郡上八幡の夏の風物詩
東京・青山で行われるこの催しは今年で22回を数える。
青山と郡上の縁は意外に古く、江戸時代に郡上八幡城主 だった青山公の江戸屋敷や菩提寺がこの地にあったことにさかのぼる。
「青山」という地名はこの青山公が由来だ。「本場の郡上おどりを青山で」と郡上側を招 いたことから始まった。
郡上市は岐阜県中部の山あいの町。郡上おどりはその郡上八幡の夏の風物詩で、7月中旬から9月上旬まで33夜にわたって続く“日本一のロングラン 盆踊り”。8月13日から16日の徹夜おどりがクライマックスになる。「かわさき」など10種類の踊りがあり、地元の人だけでなく、観光客も一緒に輪に なって踊るのが特徴だ。
今年は初の「金」「土」開催
青山での郡上おどりは例年、土曜と日曜の開催だったが、より幅広く参加してもらうため、青山がオフィス街であることを考慮し、今年は金曜と土曜の開催となった。26日の金曜はあいにくの雨に降られたが、仕事帰りと思われるハイヒールの女性らの姿がみられた。
最終日の27日は曇り空ながらも雨は降らず。踊り開始前には、郡上市の日置敏明市長が「かわさき」の有名な一節『郡上の八幡出てゆく時は、雨も降 らぬに袖しぼる』を持ち出し、「昨日は雨が降ったことで(浴衣の)袖をしぼったが、きょうは唄のとおり踊った汗で袖をしぼってほしい」とあいさつした。
郡上おどりは輪踊りといって、踊り手が輪をつくって回りながら踊る。会場には、郡上おどり保存会が唄や三味線、笛、太鼓を演奏するやぐらが組ま れ、それを中心に浴衣姿や私服の踊り客が踊った。午後5時。「古調かわさき」から静かに始まった踊りの輪は、定番の「かわさき」や軽快な「春駒」で、どん どん広がっていった。踊り手は曲の調子に合わせ、手拍子や合いの手を入れ、下駄を鳴らす。コスプレをして臨む人や、輪の外では、見よう見まねで踊りを真似 して覚えようとする人たちの姿もみられた。
地元の青山出身の男性(31)は、友人ら5人を連れて踊りに来た。「ここ5年くらい毎年来ている。郡上おどりは 小学校の運動会でも踊っていて身近な踊り。ノリのいい『春駒』が好き」と思い入れのある様子。友人の女性(26)は「思ったより踊りの輪が大きい」「お年 寄りから若い人まで一緒に踊っている」と初めて見る郡上おどりの活気に驚いていた。
日が暮れ、会場のちょうちんが灯り出すと、夕闇の中で踊りの輪はさらに加速していった。今年の郡上おどりは7月11日から9月5日まで行われる。
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6月26日(金)・27日(土)に、青山通りにほど近い、オシャレな飲食店や高層ビルが並ぶ都会のど真ん中にある秩父宮ラグビー場の駐車場で「郡上おどり in 青山」が行われる。
毎年初夏になると開催される、青山の夏の風物詩で、都心にいながら歴史を感じられる昔ながらの盆踊りを体験できる。
「郡上おどり」はもともと岐阜県の観光盆踊り。
青山で行われるようになったのは、江戸時代に郡上八幡城主だった青山公の江戸屋敷が現在の青山にあり、菩提寺も青山の梅窓院にあったことに由来する。
「郡上おどり」は振り付けが簡単で、誰でも気軽に踊れることから「見る踊り」ではなく、「踊る踊り」と言われている。
会場に足を運べば誰でも飛び入りで踊りに参加できる敷居の低さも魅力だ。
「踊り上手な方には、郡上踊り保存会から『おどり免許状』が出されますので、がんばって踊ってください!」(郡上おどりin青山 実行委員会)
また、踊りに先立ち、両日ともに13:00から「鮎の塩焼き」「とちの実せんべい」「肉桂飴」といった郡上の名産品を販売する物産展が行われる。
時代の最先端をゆく街中で、昔ながらの祭りの情緒を感じてみよう。
本場の郡上八幡では 8月13~16日
夜通し踊り続ける 徹夜ダンスです (^_^;)
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