工学

ダムが嫌いな男

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▲ダムが嫌いな男 蒲島郁夫

民主党(現在の立憲民主党)系の熊本県知事

ダム建設に反対して、善良な熊本県民を大量に死なせた

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 熊本県知事の蒲島郁夫にとって

  熊本県民なんて虫けら!

 なのかもしれません  (T_T)

 

熊本県南部を襲った豪雨では、死者64など大きな被害が出ている。

氾濫した球磨(くま)川の支流では、悪夢の民主党(現在の立憲民主党)政権によって「川辺川ダム」の建設計画が中止され、今回の被害を拡大させた。

“暴れ川”と呼ばれる球磨川では、11カ所が氾濫、多数の被害が出た特別養護老人ホーム「千寿園」のある球磨村や、温泉地として知られる人吉市など流域で約6100戸が浸水した。

国は1966年、洪水防止のため川辺川ダム建設計画を発表したが、ダム反対派(民主党=現在の立憲民主党)が徹底的にダム建設に抵抗した

2008年に、民主党(現在の立憲民主党)系の蒲島郁夫知事が、「川辺川ダム」の建設反対を表明。

さらに2009年に悪夢の民主党(現在の立憲民主党)政権が、「川辺川ダム」の計画を中止した。

関東学院大学名誉教授(河川工学)の宮村忠氏は

「今回の氾濫で『ダムさえあれば』と考えた人は

 当時の反対派(民主党=現在の立憲民主党)にも多いはず。

 問題は記録的な豪雨ではなく、豪雨に備える治水体制にあった」

と指摘する。

民主党(現在の立憲民主党)系の蒲島郁夫知事は7/5、川辺川ダム中止の決断は熊本県民の意向だったとして、責任を熊本県民に押し付けた上で、今でもダム反対の方針に変わりがないなどと強調した。

今回の大きな被害に

「大変なショックを受けた」

「ダムによらない治水を目指してきたが、費用が多額でできなかった」

「ダムによらない治水を極限まで検討する」

「それをさらに考える機会を与えられた」

とも話したが、観念的な抽象論に終始し、具体的な洪水対策は何一つ示さなかった。

関東学院大学名誉教授(河川工学)の宮村忠氏は、

「人吉周辺は以前は人も少なく、ある程度の氾濫を受け入れて立ち上がることができた。

 しかし、現在は、交通インフラも整い、施設も増え、氾濫を受け入れる選択肢はない。

 だとすれば、ダムによる治水が絶対に必要だった

 それぞれの時代に合った技術を適用すべきだということだ」

と指摘した。

群馬県の八ッ場(やんば)ダムも悪夢の民主党(現在の立憲民主党)政権で工事を中断したが、その後再開。

試験貯水中だった昨年10月の台風19号で、ダムによる治水効果を発揮した。

オリンパス カメラ撤退

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 小型カメラと言えば オリンパスペン

  という時代もあったのですが

 スマホのおまけに カメラが付いてる時代

  単体カメラは苦しいです  (T_T)

 

オリンパスは、80年以上の歴史を持つカメラ事業を売却する方針を明らかにしました。

スマートフォンの普及などで苦戦が続いていたためです。

発表によりますと、オリンパスは、デジタルカメラを中心とする映像事業を分社化し、投資ファンドの日本産業パートナーズに売却するということです。

ことし9月末までに最終契約を結び、年内の取引完了を目指すとしています。

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オリンパスは、顕微鏡の技術を生かして84年前の1936年に写真用レンズを開発し、その後、カメラ事業を展開してきました。

最近では、一眼レフよりも小型で、レンズを交換できるミラーレスカメラが人気を集めていました。

しかし、スマートフォンなどの急速な普及でデジタルカメラの市場規模は縮小傾向が続き、オリンパスの映像事業は昨年度まで3年連続で営業赤字になっていました。

このため会社は、映像事業を切り離し、強みを持つ医療機器などに経営資源を集中させるため、ファンドへの売却を決めました。

デジタルカメラのブランドやアフターサービスなどは、新会社が継承するということです。

業界団体によりますと、デジタルカメラの世界の出荷台数は去年、1521万台余りで、1億2000万台を超えていた2010年のピーク時を大きく下回っています。

 

太陽光を変換する技術

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 地味なニュースですが

  話半分としても

 人類の歴史を変えるような

  革命的な技術だと思います

 ちなみに太陽電池の変換効率は

  14~20%です  (^_^;)

 

