アニメコミック

読書 日々我人間(1)

日々我人間 (文春e-book)_01

読む順序が逆になったが、これが第1巻です

なぜ伊豆の山奥へ引っ越したかにも触れているが、本当の事情はよく分からない

しかもその前は漫画喫茶に事実上住んでいたみたいだから、ほとんどホームレス

奥さん、娘さんがいたが、離婚している

マンガの中では飄々としたオジサンだが、実態は心の闇をかかえた鬱病気質なのかもしれない

作者の年齢が私に近いこともあって、いろいろ共感を覚えること多々あり

それに、ホームレス生活とか、山奥で庵を結んで隠棲生活とかに魅力を感じる人って、かなりいると思うんだよね

特に高齢男性には多いと思う

昔なら頭を丸めて出家なんだけど、今なら山奥に廃屋がたくさんあるから、それを譲り受けて移り住む手もある

普通に家族がいる人には難しいし、山奥の生活は虫が苦手な人には無理なことは、本書を読むとよく分かる

現在も週刊文春で連載中だから、そのうち第3巻が出るかも

(^_^;)

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漫画喫茶って「漫画が読める喫茶店」という意味だと思うんだけど

漫画家が住み着いて、そこで漫画を描いてるとは奇抜です  (^_^;)

 

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読書 日々我人間(2)

日々我人間2 (文春e-book)_01

桜玉吉さんのマンガは味があってダイスキ

以前に「幽玄漫玉日記」「防衛漫玉日記」合計8巻、一気に読んだとき非常に面白かったので読み始めたら、止まらなくなった

週刊文春の連載をまとめた本

玉吉さん、なぜか3年前から伊豆の山奥で一人暮らしをしている

この辺の事情は第1巻を読めば分かると思って、蔵書を探したらあったので、この次に読む予定

伊豆の生活は、良い景色が見れて、温泉に入って、という優雅さの一方で、雨が降れば道路が崩れ、やたらと虫が多くてムカデに噛まれたりといった日々

いいことばかりではない

今年1月に出た本なので、中国コロナは出て来ない

(^_^;)

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読書 未知なるカダスを夢に求めて

未知なるカダスを夢に求めて★2011 クトゥルフ神話の幻夢境 (クラシックCOMIC)_01

ひとつ前に読んだ「銀の鍵」は、断片的な夢をそのまま作品化したものだったが、本書は夢の世界を再構成して、夢幻境をめぐる長編の冒険活劇に仕立てている

ラブクラフトには珍しく、ホラー的な要素の乏しい、ファンタジー作品

三蔵法師と孫悟空たちが、異形の怪物たちと戦いながら天竺をめざす「西遊記」を連想させる

作者自身はこの作品を手慰みの習作として扱い、生前は公表しなかった

左の表紙にある奇妙な像が、縄文時代の遮光器土偶に似ているのは、漫画家さんのお遊びだろうか

(^_^;)

読書 銀の鍵

銀の鍵★2011 クトゥルフの神秘 クラシックCOMIC_01

本書に収められた5つの短編は、ラブクラフトが夢に見た内容を、ほぼそのまま作品にしている

作中には、ラブクラフトの分身であるランドルフ・カーターが、夢の中の主人公として登場する

私はまだ体験したことが無いのだが、世の中には明晰夢というものがあるらしい

明晰夢とは、睡眠中にみる夢のうち、自分で夢であると自覚しながら見ている夢のこと

明晰夢の経験者はしばしば、夢の状況を自分の思い通りに変化させられると語っている

そんなことが可能なら、まさに「夢のような世界」を自由に楽しむことが可能になる訳で、人生の楽しさや奥深さが何倍にも膨らむように思う

(^_^;)

