少し前の時代のカフェーの記憶が生々しく残っていたはず

だから、かなりリアリティの高い再現かと思われる

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貧しさに辛苦しながら大成した作家と言うと松本清張(→)がいて、林芙美子と年代も近い(清張は芙美子より6歳下)

私は清張の大ファンで、彼の作品の大半は読んでいるのだが、彼の作品の背景にも、極度の貧しさがある

清張には軍隊経験(運良く国内勤務のみ)があるのだが、その自伝作品「半生の記」によると、彼は軍隊生活を余り苦にせず、むしろ楽しいと感じていたようだ

なぜかと言えば

「軍隊は毎日3回メシが食える」

というもので、清張の若き日の貧しさが想像できる

(もちろん最前線の戦争経験があれば、そんなことは言ってられないと思うが)

とにかく貧しさのせいか、清張の作品は暗い、徹底的に暗い、底なしに暗い

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私は清張作品、特に推理小説を読んでいると、いつも気分がトコトン暗くなり、何か背筋がゾクゾク寒くなるような恐怖感に襲われて、いい年して自宅のトイレに行くのも怖くなる

それくらい読む人を独特の小説世界に引き込むパワーがあり、読み始めるとやめられなくなるのが清張作品だ

清張原作の映画というと「砂の器」(→)が有名で、名作映画とし名高い

「放浪記」と似たような絶望的に貧しい場面もある

ただ私は、映画の出来として「砂の器」はさほどいい映画とは思えず、「放浪記」の方がはるかにいい

私は幸いにも余り実体験していないが、とにかく高度成長期(1960年~)より前の日本には、まるで空気のように「貧しさと空腹感」が充満していたようだ

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そんな貧しい日本が、わずか20~30年で、世界でも有数の豊かな先進文明国に駆け上がった

だから私の子どものころの日本は、今ほど豊かではなかったが、去年より今年、今年より来年が飛躍的に良くなるという時代

一人一人にはそれなりの悩みや苦労があったかもしれないが、日本社会全体としては「未来への希望」が充ち満ちていた

だから、今の若い人たちを見ると、私は少し気の毒な気分になる

貧しさと空腹感 → 未来への希望

これは世界史的に見ると、大変な「事件」だ

それより半世紀以上も前を生きた二人、時代も貧しさもよく似た清張と芙美子

だが、清張の底なしの暗さに比べると、芙美子の世界は妙に明るい

「お金が無い無い」と常にピーピーしているのだが、読んでいて気分が落ち込んで暗くなるようなことは少ない

これはもう、清張と芙美子の「気質の違い」のようなものなのだろうか

芙美子が割と社交的で、いつも近くに男(貧しいけど)がいたのに対して、若い頃の清張の周囲には女気や友人が乏しく、いつも孤独で古代史や文学の本を読んでいたようだ

芙美子が天性の文学的才能で突っ走った感じがするのに対して、清張は才能もさることながら、とにかく「努力の人」という感じがする

最近知ったのだが、清張は英語が得意だった

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大作家になってしょっちゅう海外へ取材旅行へ出かけるとき、出版社が現地通訳を用意してくれるのだが、清張は余り通訳には頼らず、自分で英語を話して取材していたらしい

清張は小学校しか出ていないので、英語が得意と知って意外だったが、小説が売れてお金が自由になってから、英語の家庭教師(もちろん外国人)を雇って、英会話の訓練を欠かさなかったそうだ

清張は晩年に自分の人生を振り返って

「とにかく、努力だけはした」

と語っているのだが、実に清張らしい、重みのある発言だと思う

芙美子はイケメン好みで、しかも「カネと力は無かりけり」のイケメンばかりにホレて、いつも貧乏生活で苦労している

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その一方で、近所に住んでいる、イケメンではないが芙美子にお金を貸してくれたりするスゴく「いい人」の印刷工・松田さん(映画では安岡さん、加東大介が好演)が芙美子にホレて「一緒に所帯を持ちませんか?」などと接近するのだが、芙美子は拒絶する

もちろん、芙美子(→)のイケメン好みもあるのだが、

やはり女は「安心感のあるいい人」よりも

「少し危険な雰囲気の男」に魅力を感じるのかなぁ

などと思ったりもする

すごくいい女がヤクザにホレて、親をハラハラさせたりするケースが世間にはよくあるように感じるが、この辺が関係しているのか?

