もともと組織のトップというものは
うまくいっている時でも 非常に孤独です
孫正義の現在の孤独は
想像するに余りあります ((((;゚д゚))))
2020年3月期の連結最終損益が、国内で過去最大規模の赤字1兆4381億円に転落したソフトバンクグループ(SBG)。
ソフトバンク会長兼社長の孫正義(62)が旗を振った巨大投資の失敗が響いた。
中国コロナウイルスへの対応も物議を醸すなか、外部取締役が次々と離脱しているのも気になるところだ。
うかうか取締役なんぞに留まっていると、倒産した時に取締役の責任は重大だ。
危険を敏感に察知したネズミどもが、沈む船から一斉に逃げ出している。
業績の足をトコトン引っ張ったのは、企業に投資するソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)で、約1兆9000億円の営業損失を計上した。
18日の決算説明会で
「この景気の中で、まあまあ悪くないんじゃないの、と言いたい」
と強がって見せた孫正義だが、いつもの威勢のよさはなかった。
米シェアオフィス運営会社「ウィーカンパニー」に103億ドル(約1兆1021億円)の投資を行ったが、7208億円の損失を計上。
ホテル事業を手掛けるインドの「OYO(オヨ)」はコロナ禍で、従業員を一時帰休としている。
孫正義は88社の出資企業のうち15社程度の破産を予想した。
調査会社BCNのアナリスト、道越一郎は
「上場企業への投資は必ずしも失敗というわけではないが、
未上場企業をどう評価してよいのか見えない部分はある。
投資先の目の付け所が悪いとは思わないが、
タイミングと運は悪いといえるだろう」
と分析する。
ソフトバンクには、みずほ銀行が巨額の融資を続けているので、ソフトバンクが倒産した場合、みずほ銀行の屋台骨が揺らぐのはもちろん、日本経済全体に激震が走るのは間違いない。
最近の孫正義は、中国コロナ騒動を受けて、100万人の無償PCR検査をぶち上げたが、医療崩壊を招くと批判されて断念した。
大阪府と医療物資の提供で協議したが、大阪府知事の吉村洋文は16日のツイッターで
「医療用マスクは最終確認中、防護具は不成約と聞いてます。
税金ですので。厳格な手続きがあります。
先日発表した大規模抗体検査も、国との共同実施です。
抗体キットは使いません」
とした。
こうした孫正義の行動について前出の道越一郎は
「社会の力になりたいという思いの表れだろう。
社会構造を変えるような新しいビジネスを誕生させる
きっかけとなる可能性もある」
と期待する。
5/18には投資先の中国ネット通販最大手アリババグループの創業者ジャック・マー(55)の取締役退任が発表された。
ユニクロを展開するファーストリテイリングの会長兼社長、柳井正(71)も昨年末に取締役から退任するなど、カリスマ経営者が相次いで去った。
金の切れ目が縁の切れ目、ということだ。
後継者探しどころか、孫正義にかかる逆風はますます大きくなっている。