▲井口祥
埼玉県警浦和西署は3日までに、詐欺未遂容疑でサッカーの元U―19女子日本代表で東京都世田谷区の会社員・井口祥(あき)容疑者(27)と住所不定、職業不詳の田村光貴容疑者(22)をそれぞれ逮捕した。
井口祥は振り込め詐欺の「受け子役」だったとみられる。
県警は井口祥と田村光貴の2人の認否を明らかにしていない。
発表によると、井口祥と田村光貴は氏名不詳者らと共謀の上、1日午後2時ごろから複数回にわたり、さいたま市桜区の男性(77)に
「あなたのキャッシュカードが偽造されている」
「新しいカードにする必要がある」
「これから取りに行く」
などと電話し、男性のカードをだまし取ろうとした疑い。
井口祥は1日午後に浦和西署内で緊急逮捕、田村光貴は2日に蕨署内で通常逮捕した。
井口祥は茨城県出身。身長156センチの攻撃的MFとして活躍した。
高校女子サッカーの強豪・日本航空高(山梨)に進学。
3年時には主将を務め、U―19日本代表にも選出された。
高校卒業後の2011年になでしこリーグのINAC神戸に入団。
その後、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースなどに所属したが、けがのため公式試合にはほとんど出場できず、14年に退団。
退団時には
「サッカー選手として、ジェフレディースの選手としてピッチで恩返しできなかった事がすごく心残りです」
とコメントしていた。