光を100%近い効率で使い、水を水素と酸素に分解する光触媒を開発したと、信州大や東京大などの研究チームが発表した。

これほどの効率になるのはまだ紫外線の一部だけだが、似た原理で可視光でも効率を高くできる可能性がある。

太陽光と水から、エネルギー源となる水素を大量につくれるようになるのではと期待されている。

水を分解する光触媒が、光を反応に利用する効率(量子収率)は、これまで多くが10%以下で、50%を超す例もわずかだった。

信大の高田剛特任教授と堂免一成特別特任教授らのグループは、半導体のチタン酸ストロンチウム粒子にアルミニウムを加えて光触媒をつくり、表面に水素や酸素ができやすくする助触媒をつけるなどの工夫をした。

波長350~360ナノメートル(ナノは10億分の1)の紫外線で、ほぼ100%の量子収率を達成した。

 

実物大の動くガンダム

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 横浜に新しい観光名所が
  誕生します  (^_^;)
 
創通とサンライズが設立した一般社団法人「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」は1月20日、高さ18メートルの実物大ガンダムを、横浜・山下ふ頭で10月から一般公開すると発表した。
公開期間は約1年間。
国内外のロボット研究者、エンジニア、クリエイターらが設計・検証し、動く仕組みにする計画だ。
10月にオープン予定の施設「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」で展示する予定。
入場チケットは7月から販売する。
この施設は、動くガンダムを間近で見られる「GUNDAM-DOCK」と、動くガンダムの仕組みなどを学べる「GUNDAM-LAB」という2つのエリアで構成される。
入場料とは別途料金がかかる特別観覧スペース「GUNDAM-DOCK TOWER」も設ける。
実物大ガンダムを制作するプロジェクトは2014年にスタート。
「ガンダムの生みの親」として知られる富野由悠季総監督のもと、早稲田大学の橋本周司名誉教授、中京大学工学部のピトヨ・ハルトノ教授など、ロボットの研究者が参加している。
機体の設計は、役割ごとにディレクターが担当。
全体設計・安全設計・メカ設計は、「建機ロボット化」の研究をしてきた石井啓範さんが担っている。
システム設計や制御は、ロボットベンチャー「アスラテック」取締役の吉崎航さんが務める。
空間設計やガンダムを動かす際の演出は、乃村工藝社クリエイティブディレクターの川原正毅さんが担当している。
プロジェクトチームは「ガンダムという海外からも高い注目を集めるコンテンツと日本のものづくり、優れた技術力の融合をライブで体感してほしい」とアピールしている。
 

欠陥機「737MAX」

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 業界内部の悪いウワサというのは
  たいてい真実ですからねぇ  ((((;゚д゚))))
 
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日本のマスコミは、昨年の暮れからずっと「ゴーン」「ゴーン」「ゴーン」と、年が明けても除夜の鐘が鳴りやまないバカ報道を続けていますが、1月9日、アメリカのボーイング社が、とても重要な発表をしました。
と書き出すと、ほとんどの人は、イラン政府が撃墜を認めたボーイング737-800の問題だと思うでしょうが、そうではありません。
737は737ですが、ミサイルでも発射されなければ墜落しない優秀な「737-800」ではなく、
欠陥機「737MAX」の話です。
皆さんご存知のように、ボーイング737MAXは、2017年の就航から1年半後の2018年10月29日に、ライオンエア610便が離陸後約10分で墜落し、乗客乗員189名全員が死亡しました。
そして、その半年後の2019年3月10日、今度はエチオピア航空302便が離陸後約6分で墜落し、乗客乗員157名全員が死亡しました。
どちらの事故も状況が酷似していた上、エンジントラブルなどのメカニカルな原因ではなく、どうやらセンサーなどのシステムに原因があるのではないかとの疑惑が濃厚になりました。
そして、ボーイング737MAXは世界各地で運航停止となり、ボーイング社は2020年1月から生産中止を発表しました。
ここまでは、少しでも航空機に興味がある人なら、知っている話だと思います。

詳細はここをクリック

 

陸の孤島

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 橋は観光名所になりやすいので
  この面白いデザインの橋は
 このまま残せばいいと思う  (^_^;)
 

