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【チェリャビンスク共同】 ロシア南部チェリャビンスク州周辺の隕石落下による負傷者は16日までに、同州のまとめで約1200人となった。
米航空 宇宙局(NASA)は、大気圏突入前の隕石を、直径15メートル、重さ7千トンと推定。
1908年にシベリアに落下した隕石以来の大きさという。
被害を受けた建物は州都チェリャビンスク市だけで3300棟を超えた。
被害総額は10億ルーブル(約31億円)を上回る見通し。
窓ガラスが損壊した企業や商店が多いため、現地当局は盗難や治安悪化を警戒、市街地で夜間の巡回を強化した。
ロシア南部ウラル地方のチェリャビンスク州周辺で2月15日午前9時20分(日本時間午後0時20分)ごろ、隕石(いんせき)が上空で爆発。
ロシア内務省によると同州の3カ所に破片落下の痕跡が見つかった。
衝撃波で大気が激しく振動。
インタファクス通信によると、ロシア内務省は負傷者が約1000人に達したことを明らかにした。
うち200人以上が子供という。
死者はおらず、日本人の被害も確認されなかったが、隕石落下で多数の負傷者が出るのは極めて異例だ。
ロシア地理協会チェリャビンスク支部の解析によると、隕石は低空突入の圧力のため高度70-30キロで3回爆発。白い閃光を広範囲に放ち、最初の爆発が最も大きかった。南東から北西に向け白煙を引いて空を横切りながら、地上に対し45度の角度で落下した。
ロシア宇宙庁によると、隕石は秒速30キロで空を横切った。チェリャビンスク州によると、州中部のチェバルクリ近郊の湖に張った氷に、隕石落下によるとみ られる直径6メートルの穴が見つかった。ロシア科学アカデミーは15日、落下した隕石の重さは推定約10トンだと発表した。
負傷者の大部分はガラスの破片などによる切り傷で、生命に関わる重傷者はいないもよう。だが学校では授業中で、子どもも多数が負傷。プーチン大統領はプチコフ非常事態相に、被害の把握と被害者支援を急ぐよう指示した。
隕石落下の様子は、スベルドロフスク州やカザフスタン北部などでも見られたが、建物への被害はチェリャビンスク州が最も大きかった。州都チェリャビンスクは人口約109万人で、重工業が盛ん。朝の通勤時間帯だったため、都市部では多くの住民が屋外でこの光景を目撃した。
当初はロシアのメディアが「飛行機の空中爆発」と伝えるなど大混乱となった。この日のチェリャビンスクは氷点下10度近く。破れた窓ガラスから凍るような空気が吹き込んだ。
予想もしなかった天変地異で、ロシア鉄鋼業の中核を成す工業都市は一時まひ状態になった。「夜にまた隕石が降ってくる」。さまざまな流言飛語がネット上を飛び交い、チェリャビンスク州のユレビッチ知事はテレビで、市民に落ち着くよう求めたが、人々の動揺は終日続いた。