仁義なき戦い 日大編

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「日大のドン」田中英寿   六代目山口組組長の司忍

アメリカンフットボールの「悪質タックル」をきっかけに問題続きの日本大学。
WS000000ダンマリを決め込む「日大のドン」こと理事長の田中英寿(71)が、事実上のナンバー2である前監督の内田正人(62、写真右)の常務理事辞任で事態を収束させようとする動きが出てきた。
腹心として「全てを知る」内田正人を斬れば返り血を浴びることは避けられず、内紛状態に陥る恐れもある。
警視庁の捜査が入り、入試への悪影響も懸念されるなか、保身しか頭にない大学首脳に、現場の教職員の不満も抑えられなくなってきた。
日大教職員組合は5月31日、内田正人の常務理事を含む全役職解任のほか、他の常務理事も全員解任した上で、理事長田中英寿や学長大塚吉兵衛(73)も辞任し「大学上層部の『解体的な出直し』を図るべきだ」とする要求書を出した。
負傷した関西学院大学の選手側は、内田正人と井上奨(つとむ)前コーチ(29)について傷害容疑での告訴状を警視庁調布署に提出、受理された。
タックルをした宮川泰介選手(20)に寛大な処分を求める数千人分の嘆願書も提出した。
日大追及の動きが強まるなか、「事態を収束させるため、理事長田中英寿が前監督内田正人を斬るのではという観測は、アメフト部のOBの間で早い段階から出ていた。
理事長田中英寿はそもそもトップとしての責任を感じておらず、『厄介なことになった』程度の感覚でいる」とアメフト部事情に詳しい日大OBは話す。
これだけ問題が大きくなってもコメントすら出していない田中英寿だが、事実上のナンバー2である内田正人との関係に亀裂が生じていると31日発売の週刊文春が報じた。
「日大のドン」田中英寿は、21日に内田正人を理事長室に呼び、「辞表を書け」と常務理事を辞めるように迫ったという日大関係者の証言を紹介。
これに対して内田正人が「俺を切るんですか」「すべて公にしますよ」などと「日大のドン」田中英寿に詰め寄ったとされる。
「日大のドン」田中英寿は内田正人について「あいつはもうおしまいだ」と周囲に漏らしたとも報じている。
31日のフジテレビ系「とくダネ!」では評議員の筒井隆彌氏が「内田正人は責任を取って大学の中枢から辞するべきだ」と発言した。
ただ、内田正人は、田中英寿体制の下で2014年に理事、17年に常務理事に就任、次期理事長の有力候補との観測もあった。
田中英寿体制の表も裏も熟知しているとみられる。
内田正人が開き直って洗いざらい内情をぶちまける事態も予想される。
学内の論理と保身で動く日大首脳部の無責任ぶりを示す新たな証言も出てきた。
日大の系列校関係者によると、日大本部は31日までに、系列の高校などに保護者向けの謝罪文を出すように通達したというが、これが現場の怒りを買っている。
日大アメフト部の一連の問題や報道について謝罪したうえで、《これまで以上に教職員が一丸となり、教育方針に従い、誠意を持って指導等を行い、質の高い教育の実施に努めてまいります》とする内容なのだが、謝罪文にはひな型があり、系列校の学校名や校長名を入れて配布する仕組みだという。
「現場では、なぜわれわれが謝らなければならないのか。本当なら本部の理事長田中英寿の名前で謝罪すべきじゃないのかと不満が出ている」と、ある系列校の職員は明かす。
日大は来年の大学入試で志願者が1万人程度減るとの観測もあるが、「影響を最も受けるのは中学や高校などの系列校だ。上の方がああいう体質だと報じられたことで、あえて子供を行かせなくても、と考える親御さんが増えるのではないか」(同職員)。
こうした現場の悲鳴は届いていないのか。前出の日大OBはこう嘆く。
「日大は来年、創立130周年を迎えるが、その準備も随分してきただけに、田中英寿は自ら辞める考えには至らないはずだ。内田正人に監督職だけでなく常務理事職も辞めさせて、終わらせる。権力欲の強い人なのでそうなる確率はかなり高いと思う」
 

「仁義ぃ欠いたならぁ、極道じゃぁないけぇのぉ!」

 

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