萩市のケーブルテレビ局「萩ケーブルネットワーク」の資金約2億8600万円を横領したとして、県警は25日、同社の創業者で元社長の刀禰勇容疑者(79)を業務上横領容疑で再逮捕した。
刀禰勇は「萩ケーブルネットワークの資金を流用したことは間違いない」と供述しているという。
発表によると、刀禰勇は萩ケーブルネットワーク社長だった2013年4月~16年12月、同社の資金を119回にわたって自身が経営する別会社の口座に入金させ、計約2億8600万円を横領した疑い。
県警は今月5日、同様の手口で計約6200万円を横領していたとして、刀禰勇を同容疑で逮捕。
山口地検は25日、業務上横領罪で山口地裁に起訴した。
また、県警は入金の手続きをしていた関係者についても、同容疑で山口地検に22日付で書類送検した。
萩ケーブルネットワークは内部調査の結果から、刀禰勇による流用額を11億円以上と主張。
一方で、刀禰勇は「設立時に自分が提供した資金が反映されていない」として、約7億5000万円と反論していた。
県警は全容解明に向けて捜査を進めている。