藤井聡太二冠の年収はすでに数千万円
そのうち億単位で稼ぐようになったら
個人専用スーパーコンピュータを持つかもね
(^_^;)
秋葉原にある日本最大規模のパソコンショップ「ツクモ」の店員は驚きを隠さない。
「大学などの研究機関や、
動画編集を業務とする企業が使うようなパーツです。
一般の家電量販店ではまず取り扱っておらず、
ウチのような専門店じゃないと手に入らない。
ましてや藤井聡太さんのように
将棋ソフトのために購入した人は見たことがない」
将棋界で快進撃を続ける藤井聡太二冠は、棋譜の分析のためのパソコンを自作することで知られているが、インタビューで、
「最新のはCPUに「ライゼンスレッドリッパー3990X」を使っています」
と明かした。
CPUはコンピュータの頭脳にあたるパーツだが、藤井二冠が名前を挙げたのは今年2月に発売された最新モデルで、お値段なんと約50万円。
通常の家庭用パソコンのCPUであれば、価格はせいぜい2万~3万円程度。
この超高級品が「将棋の分析に最適」と評するのは、今年の世界コンピュータ将棋選手権で優勝した将棋AI「水匠」の開発者である杉村達也氏。
「CPUの性能で読みの速さが変わります。
家庭用パソコンのCPUが1秒間に約200万手読むのに対し
藤井二冠のCPUでは30倍の6000万手読めます。
短時間でより多くの局面を検討できるので、
効率よく研究できます」
6月の棋聖戦第二局では、藤井二冠の妙手「3一銀」が、
将棋ソフトが4億手読んだ段階では悪手なのに、6億手読むと最善手になる
ことが話題となった。
「普通のCPUなら10分以上かかるが、
藤井二冠と同じものなら10秒で導き出せます」(同前)
将棋ライター・松本博文氏はこういう。
「高性能コンピュータが膨大な分析結果をはじき出しても、
咀嚼して自分の力にできるかは別問題。
超ハイスペックのCPUを使いこなせる藤井二冠の棋力こそ規格外です」
天才棋士だからこそ活かせる“手駒”なのだ。
※週刊ポスト2020年10月2日号