八木禧徳 逮捕 極悪医者

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肝臓治療の処方薬「ラエンネック」を販売目的で許可なく病院内に保管していたとして、千葉県野田市にある総合病院を運営する医療法人社団「喜晴会」理事長で医師の八木禧徳(よしのり)容疑者(73)が医薬品医療機器法違反容疑で逮捕された。
ラエンネックは肝機能障害の治療に用いられるほか、中国などでは美容に効果があるとして高値で取引されており、千葉県警は、極悪医者・八木禧徳が中国へ転売する目的で薬を横流ししていた可能性があるとみて裏付けを進めている。
逮捕されたのは、同市にある野田中央病院を運営する医療法人社団「喜晴会」理事長で医師の八木禧徳(よしのり)容疑者(73)。
極悪医者・八木禧徳の逮捕容疑は今年1~2月、東京都北区の無職、浅田一弘容疑者(72)ら3人=いずれも同容疑で逮捕=と共謀し、肝機能の改善に使う注射薬ラエンネック計3万本(558万円相当)を販売に必要な許可なく病院内に保管したとしている。
同事件では、自称埼玉県川口市の会社役員で中国籍の男2人も2月26日に同市の倉庫内にラエンネック計6000本(111万6000円相当)を無許可で保管していたとして同容疑で逮捕された。
県警は、極悪医者・八木禧徳が何らかの方法で大量に仕入れたラエンネックを、病院の裏口で浅田容疑者ら3人に渡して川口市の倉庫に運び入れ、中国籍の2人が中国などに売却していたとみて調べる。
県警によると、ラエンネックは極悪医者・八木禧徳の執務机の上や病院の通路など、患者用の薬とは別の場所で保管されており、「通常、病院で使う量ではない」ほど大量だったという。
製造元や薬剤師によると、ラエンネックは人間の胎盤由来の成分を含む処方薬で、肝機能障害などの治療に用いられるほか、中国では美容に効果があるとして、インターネットサイトなどで高値で取引されている。
犯行の舞台となった野田中央病院は、内科や外科、消化器科などを持つ総合病院で、平成8年に開業した。
民間の信用調査会社によると、周辺病院との競合による患者数の伸び悩みなどから経営が悪化し、千葉地裁が17年、民事再生手続きの開始を決定。
負債総額は十数億円だったが、既に手続きを終えた。
周辺住民によると、極悪医者・八木禧徳は「羽振りが良かった」といい、自宅周辺で赤いフェラーリを乗り回す姿がたびたび目撃されていた。
極悪医者・八木禧徳宅の近所に住む70代の男性は、4台の車が止まった容疑者の駐車場を指して「車庫にも3台くらいある。昔から車好きだった」と話した。
ただ、18年に極悪医者・八木禧徳は同市内の市道で、交通整理をしていた作業員をはねて逃走するひき逃げ事件を起こし、逮捕。
23年12月にも、市内のガソリンスタンドでフェラーリを洗車した後、店員をはねて逮捕された。
このとき極悪医者・八木禧徳は店員をはねた後、いったん下車し、「私は医者だが、見たところ大したことない」などと言い、店員が止めるのを聞かず、そのまま立ち去ったという。
ラエンネックの横流しについて「違法と分かっていた」と供述しているという極悪医者・八木禧徳。
県警はラエンネックの入手経路や転売経路を解明するため、捜査を進めている。
 

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