台風19号による川の増水で橋が崩れて「陸の孤島」状態だった福島県矢祭やまつり町高地原地区で、

土のうや大型パイプで応急的に造った橋が完成し、3日から通れるようになった。

住民たちは早速、車や自転車で買い物などに出かけ、会社員の石井広美さん(50)は

「ようやく以前の生活を取り戻せる」

と喜んだ。

11世帯約30人が住む同地区では、橋の崩落後、JR水郡線の鉄橋を歩いて行き来していた。

列車の運行が再開した1日以降は、日中の2時間以外通れなくなっていた。

町は半年程度で仮設の橋、3年以内に恒久的な橋の建設を目指す。

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冷静な国


本日( 2016年11月22日 )午前5時59分ごろ、福島県沖を震源とするM7.4の地震が発生し、青森県の太平洋沿岸、岩手県、茨城県、千葉県外房沿岸、千葉県内房、伊豆諸島など、大変広い地域で津波注意報が発表されました。
この地震では、福島県、茨城県、栃木県で震度5弱の強い揺れが観測され、北海道から中国地方にかけて震度4から1の揺れが起きています。
気象庁は、今後1週間程度は同じ規模の地震が起きる恐れがあり、その場合は再び津波が発生する可能性もあると発表し、引き続き注意を呼びかけています。
今回ご紹介する映像は、 地震発生時に仙台駅のホームで撮影されたもので、電光掲示板が大きく揺れている様子が収められています。
ただ、外人さんは揺れの大きさよりも、日本人の冷静な様子に注目しており、まったくパニックが起きていないことに驚きの声が寄せられていました。
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 これは3.11とは違う、3年前の地震の動画です
  最大震度5弱ですから、日本ならよくある普通の地震
 冷静な日本人に、外人さんが驚愕しています  (^_^;)
 
■ ホームにいる人が落ち着き払ってることに驚愕してる。 +2 アメリカ
■ なんであんな冷静でいられるんだ。
いや〜、これは賞賛に値するわ。 +2 カナダ
■ 男の人なんてゆっくり歩いてるもんな……。
あれくらいの揺れなら日常茶飯事って感じだ……。 +193 イタリア
■ マンマミーア……。身の危険はないってことを、
あの人は経験から分かってるんだろうな……。 +4 イタリア
■ 日本ならあの規模の地震じゃホームは壊れない。
どの建物にも耐震技術が使われてるから。
それを知ってるから冷静なんだよ。
こっちの建物はモダンなモノであっても、
大きな地震が来れば倒壊しちゃうけど。 +30 イタリア
■ あれだけ揺れてるのに混乱がないとか ;V +4 スペイン
■ 日本人は何が起きても冷静だよな。
俺もそういう国で暮らしたい、と言うか暮らすわ。  アルゼンチン
■ 日本は国が耐震強度をあげるように指導してるからね。
俺の母国ではまるっきりだけど。 中国
■ なぜにあの状況で普通に歩けるんだ😵 +3 国籍不明
■ 日本の地震発生率はちょっと尋常じゃないね……。
だから完璧な耐震設計をしてるんだろうけど……。
安全が確保されてる日本人はラッキーだと思う。 +18 イタリア
■ あの揺れで何も落下しないとかありえんの?
あっ、日本はイタリアじゃなかったんだ😕 イタリア
■ 俺なら怖くて仕方なくなっちゃうと思うけど、
日本人はあれくらいの揺れじゃ動揺しないのな。 +2 フランス
■ あんなに大きな地震なのに、何も落ちてきたりしてない……。 イタリア
■ 大騒ぎする人がいないだと……。日本人は何なんだ!!! +6 イタリア
■ 利用客が騒いでないし、停電も起きてない。
えっ? 日本? あ〜、なら驚くことはないな。 エクアドル
■ 俺の国だったらホームが崩れ去ってる。
耐震建築になってるから日本だと問題ないわけだが。 +32 国籍不明
■ 日本人は建物が崩れないことを分かってるんだなぁ……。
それにしてもあの冷静さは凄すぎるでしょ……。 イタリア
■ 日本ならあの程度で会社が休みになることはなさそうね。 +2 ギリシャ
■ まるで代わり映えのしない日常を過ごすかのように、
颯爽と歩いていくあの男性に私惚れてしまいました。 +3 アメリカ
■ 普通全力で出口に駆け込むような状況だよね! +1 アメリカ
■ 電車から降りてきた男の人に目がいっちゃう……。
何事もなかったかのように歩いてる。 +9 アメリカ
■ 駅の綺麗さと清潔さに目がいってしまった。
俺の国じゃあの水準に持ってくのは不可能なのか? アメリカ
■ WOW 巨大地震が起きても落下物がまったくない。
日本は驚異的な国だねホント!
日本の耐震技術をこっちでも取り入れたいもんだ……。
いや、今すぐにでも取り入れなきゃダメなんだ! +2 インドネシア
■ 俺の国が日本レベルに到達するには100年は必要😞 マレーシア
■ ホームにいる人たちの反応で日本の耐震技術の凄さが分かる。
こっちならホームが倒壊してるって言うのに!! +2 イタリア
■ 男の人の「またか」程度の反応がツボに入ったw +5 エルサルバドル
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あんな傾いた塔でも崩れないんだから
 イタリアの建築技術ってスゴイのかと思ってたけど
耐震技術はそうでもないみたいだね  (^_^;)

ホリエモンロケット成功


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 1号機2号機が失敗だったけど
  ついにやりましたね  \(^o^)/
 
日本で初めて、民間で開発したロケットが宇宙空間に到達した。
北海道大樹町の宇宙ベンチャー、インターステラテクノロジズは、5月4日午前5時45分に同町から小型ロケット「MOMO(モモ)」3号機を打ち上げた結果、高度113.4キロの宇宙空間に到達したと公式Twitterで発表した。

