▲木更津市役所 デパートみたいな庁舎だね
千葉県木更津市は10/31、無許可でソープランドで働き、地方公務員法に違反したとして、木更津市役所(↑)資産税課の女性主任主事(31)を懲戒処分(停職1カ月)とした。
女性主任主事は否定したが、木更津市は複数の関係者への聞き取りなどから判断したとしている。
女性主任主事は、発覚前から退職予定で、同日付で退職した。
木更津市によると、女性主任主事は、10月からソープランドで働き始めた。
匿名の通報が10/20に市に寄せられた。
木更津市長の渡辺芳邦は「再発防止と信頼回復に努める」とのコメントを出した。
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重要なのは、この女性主任主事が市役所で自分の業務をちゃんとこなしていたか、という点ですね
今でも就業規則に「副業禁止」とか「本業専念義務」などを掲げているところが多い(役所や大企業に特に多い)
でも、副業をしてないから本業に専念していると単純に見なすのは、非常に皮相的な見方です
肉体労働ならともかく、多少でも知的な仕事なら、生産性の個人差が数倍なんてザラ
副業をしている人が本業で周囲より生産性の高い仕事をしている可能性は大いにありうる
逆に副業はしていないけど、「お役所仕事」でダラダラ仕事をして、月給泥棒みたいな困った連中も少なくない
だから本来なら、本業での業績や能力、働きぶりを見ながら、副業を許可するかどうかを判断すべきなんですよね
でも日本では、個人の業績差や能力差に言及することを何となく避ける不思議なムードがあるから難しいんです
日本人の職場って、単純に業務をこなすだけの場ではなく、その中での人間関係が濃厚な「田舎の村のような社会」になりがちですからね
特にお役所とか大企業などの「安定した職場」ほど、この傾向が強い
ギリギリでやってる零細企業は、そんな悠長なことしてられませんから、個人の業績差や能力差を経営者や管理職がうるさく言うし、ダメな従業員はすぐクビにする
■「都立高校教師の副業禁止」事件
副業で思い出すのは、私が高校生のころに起こったある事件
当時、私のいた高校には、近くにあった受験予備校(代々木ゼミナールとか)の講師という「副業」をしている先生が何人もいた
ところが当時の左翼系の都知事が突然、
「都立高校教師の副業を禁止する!」
などと打ち出した
それで何が起きたかというと、「副業」をしていた優秀な先生たちが自分から辞表を出して都立高校を退職してしまい、あとには授業が下手なカスのようなボンクラ教師が残ったのです
今でもそうだと思いますけど、大学受験予備校の人気講師というのはスター商売で、年収数千万円なんてザラ
そんな超優秀な先生にとっては、受験予備校の講師が本業であって、たかが都立高校の教師なんて「副業」に過ぎなかったという訳です
本来なら、そんな優秀な先生には特別待遇で都立高校の教壇に立っていただくよう、校長が頭を下げてお願いに上がるべきなんです
ところが世間知らずのボンボンだった左翼系の都知事は、現実を無視して自分の安っぽい理念に走り、それとはまったく正反対の愚行をやらかしました
その結果どうなったかと言うと、受験予備校に通える富裕な家庭の生徒たちはいいですけど、そうじゃない貧しい家庭の生徒は、優秀な先生の授業を受ける機会を奪われてしまいました
左翼系の都知事は、口では「貧しい者の味方」みたいなキレイゴトを言ってましたが、実際にやったことは、こんな間の抜けた現実離れした愚行です
全般に左翼系の政治家には、「貧しい者の味方」みたいなキレイゴトを言う、世間知らずの金持ちボンボンが多い(鳩山由紀夫とか)
鳩山由紀夫は母親から毎月数千万円もの「子ども手当」(実際は所有するブリジストン株の配当)をもらい続けた超特権階級で、その世間離れした言動は有名
こんな苦労知らずの現実感覚がズレたボンボンが、何と総理大臣をやっていた「悪夢の民主党政権」は、今でも思い出すだけで冷や汗が出ます
■東電OL殺人事件
もう一つ思い出したのが、1997年に発生した東電OL殺人事件
渋谷区円山町で毎晩、立ちんぼ売春をしていた女性が、客のネパール人男性に殺されたとされた事件です
この事件は捜査に問題があって、のちに冤罪事件となり、客のネパール人男性は長期間拘束されたあと、再審裁判で無罪となった
この殺された東電OLは、ふつうOLという言葉からイメージされるような腰掛け女性社員ではなく、東電の管理職で出世コースに乗っている超エリート社員だった
しかも彼女の父親(若くして亡くなっている)も優秀な東電社員で、当時(東日本大震災以前)の東電社長(勝俣恒久(→)に、原発電源の津波対策強化を進言していた
東電社長だった勝俣恒久(→)はこの進言を無視し、そして東日本大震災では、津波で原発電源が壊れて原発本体が制御不能で暴走し、放射能をまき散らす大事件になった
原発本体に問題は無く、原発電源の津波対策をしっかりしていたら、あの福島原発事故は防げていた
電源の津波対策を怠り、防げるはずの原発事故を起こした勝俣恒久ら東電首脳陣4人は、株主代表訴訟を起こされた
そして史上最高額(13兆円)の個人賠償の判決を、昨年(2022年)に受けている(勝俣恒久らは控訴した)
などと色々話題性にあふれた東電OL殺人事件なのですが、「副業」をしていた東電女性社員は、本業でも超優秀だったというお話です
なぜ彼女が毎晩、渋谷区円山町で立ちんぼ売春をしていたか、それは彼女のメンタルの深いところに原因があるようですが、本人が殺されてしまったので永遠の謎になっています
■女子大生の売春が社会問題化
もうひとつ関連したお話しを・・・
少し前になりますが、女子大生の売春が社会問題になりました
「女子大生が売春するような嘆かわしい社会」
と言って、「社会が悪い」と主張していた評論家センセイたちの中で
「売春婦でも大学に通える素晴らしい社会」
と言っていた評論家が一人いて、目立っていました
世の中の現実というのは、ちょっと視点を変えると、まったく異なった様相を帯びてくるという見本かなと思います
果たして女子大生と売春婦の、どちらが本業で、どちらが副業なのか?
((((;゚д゚))))