アマゾンで本を見ていたら、気になる本を見つけた
この本の著者、山本直樹(←)は、ALS殺人事件で逮捕され、さらにこれとは別に、自分の父親を殺害した容疑でも刑事裁判になり、先月(2023年2月7日)懲役13年の判決が出た(ALS殺人については、まだ判決が出ていない)
ALS殺人については、安楽死したいというALS患者からの依頼に応えたもの(嘱託殺人)なので多少の同情の余地もあるのだが、父親殺しについては完全に自分勝手な都合で殺しているので、同情の余地は乏しい
父親殺しについては、山本直樹の母親(殺された父親の妻)との共謀ということで、母親の殺人罪の判決も今月(2023年3月7日)出て、懲役11年だった
実は私は、この山本直樹と一緒にカラオケをしたことがある
4年くらい前(2019年の夏)、私が属するあるグループ十人くらいでカラオケに行ったのだが、その十人くらいの中に山本直樹がいた
ALS殺人の実行が2019年11月なので、その直前だったことになる
その日まで私は、山本直樹をまったく知らず、カラオケルームに入ったら参加者の中に山本直樹がいた
医者だと自己紹介したのを覚えているが、ちょっと変わった雰囲気の人という印象だった
(実際は、医師免許の不正取得で、ニセ医者だった)
もちろん、この日は山本直樹が殺人者であることなど知るよしもない
その1年後(2020年7月23日)に、山本直樹がALS嘱託殺人容疑で京都府警に逮捕されて、殺人事件が発覚する
そして、一緒にカラオケをした仲間から
「あの日、カラオケに来ていた中の一人が、
ALS殺人で逮捕された山本直樹らしいよ」
という情報をもらって、ビックリした
そんなヒョンな関係があったので、この山本直樹という人物に興味がわいていたのだが、今日たまたまアマゾンでいろいろ本を見ていたら、上記の本、山本直樹の著書にぶつかった
自分の父親を殺しておいて、その「殺し方」について本を書いて、ちょっと英雄気取りなのだから恐れ入る
興味があるので、さっそくアマゾンに注文して読んでみようとしたら、「現在販売停止中」になっていた
アマゾンも扱いに困っているのだろう
下に上記の本の概要を載せておく
「医療に紛れて人を死なせる」方法の説明があるらしい
山本直樹はたまたま捕まったが、同じ方法で人知れず、患者を「枯らし」ている医療関係者がいるかもしれないと思うと、ブラックユーモアの極致かもしれない
((((;゚д゚))))
上記の本の概要(著者の主張):
認知症で家族を長年泣かせてきた老人、ギャンブルで借金を重ねて妻や子供を不幸に陥れた老人。
そんな「今すぐ死んでほしい」といわれる老人を、証拠を残さず、共犯者もいらず、スコップや大掛かりな設備もなしに消せる方法がある。
医療に紛れて人を死なせることだ。
病室に普通にあるものを使えば、急変とか病気の自然経過に見せかけて患者を死なせることができてしまう。
違和感のない病死を演出できれば警察の出る幕はないし、臨場した検視官ですら犯罪かどうかを見抜けないこともある。
荼毘に付されれば完全犯罪だ。
悪いことをした覚えがなくても、誰かに勝手に恨まれているかもしれない。
悪意に満ちた人に殺されてしまわぬよう、この本では、医療にまぎれた「医療犯罪」で殺されないようにするための知識を提供したい。
身を守る知識としてくわしい描写も入っている。
読者の皆さんが、こうした知識を悪用してゆめゆめ誰かを殺害しないことを信じている。
* * * * * * * * * *
ALS患者嘱託殺人事件:
ALS患者嘱託殺人事件とは、2019年11月に起きた、ALS患者に依頼されて薬物を投与し殺害した事件である。
筋肉が徐々に動かなくなる難病であるALS(筋萎縮性側索硬化症)の女性患者Aから依頼され薬物を投与して殺害したとして、山本直樹と大久保愉一が、2020年7月23日に嘱託殺人容疑で逮捕された。
2人は女性患者Aの主治医ではなかった。
山本直樹と大久保愉一の二人は、2020年8月13日に嘱託殺人罪で起訴された。
二人は2019年11月30日、女性患者Aが一人で暮らしていた京都市中京区のマンションを訪問し、部屋にいたヘルパーに知人を装って偽名を告げ、ヘルパーが別室にいた間に、胃ろうからAの体内に薬物を注入したとされる。
二人が立ち去った後、Aは呼吸停止状態に陥り、搬送先の病院で死亡が確認された。