読書 闇にささやく者

闇にささやく者 クトゥルフ神話の宇宙怪物 クラシックCOMIC_01

コズミックホラー(宇宙的恐怖)と呼ばれているラブクラフト作品群の中でも、特に宇宙をテーマとする色彩が強い作品

地球防衛軍こそ登場しませんが、宇宙人が地球を侵略するというストーリーで、SF小説の先駆けです

人間の脳だけを取り出して宇宙旅行をするという作中のアイデアは、1世紀前の作品としては斬新です

人類は半世紀前(1969)に月面上に降り立ちました

当時、次は火星だ太陽系外だとか騒いだけれども、その後に月以外の星に人類が行くことは無かったし、月にすら行かなくなった

過酷な宇宙環境と宇宙の広大さに対して、人間の肉体は余りにも脆くて弱く、寿命は短い

日本の小惑星探査機「はやぶさ」のように、高性能の観測機器を遠い宇宙に飛ばし、収集したデータや試料を回収するのが、地球周回以外の宇宙開発の主流になっている

脳だけ取り出す技術は現在医学でも無理だが、人間の感覚機能を代行する観測機器を宇宙に飛ばすというのは、それに近い方法と言えそうだ

さらに話は飛ぶが、人間が毎日のように睡眠中に見ているは、時空間を超越しているので、脳だけが宇宙旅行をしたり、タイムマシンに乗ったりしているようなものかもしれない

(^_^;)

 

読書 ニャルラトホテプ

ニャルラトホテプ★2011 這い寄るクトゥルフの狂気 クラシックCOMIC_01

「ニャルラトホテプ」とは、ラブクラフトによるクトゥルフ神話に登場する邪神

「ナイアルラトホテップ」など、表記にはいろいろブレがある

私がこの名に初めて出会ったのは、一時流行したファイル共有ソフト「ウィニー」の応用ソフトの名前だ

今は違法になったウィニーだが、当時は合法で、互いに手持ちのソフトやコンテンツを自由に交換できる便利なソフトとして一世を風靡した

ウィニー開発者の47氏(本名金子勇氏)は、「著作権法違反幇助」という罪名で逮捕されたが、のちに無罪が確定した

ウィニーは、自分がファイルを1つアップしたら、ネットからフィアルを1本ダウン出来るという、一種の相互扶助的な仕組みになっていた

ナイアルラトホテップという応用ソフトは、この1対1交換の原理を破るもので、自分は1本もアップせずに、何本でもウィニーネットからファイルをダウン出来るという非常に都合の良い代物で、これが普及すると誰もアップする人がいなくなり、ウィニーのファイル交換の世界が崩壊する

もちろん、クトゥルフ神話とは何の関係も無い

(^_^;)

 

読書 蛭子能収コレクション

蛭子能収コレクション 地獄を見た男~地獄編~_01

蛭子能収コレクション第1集(全7冊)を一気に読んだ

数ページの作品が1冊に十数作品、計100作品ほど

つげ義春の「ねじ式」から影響を受け、シュールな作品ばかり

「ねじ式」のパロディ(↓)も書いている

編集者から「面白いんだけど、絵がねぇ~」と絵の下手さを指摘され、画力よりもストーリーで勝負しようと考えた

確かに余り上手な絵ではないが、独特の味があり、デビュー当時の「へたうま」ブームに乗った

ぼぉーっとしてるように見えるが、意外と機を見るに敏だ

(^_^;)

蛭子能収コレクション パチンコ屋はインテリを嫌う ~ギャンブル編~_01

蛭子能収コレクション パチンコ屋はインテリを嫌う ~ギャンブル編~_02

蛭子能収コレクション パチンコ屋はインテリを嫌う ~ギャンブル編~_03

蛭子能収コレクション パチンコ屋はインテリを嫌う ~ギャンブル編~_04

 

▼競艇と映画が大好きな、脱力系のおじさん (^_^;)