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(でもそんな雰囲気の男は、たいてい浮気するんだけどね)

この2種類の男が芙美子の前で取っ組み合う場面もある

芙美子を取り巻く男たちには作家志望などの文学関係者が多く、性格的にはかなり危ないゆがんだ性格の男が多い(だから文学など目指す訳だが)

その中ではこの松田さん(安岡さん)と、芙美子の晩年の伴侶となった画家の手塚緑敏は、珍しくマトモな人物と言える(印刷工と画家で、二人とも文学には関係ないからね)

芸術の三大ジャンルとして、音楽、美術、文学があるが、文学が一番アブナイ人間が多いように思う(私の偏見かもしれないが)

自殺者が多いのも文学だ

もちろん、芙美子自身も相当にアブナイ女で、最近は薄れたとはいえ、かつて林芙美子と言えば「悪女」のイメージだった(だから魅力的なんだけど)

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林芙美子原作「放浪記」は、これまでに3回映画化されていて、成瀬巳喜男監督の当作品が一番評判がいいようだ

そんな訳で、他の2作品も観てみたい気もする

まあ、その前に森光子(→)の舞台「放浪記」かな

成瀬巳喜男監督による林芙美子原作映画には、他にも1951~1955年公開の「めし」「稲妻」「妻」「晩菊」「浮雲」などの名作があり、これから観るのが楽しみだ

(^_^;)

 

 

 

空音央(32)坂本龍一の息子

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▲坂本龍一の息子、映像作家の空音央(32)

 

 

3月に死去した音楽家、坂本龍一の「最後のコンサート」を記録したドキュメンタリー

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がイタリアのベネチア国際映画祭で公式上映された。

ピアノに向かった坂本龍一のこん身の演奏をモノクロ映像で撮影。

息子でもある映像作家の空音央が監督した。

空音央は昨年初めごろ、がんで闘病中だった坂本龍一から

「十分にコンサートもできない体になっているので、

映画という形で何か残したい」

と提案されたという。

 

 

空 音央 そら・ねお

米国生まれ、日米育ち。

コネチカット州ウェズリアン大学で映画と哲学を専攻。

以降、ニューヨークと東京をベースにフリーランスの映像作家、アーティスト、そして翻訳家として活動。

短編映画、ドキュメンタリー、PV、ファッションビデオ、コンサートフィルムなどを監督。2017年には東京フィルメックス主催のTalents Tokyo 2017に映画監督として参加。

2015年に北海道平取町二風谷で現代に生きるアイヌ民族を撮ったドキュメンタリー『Ainu Neno An Ainu』をアーティストコレクティブLunch Bee Houseと共同制作。日本による植民地主義の歴史に苦しみながらも強く楽しく文化を守り続けているアイヌを追ったこのドキュメンタリー同プロジェクトのインスタレーション版が2017年に東京のイタリア文化会館で展示、2018年には東京G/P Galleryで展示される。2022年の恵比寿映像祭参加作品。

アーティストグループZakkubalanの一人として、写真と映画を交差するインスタレーションやビデオアート作品を制作。2017年にはワタリウム美術館で作品を展示、同年夏には石巻市で開催されているReborn-Art Festivalに参加し、短編映画とインスタレーションを制作。2019年にはSingapore Biennale、Dojima River Biennaleに参加する。

2020年、志賀直哉の短編小説をベースにした監督短編作品『The Chicken』がロカルノ国際映画祭で世界初上映したのち、ニューヨーク映画祭など、名だたる映画祭で上映される。業界紙Varietyやフランスの映画批評誌Cahiers Du Cinema等にピックアップされ、10月に発表されたFilmmaker Magazineでは25 New Faces of Independent Filmの一人として選ばれる。

2022年にはSundanceのScreenwritersとDirector’s Labに参加した。

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香川照之 嫌いな歌舞伎役者1位

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【嫌いな歌舞伎役者ランキング】

1位:香川照之(市川中車)

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2位:四代目 市川猿之助

3位:十三代目 市川團十郎(→)

4位:二代目 中村獅童
5位:七代目 尾上菊五郎
5位:八代目 中村芝翫
7位:六代目 片岡愛之助
8位:十代目 松本幸四郎
9位:尾上松也
10位:五代目 尾上菊之助

 

この種の嫌いランキングは、好きランキングとメンバーがカブることが多い

要するに、好きでも嫌いでも、知名度が高い人が上位に来ます

知名度が落ちて、好きにも嫌いにも登場しなくなったら、芸能人としては最悪

2位の「親殺し」猿之助を押さえて、堂々1位の香川照之

たかが銀座クラブのご乱行で、ちょっと前なら「芸のコヤシ」の、どうでもいいような事件で堂々1位ですから、知名度や人気の高さが感じられます

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母親は女優の浜木綿子(はまゆうこ、→)で、父親も歌舞伎役者(二代目 市川猿翁)

