樋田淳也 自由のコスパ

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かなり昔「逃亡者」というドラマがありました。
大阪府警の関係者は、世間から激しい非難を浴びて「針のムシロ」だったようですが、今回の「逃亡者」には、ドラマのような緊迫感はまったくなくて、自転車旅で久しぶりの自由をノンビリ満喫した48日間だったようです。
ただし、逃亡罪が加わりますから、刑期は当然延びる訳で、逃亡のコスパは余り良いとは言えないような気がします  (^_^;)
 

(今回の自由のコスパ)=(逃亡48日間)/(長くなる刑期)

 
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download店の従業員に気さくに話しかけ、記念撮影にも応じる。
大阪府警富田林署から逃走し、9月30日に加重逃走容疑で逮捕された樋田淳也容疑者(30)は、自転車で日本一周を目指す旅行者に完全になりきっていた。
そのあまりにも自然な振る舞いに、逮捕前の樋田容疑者に接した人たちは「まさか、逃走犯だったとは」と言葉を失った。
「自転車仲間にフェイスブックで知らせたい。投稿用の写真を撮影させてくれないか」9月18日朝、山口県周防大島町の道の駅「サザンセトとうわ」。支配人の岡崎竜一さん(54)は、この日道の駅を訪れた男に声をかけた。
顔はよく日に焼け、乗ってきたロードバイクタイプの自転車には傘や釣りざおなどの荷物を大量に積んでいた。
リュックサックには「行くぞ! 日本一周中」の文字。
すでに訪れたところを示しているのか、一部の府県が塗りつぶされた日本地図も持っていた。
男は「いいですよ」と快諾し、額にかけていたサングラスで顔を隠すこともなく、カメラにポーズを取ってみせた。
この男が樋田容疑者だと岡崎さんが気付いたのは、逮捕後のこと。
「とても気さくで、仲良くさせてもらっていた。逃走犯とは夢にも思わなかった」という。
樋田容疑者は、同行者の男(44)と9月26日ごろまでテントを張って滞在。
「和歌山出身」と自己紹介し、道の駅が雨宿りのために倉庫を開放したお礼にと、草むしりをするなどして交流を深めた。
9月25日には、岡崎さんが用意した「自転車にて日本縦断中!」との日付入りのボードを手に記念撮影。
岡崎さんが「道の駅に飾らせてほしい。君が第1号」と言うと無邪気に喜んでいた。
去り際には「櫻井潤弥」という名前で手紙を置いていった。
「最高の想い出ができました。必ず日本一周を達成します」との感謝の言葉や、「隣接する形で簡易的な宿泊施設があれば、利用者が増えるのではないか」というアドバイスも記されていた。
捜査関係者によると、樋田容疑者の知人に桜井姓がいるという。
万引をしたとみられる同県上関(かみのせき)町の道の駅「上関海峡」でも、樋田容疑者とみられる男が従業員に気さくに話しかけていた。
もう1人の男と9月28日朝から翌日朝まで滞在。
この間、施設内に何度も出入りし、従業員と「休職して日本一周をしている」と話したり、「(商品で)おいしいものは何」と尋ねたりしていた。
樋田容疑者の身柄確保後、報道された服装などが一致することを思い出した責任者の男性(49)が防犯カメラを確認。
すると、この男が弁当などを手に店内をうろつきながら、店員が接客に追われる隙をついて、商品を服の中に入れる様子が写っていた。
男性は「自然体で話しかけてきたので全く疑わなかった」と悔やんだ。
 

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