女優の沢尻エリカが23日、都内で行われた映画「猫は抱くもの」の初日舞台挨拶に、吉沢亮、峯田和伸、コムアイ(水曜日のカンパネラ)、犬童一心監督と出席。 サプライズを受けた。
イベントではサプライズで、24日に58歳の誕生日を迎える犬童監督を祝福。
「ハッピーバースデートゥーユー」の歌とケーキでお祝いされた犬童監督は「年取るとだんだん誕生日が嬉しくないんですけど、沢尻さんに祝ってもらえるなら最高に嬉しいです。ありがとうございます」と照れ笑いをみせた。
すると、今度は犬童監督が主演の沢尻に向けて手紙を読むサプライズも。
撮影を通じて感じたことや、「優しさとなれ合いは違う。そんな在り方を人は不器用と言うかもしれませんが、女性が生きにくい時代に、自分の在り方で立つその立ち姿に多くの女性たちが励まされることでしょう。いつまでもそう在ってください」など、激励の言葉が送られた。
犬童監督のメッセージを受けて、沢尻は「嬉しいです。今回、現場で手作りで作ったなって感じて、良い現場だったんです。スタッフさんも、キャストさんも良い現場。現場でみんなで作っていくもんだなって改めて感じました」と徐々に瞳を潤ませながらコメント。時々言葉を詰まらせつつ「みんなが『良いものをつくろう』とそれぞれの役割でぶつかって作り上げていった現場で、すごく良い時間を過ごさしてもらいました。自分の役者人生の中で大切な作品になりました」と語った。
すると、隣にいた峯田も「いや~…」と胸を打たれた様子で、「本当に、こんな、幸福な現場ってないと思うんですよ」としみじみ。
現場での沢尻の振る舞いを「照明部、録音部とかあるなかで、私は俳優部の一員だから作る一人としての姿勢に感動しました」と明かし、「本当に出てよかった」と嬉しそうに話してた。
同作は、思った通りの自分になれず、投げやりな毎日に慣れてしまった“元アイドル”の沙織(沢尻)と、“自分を沙織の人間の恋人だと思い込んでいる猫”が、自分らしい生き方を見つけていく物語。
吉沢は猫の良男の擬人化した姿を、銀幕デビューとなるコムアイは猫のキイロの擬人化した姿を、キイロの飼い主で売れない画家・後藤保(ゴッホ)をそれぞれ演じる。