自宅に火を付けたとして、福岡県警直方署は23日、同県宮若市長井鶴、無職、安永敏幸容疑者(65)を現住建造物等放火の疑いで逮捕した。
放火魔の安永敏幸は母の安永笑子(えみこ)さん(88)と2人暮らしで、焼け跡からは笑子さんとみられる遺体が見つかった。
同署は遺体の身元と死因の特定を急いでいる。
安永敏幸の逮捕容疑は、22日午後10時20分ごろ、木造平屋の自宅に放火し、全焼させたとしている。
同署の調べに対し、放火魔の安永敏幸は
「天井で物音がしたので、何かいると思い、いぶそうと火を付けたら燃え広がった」
などと供述しているという。
地元消防によると、火災では安永敏幸の自宅約60平方メートルが全焼し、隣家の壁なども焼けた。
安永敏幸は当時逃げてけがはなく、駆け付けた警察官に火を付けた趣旨の話をしたため、同署が調べを進めていた。