女優の息子というと、親バカ女優・三田佳子の息子・高橋祐也(覚せい剤常習)をダントツに、昔からDQNバカ息子が多い

その中でこの香川照之さん、東大文学部社会心理学科ご出身ですから、少なくとも「バカ息子」ではなさそうだし、かなり天才肌っぽい感じがします

ややアクの強い特異な演技力(悪役向きと言われている)に加えて、ボクシング解説者、昆虫博士など、多才な人のようです

天才によくいるHSP(Highly Sensitive Person)で、常人には分からない特殊なストレスがたまって、それを銀座のクラブで発散し過ぎたのかな?

 (^_^;)

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嵐莉菜(18) 映画「マイスモールランド」主演 埼玉県出身の5カ国にルーツを持つ女優

 

5カ国のDNAが混ざると、こうなるんですね

特に日本人は島国で他民族と隔絶した期間が永いせいか、

  日本人との混血は美人が多い

というのは、世界的に知られています

ちょっと前までは、ルックスに自信のある女の子は、表参道を行ったり来たりして、スカウトされるのを狙ったりしたものです

今は TikTok があるので、動画をアップすれば、チャンスはすぐに舞い込みます

  (^_^;)

 

 

埼玉県出身の嵐莉菜さん(18)

2022年5月公開の映画「マイスモールランド(監督川和田恵真、日仏合作)に主演。

ベルリン国際映画祭の、アムネスティ国際映画賞・特別表彰など数々の賞を受賞。

中2のときに友人の勧めでTikTok(ティックトック)」に投稿した動画がバズり、現在所属する事務所にスカウトされたのがデビューのきっかけ。

日本、ドイツ、イラン、イラク、ロシアの5カ国にルーツを持つ。

 

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谷賢一さん(劇作家)パワハラで訴えられる 大鶴義丹さんの書いてる文章が良かった

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▲セクハラで提訴された劇作家の谷賢一さん(40)

「事実無根および悪意のある誇張」と反論している

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ある劇団で、女優が主宰(演出家)を訴えた

これ自体はよくある話なので、さほど興味なかったが、これについて大鶴義丹さんの書いてる文章が良かったので、ご紹介します

日本人は一般に、小さな集団を作ることが非常に得意で、これを仮に「小集団形成能力」と呼ぶことにする

グラフ

日本企業の製造現場では、QC(Quality Control、品質管理)サークルなどの改善グループ活動が盛んで、日本人の小集団形成能力を活用した成功事例と言ってもよく、日本以外の国ではマネすることが困難だ

そのためクルマや精密機械など多くの人手を要する組立型産業では、日本製品の圧倒的な信頼性の源泉になっている

海外から日本の軍隊を見ると、トップ(将軍)はアホが多いがミドル(現場指揮官)が非常に優秀だと言われており、現在の日本企業でも課長(数人~数十人を統率)が優秀な会社は強い

小集団形成能力は、日本に稲作が入って2000年以上、狭い村の中で協力しながら農作業をしてきた日本人のDNAに染み込んでいる根源的な能力ではないかと思う

日本では家元制度などを通じて、狭い集団が団結し、かつ切磋琢磨して、芸術や芸能などあらゆる分野で、高度な伝統文化を開花させてきた

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このような日本人の小集団形成能力には、短所もある

メンバーの意識において、一般世間より小集団が優先され、小集団の内部の価値観が絶対化しやすいことだ

そして小集団の中に、××のドンなどと呼ばれるボスが登場し、カルト宗教の教祖に似てくることもある

ボスに見識や自制心があれば問題にならないのだが、中には小集団の中で絶対権力を握った気分に酔い、「裸の王様」丸出しの醜態を演じる馬鹿も出て来る

今回のパワハラ疑惑で、どちらの言い分が正しいのか、まだ分からない

役がもらえないとか、個人的にフラれたとかの、腹いせで訴える可能性もある

 (^_^;)

 

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私(大鶴義丹、←)は、両親(父親は唐十郎)が主宰していた劇団の〝稽古場兼自宅〟という環境で生まれ育ち、今現在も深く関わっている劇団がある。

