ふたご座流星群

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image国立天文台岡山天体物理観測所で撮影されたふたご座流星群の流星
2014年12月14日午後7時44分ごろ

三大流星群の一つ、ふたご座流星群が12月15日(火)午前3時ごろに最も活動が活発になる「極大」を迎える。
国立天文台によると、ふたご座流星群 は年間最大の流星群で、良い条件で熟練した観測者であれば、1時間に100個程度の流星を数えることも珍しくないという。
また特に今年は、前後10年で最 も良い条件で観測できるという。
国立天文台によると、今年のふたご座流星群の極大は日本時間15日午前3時ごろの予想で、14日夜から15日未明にかけて、非常に多くの流星が出現 すると予想されているという。また、前夜の13日夜から14日未明にかけても、特に夜半過ぎから多くの流星が観測できる予想だという。
流星は、午後8時以降から出現し始めるが、ふたご座流星群の放射点が午前2時ごろに最も高度が高くなるため、この時刻を挟んで午後10時ごろから未明までより多くの流星が出現するという。
観測できる流星の数は、極大となる14日午後10時〜15日未明では、夜空が暗い好条件の場所であれば最も多い時で1時間当たり40個以上、前夜の13日夜〜14日未明では、夜半過ぎに好条件の場所であれば、1時間当たり30個近い流星を観測できる可能性があるという。
一方、都市部などの明るい場所では、見ることのできる流星の数は数分の1〜10分の1以下になってしまう場合もあるという。林の中のように空が見渡 せない場所や、ベランダのように空の一部しか見えない場所では、空全体に現れる流星を捉えることができないため、国立天文台は、空を広く見渡せ、街灯など の人工の明かりが少ない場所での観測を勧めている。一方、流星の観測の妨げとなる月明かりについては、11日が新月であるため、ほとんど影響はない。
観測時間については、最低でも15分は観測するよう勧めている。これは、特に都市部では見える流星の数が減ってしまうためで、目を暗さに慣らすためにも15分は観測することを勧めている。
観測する方向については、流星がふたご座のカストル(2つ並んだ明るい星の白っぽい色の方の星)すぐ近くにある放射点から、四方八方に放射状に出現するため、特に気にする必要はないという。
望遠鏡や双眼鏡を使うと、見ることのできる範囲が極端に狭くなるため、肉眼で観測する。また、立ったままで長時間観測するのは疲れるため、レジャーシートなどを用意して寝転がって観測すると楽だという。また、防寒対策も呼び掛けている。
国立天文台では、ふたご座流星群を観察して報告するキャンペーン(観察期間:12月12日夜~16日朝)も行っており、記録用紙などを提供している。詳しくは、国立天文台のキャンペーンページまで。

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