アートマガジン『芸術新潮』(新潮社)の2014年1月号で、漫画ファンにとって非常に興味深い特集が組まれている
。「大特集 デビュー60周年 つげ義春 マンガ表現の開拓者」が掲載されているのだ。
・「つげの世界の虜」
漫画界に大きな衝撃を与えた、つげ義春先生の超問題作『ねじ式』。
この作品で「つげの世界の虜」になってしまった者も多いのではないだろうか。そんな人たちにとって、超保存版ともいえる本誌。
どんな内容になっているのだろうか?
私は「つげの世界の虜」です (^_^;)
・ロングインタビュー
みどころは、4時間に及んだロングインタビュー。
聞き手は日本の美術史家であり、美術評論家であり、明治学院大学教授でもある山下裕二。
彼による名場面の選書にも注目したい。
・戌井昭人のインタビュー
代表作の原画紹介も興味深いところ。
つげファンである漫画家の東村アキコや、俳優の戌井昭人インタビュー。
大特集というだけあって、充実した内容である。
・ファンじゃなくても読み応えあり
つげ義春をあまり知らないという人にオススメなのは、「初めての人のためのつげ義春Q&A」。
つげの基本情報を知ることが出来るので入門書としてもおすすめで、ファンじゃなくても読み応えありといえよう。
・たった4人とは驚き
ちなみに『芸術新潮』がマンガ家を特集するのは、手塚治虫、水木しげる、大友克洋に続き、今回が4人目。
創刊から60余年のなかでたった4人とは驚きである。
気になる人は手に取って読んでみてはいかが?