元次官が息子を刺殺

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元事務次官と言えば、日本のエリート中のエリートで、知性のカタマリのような存在。
そんな熊澤英昭氏には、いろいろな代替案の中で、これがベストな案だったのでしょうか?
書き置きもあることから、発作的な犯行ではなく、考え抜かれた末の行動だったようです  (T_T)
 

6月1日(土)の夕方、東京・練馬区の住宅街で、元農水省事務次官の熊澤英昭容疑者(76)が、同居する息子の熊澤英一郎(44・無職)を刺殺。

川崎市・登戸の小学生児童ら連続殺傷事件を起こした岩崎隆一容疑者(51・死亡)が長期にわたって就労しない”引きこもり傾向”にあったことが改めて社会的に議論となる中、一報は飛び込んできた。

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熊澤英昭容疑者は東大法学部を卒業後、1967年に旧農林省入省。

畜産局長や経済局長を経て、2001年からは事務方トップの事務次官を務めた。

BSE(牛海綿状脳症)問題の対応にあたり、記者会見では汗をふきながら質問に答えていたが、結局、このBSE問題の責任をとる形で、2002年1月に辞任。

退官後は2005年から2008年にかけてチェコ大使を務めた。

「熊澤さんのことは農水次官で偉かったこともあり、『先生』と呼んでいました。先生は自分の家の前を通るのでよく挨拶していた。奥さんと2人で年中いっしょにいて、仲はよさそうだったけれど、息子の悩みはもとより、息子がいるとは知らなかった。先週もお会いしましたが、家庭内で悩んでいる様子は見えませんでした」(別の近隣住民)

「周囲に迷惑をかけてはいけなかった」と熊澤英昭容疑者は供述。

一家が引っ越してきたのは十数年前だが、不動産関係者は「今度すごい人が来ますよ!」と近隣に触れ回っていたという。

最近でも黒塗りの車が自宅前に迎えに来るのが目撃されていた。

熊澤英昭容疑者は背広を着て、車に乗り込んでいたという。

「年に1回、秋くらいに同期会をやっていて、お酒を飲んだりしていたが、家庭の話は一切することはなかった。息子や娘がいることは知っているが、詳しくは聞いたことがない。(熊澤英昭容疑者)本人はとても真面目な人間です」(元農水省の同期官僚)

だが、熊澤英昭容疑者が抱える家庭内でのストレスは暴発寸前だった。

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捜査関係者が話す。

「熊澤英昭容疑者は息子の家庭内暴力のことでかなり精神的に参っていたようです。周囲や官僚仲間にも息子の引きこもりについての相談をしていました。この日も小学校の運動会がうるさくて、そのことが原因で口論に発展。日頃から家庭内に暴力を振るっていたが、熊澤英昭容疑者は『周囲に迷惑をかけてはいけなかった』と話しています」

殺された息子の熊澤英一郎は、ネットで本名の「熊澤英一郎」を名乗り、ゲーム「ドラゴンクエスト」についてのツイートをしていた形跡が残っている。

また、SNSには熊澤英一郎本人と思しき人物による、こんな書き込みも残されていた。

〈あの本名、熊澤英一郎と申しまして元事務次官の愚息であります。凄い人でしょ?w 国家レベルの人なんですw〉

SNSやウェブ上には、連日ゲームをやり続けていた形跡が残されている。

近隣では生前の熊澤英一郎を見たという人が一人だけいた。

「私がここに住むようになって何年も経つけれど、一度しか息子さんを見ていない。3年前の昼間で、白いTシャツ姿。今風の長めのマッシュルームカットだった。あいさつなどもなく、ムスッとした様子でした。お父さんは朝からウォーキングしたり、お母さんもお花に水やりしたり、とてもやさしそうな、感じのいいご夫婦でしたが……」(別の近隣住民)

熊澤英昭容疑者は明日6月3日、送検される。

「息子を殺すしかない」と書き置き

捜査関係者によると、長男は以前、別の場所で暮らしていたが、最近になって実家に戻っていた。
仕事はせず、自宅に引きこもって、長時間、インターネットをしていたという。
近所の住民も姿を見たことがなかった。
熊沢容疑者は調べに対し、長男を刺したことを認めた上で、「長男から日常的に暴力をふるわれていた」と供述。
さらに、川崎市で51歳の男が小学生らを包丁で殺傷した事件を受けて

川崎の事件を見ていて、自分の息子も周りに危害を加えるかもしれないと不安に思った」

という趣旨の供述をしていることが捜査関係者への取材でわかりました。
妻も長男から暴力を受けていたといい、自宅からは「息子を殺すしかない」などと記された熊沢容疑者の書き置きが見つかった。
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事件当日は近くの小学校で運動会が行われていたが、長男が「うるさい」と騒ぎ始め、熊沢容疑者と口論になったという。
練馬署は、家庭内暴力で精神的に追い込まれていた熊沢容疑者が、口論をきっかけに長男を刺したとみて、詳しい経緯を調べている。

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