ブラザー工業は3月29日、2000年9月~05年11月に生産した家庭用ファクス機で、4件の発火事故が起きたと発表した。
いずれも猫を飼っている家庭で、猫の尿が原因で発火した可能性が高い。
同社は対象となる約60万台を無償で修理するほか、猫愛好家の雑誌などにも告知を出して注意を呼びかける。
事故は05年に神戸市と東京都、10年に大分県、13年に横浜市で発生。
ファクスや壁などが最大で1平方メートル燃えた。
いずれの現場でも、ファクスの内部から尿の成分が見つかった。
飼い主の話などから、ファクスの上に座った猫が漏らした尿が、給紙口から流れ込み、ファクス内の熱源となる端子で火花が発生。
それが繰り返されて発火した可能性が高いことがわかった。
同社にとって猫の尿は「想定していなかった」といい、「猫に聞いてみないとわからないが、座りやすい形状だったようだ。温かくて足もよごれず、水洗トイレのような心地よさがあったのかも」としている。
対象機種は、ピュアブルーとコミュシェの2シリーズなど19機種の計約60万台。
端子に樹脂製の防水コートを施す修理を、猫を飼っている家から優先的に行う。
受け付けは専用ダイヤル(0120・005・320)。受付時間は月~金が午前9時~午後6時、土日が午前10時~午後5時。
想定外の出来事 電気製品には 猫よけが必要か? (;´Д`)