だから、劇団というものの「肌ざわり」に関しては、良い悪いも含めて、ある程度は分かっているつもりだ。

この師走、某劇団の主宰を、そこに所属していた女優さんが提訴した。

セクシュアル・ハラスメントだ。

女優さんは実名顔出しでのオンライン記者会見も行い、2018年から3年近くセクハラを、そして性行為も強要されたという。

提訴された主宰の方は、演劇業界的なポジションとしては、新進気鋭としてお名前が通っている方である。

提訴された側も反訴するとのことで、この事件の行き先はまだ分からない。

パワハラかつ卑猥(ひわい)なLINE文章も公表されているので〝火のないところにナンチャラ〟という雰囲気もないではない。

【別の報道】

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原発事故を題材にした演劇「福島三部作」で岸田国士(くにお)戯曲賞を受賞した

劇作家の谷賢一さん(40)

から性行為を強要されたなどとして、福島県飯舘村出身の

俳優・大内彩加さん(29、→)

が谷賢一さんに対し、慰謝料など計550万円を求める訴訟を東京地裁に起こした。

詳細はここをクリック

 

訃報 渡辺徹さん(61)敗血症

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人間の欲求には個人差があります

性欲が極端に強い男は、どんなに素敵な奥さんがいても、どんなに危険で報われないと分かっていても、不倫します

さらに強姦に走る男もいる

これとよく似ているのが食欲で、社会的な非難や制裁は、性欲ほどではないにしても、本人の一生(健康)を台無しにする点では、性欲よりはるかに悲惨かもしれません

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奥さんの榊原郁恵さんが、必死になって食事療法に協力していたのですが、本人は妻の留守を見計らって甘いものを爆食いしてしまう

「分かっちゃいるけど、やめらんねぇ」

な訳で、アルコール依存症や覚せい剤常習と同じ状態になる

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アル中もヒドくなると病院に隔離され、それでも深夜になると、病院地下の「遺体安置室」に置いてある腐敗防止アルコールを、隠れて飲んだりします

欲望は適度なレベルなら、人生の喜び楽しみの源泉にもなります

まったく欲望が無い、人生の全てに無関心になったら、それはそれで地獄です

男の「飲む・打つ・買う」など、人間はたいてい何か一つくらいハマるものですが、それも程度問題

才能にも家族にも恵まれ、みんなから愛された、幸せな(はずの)男が、食欲の犠牲になって61歳で夭折

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極端な権力欲を持って生まれ、悪魔のように人々の幸せ(生命、健康、平和な生活、経済や財産など)を徹底的に破壊し、認知症ボケ老人になってもなかなか死なない男(→)もいて、みんな本当に困っています

恐ろしいことです

 (T_T)

 

俳優・歌手の渡辺徹さんが、11月28日午後9時1分、敗血症のため死去した。61歳。

所属する文学座が2日、公式サイトで発表した。

文学座はサイトに「訃報」を掲載。

「文学座所属 渡辺徹(わたなべとおる/本名同じ)が、11月28日21時01分敗血症のため逝去いたしました。享年61」

「11月20日(日)に発熱、腹痛等の症状が出たため都内の病院に受診したところ、細菌性胃腸炎の診断を受け直ちに入院いたしました。その後に敗血症と診断され、加療いたしましたが回復が叶いませんでした」

「生前に賜りましたご厚誼に深く感謝するとともに、ここに謹んでお知らせ申し上げます」

と報告した。

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家族の意向により葬儀は家族葬とし、後日「お別れの会」を予定する。

また、長男で俳優の渡辺裕太、妻の歌手・タレント榊原郁恵の会見の場を設けるとし、「詳細が決まりましたら改めてご案内申し上げます」とした。

渡辺さんは1961年5月12日生まれ、茨城県出身。

81年『太陽にほえろ!』ラガー(竹本淳二)役でデビュー。

『風の中のあいつ』『気になるあいつ』主演をはじめ多数のドラマ・映画・舞台に出演し、NHK大河ドラマや連続テレビ小説でも複数の役柄で存在感を示した。

歌手としてもグリコ「アーモンドチョコレート」CMソングとなった「約束」などでヒットを飛ばした。

柔和なキャラクターで、バラエティー番組や情報番組のMCとしても親しまれた。

プライベートでは、1987年10月に榊原と結婚し、長男の裕太ら2児を育てた。

今年10月の舞台『今度は愛妻家』の舞台初日では、ほっそりとした姿で

「最盛期が130キロ。役作りで」

「そこから今73キロくらい。

 すべては妻のおかげでございます」

と明かし、榊原に感謝を伝えていた。