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読書 死にたくない

死にたくない★2011 _01

現代の奇人変人、蛭子さん(71)の人生観が詰まっていそうな表題に惹かれました

とにかく正直な人で、世間体とかプライドとかに無縁で、やや脱力感のある生き方を、淡々と語っています

葬式に出ない理由は、式場でみんなが深刻な顔をして列席しているのを見ると、笑いが止まらなくなるからだという

何か偽善とか形式主義に対する感覚が、人並み外れて敏感なのかもしれない

意外に真面目な働き者で、お金になるなら喜んで、どんな仕事でも引き受けたいという

特にテレビ出演(タレント)は、漫画家よりも楽に稼げるので大歓迎だと正直に告白している

ただ人間関係には非常に淡泊で、出来ればなるべく人付き合いはしたくないようだ

それでも前の奥さんを亡くしたときは茫然自失して、淋しさに耐えられず、必死に「婚活」して現在の奥さんと結ばれた

最近の悩みはボケ始めたことで、よく物忘れをするらしい

もともとボケキャラなので、周囲は役作りなのか地なのか、見分けがつきにくい

(^_^;)

 

読書 ゲゲゲのゲーテ

ゲゲゲのゲーテ (双葉新書)_01

妖怪マンガの水木しげるの愛読書がゲーテだった

カントやヘーゲル、ニーチェやショーペンハウエルも読んだが、ゲーテが一番「性に合った」らしい

「ヴィルヘルム・マイスター」や「ファウスト」より、「ゲーテとの対話」が好みだという

片腕を失った戦地にも持って行った

作品よりもゲーテの人間性や生き方が好きなのだろう

人生訓の本家のようなゲーテなので、マンガが売れなくて極貧の時代を乗り切るパワーも、ゲーテから得ていたようだ

したくもない戦争に狩り出されたので、終戦のときに本当に自由を感じたという

人生で最も大切なことは「好きなことをすること」と信じる

そして寝ることが好きだから、マンガが売れて余裕が出来てからは、毎日好きなだけ寝ているそうだ

「葉隠」の山本常朝に似ている

(^_^;)

 

ラムちゃん紫綬褒章

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日本政府は2020年秋の褒章受章者を11/2付で発表した。

受章者は775人(うち女性159人)と27団体。

11/3に発令される。

学問や芸術などで功績を残した人に贈られる紫綬褒章には、漫画家の高橋留美子さん(63)、俳優の中井貴一(59)らが選ばれた。

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公共の利益に貢献した人への藍綬褒章に日本サッカー協会の田嶋幸三会長(62)ら、社会奉仕活動をたたえる緑綬褒章に「スーパーボランティア」の尾畠春夫さん(81、→)らが輝いた。

漫画家の高橋留美子さんは、ラブコメディーを中心にした「るーみっくわーるど」と称される独自の世界観が、公に認められた。

「身に余る褒章をいただき驚きもありましたが、

 しみじみと喜びを感じております」

高橋さんは紫綬褒章受章についてこう、コメントした。

1957年10/10生まれ、新潟市出身。

中学の頃から漫画を描き始め、日本女子大在学中の78年、「勝手なやつら」が第2回小学館新人コミック大賞少年部門佳作を受賞し、デビューした。

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同年にSFラブコメ「うる星やつら」の連載を少年漫画誌で開始。

トラ柄のビキニを着た宇宙人「ラムちゃん」(←)が、多くの中学、高校、大学生男子の心をつかんだ。

80年には若い未亡人で美人のアパート管理人「音無響子」をめぐるラブコメ「めぞん一刻」も青年漫画誌で連載。

熱烈なファンを獲得した。

その後も「らんま1/2」「犬夜叉」など人気作を連発し、少年漫画の分野で女性漫画家の新境地を確立。

代表作はいずれもテレビアニメ化されヒットした。

ファンはアジア圏を中心に世界に広がり、2017年に単行本の世界累計発行部数が2億冊を突破。

19年にフランスのアングレーム国際漫画祭グランプリを受賞。

現在も「週刊少年サンデー」(小学館)で最新作「MAO」を連載中。

「これを励みに今後ますます努力を重ね、

 読者の皆様が気楽に楽しめる漫画をお届けし続けたい」

新たな世界は広がり続ける。

 

▼いままで一番ラムちゃん役にハマっていたすみれさん

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▼深キョンのラムちゃん

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