インターステラテクノロジズは「ホリエモン」のニックネームで知られる実業家の堀江貴文さんが創業したことから、ロケットも「ホリエモンロケット」と呼ばれることが多い。
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その堀江さんは打ち上げ直後、

「宇宙は遠かったけど、なんとか到達しました」

と感慨深げにツイートした。

MOMO3号機は全長約10メートル、直径50センチ、重さ約1トンの小型液体燃料ロケット。
当初は4月30日に打ち上げる予定だったが、燃料の液体酸素漏れが直前に発覚。
部品の交換や強風のため、打ち上げを3度延期していた。

737MAX墜落

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 早く墜落の原因を究明して
   安心して旅行
 できるようにして欲しい  ((((;゚д゚))))
 
ボーイング社の「737MAX8」が、わずか半年間に2度目の墜落事故をエチオピアで起こし、同社への信頼も地に落ちた。
しかも、事故を受けて米連邦航空局(FAA)がソフトウエアの改善命令を4月までに出すと通告したにもかかわらず、同社は同型機の運航を止めなかった。
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今年3月10日のエチオピア航空302便の墜落後、40カ国以上が次々に同型機の運航停止を決めるなか、製造国のアメリカだけが停止に慎重な姿勢を取っていた。
だが3月13日にはついにドナルド・トランプ米大統領も運航停止の大統領令を出した。
その数時間前には、カナダが737MAX8と同MAX9の運航停止を発表。
その際には衛星データを根拠に、今回の事故(乗客・乗員157人死亡)と、昨秋にインドネシアで起きたライオン・エアの事故には類似点が見られると指摘した。
離陸直後に、操縦士たちが機体の制御に問題を抱えていたという。

詳細はここをクリック

 

騒音防止マテリアル


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 これが事実なら 驚くべき画期的な発明ですね
  殺人事件の原因にもなる近隣騒音トラブルが
 抜本的に解決できるかもしれません  (^_^;)
 
音の94%を遮断できる新しい音響メタマテリアルを、ボストン大学の機械エンジニアが、開発しました。
これをドローンのプロペラや飛行機のタービン、MRI装置などに使えば、けたたましい音をほぼ完全に消し去ることができ、都市で問題となりがちな騒音公害の解決にもつながる可能性があります。
Phys. Rev. B 99, 024302 (2019) – Ultra-open acoustic metamaterial silencer based on Fano-like interference
https://journals.aps.org/prb/abstract/10.1103/PhysRevB.99.024302


BU Engineers Develop New Acoustic Metamaterial and Noise Cancellation Device | Research
https://www.bu.edu/research/articles/researchers-develop-acoustic-metamaterial-noise-cancellation-device/

「現在使われている防音壁は、文字通り分厚く重い壁です」と語るのは、94%の音を遮断できる音響メタマテリアルの開発に携わった研究者のひとりであるReza Ghaffarivardavagh氏。
既存の防音板の一種であるサウンドバッフルは、コンサートホールの壁に配置することで音を施設の中に封じ込めることに役立ちますが、気流の流れる場所で音を抑えることには適していません。
例えばジェットエンジンの排気口のように気流を遮ることができない場所では、サウンドバッフルのような防音板は効果を発揮できないため、近くで作業する整備士などはエンジンが発する轟音から耳を守るために耳栓を装着して仕事をこなさなければいけなくなります。
遮音性の高い音響メタマテリアルの開発に携わったGhaffarivardavagh氏は、イランのテヘランにあるシャリフ工科大学で機械工学の学士号を取得した後に、ボストン大学の大学院に入学してXin Zhang教授の研究室で博士号を取得しようとしている学生です。
元々ボストン以外の主要都市で暮らしたこともあったそうですが、ボストンでは特に頭上を飛ぶ飛行機や路上を走る自動車による騒音がひどくうるさいことに驚いたそうです。
そこで、既存の防音板が抱える問題について熟知していたGhaffarivardavagh氏とZhang教授は、「騒音を遮断しながら通気性を保つことができる構造を設計することができないか?」と考え、数学的なアプローチと3Dプリント技術を用います。
そして、空気の流れを維持しながら音だけを遮断する「数学的に完璧な仕様に合わせて作成されたリング状の構造」を開発します。

「私は10年以上にわたってメタマテリアルの開発に取り組んで来ました。しかし、音響とメタマテリアルを合体させるという驚くべきアイデアをもたらしたのは、Rezaさんでした。音響メタマテリアルは比較的新しい分野で、これは未来です」

とボストン大学工学部のZhang教授は語っています。

Ghaffarivardavagh氏およびZhang教授は、
「音は、空気が非常に小さく振動することで生まれます。そこで、我々はその振動を鎮めることを目標としました。構造物の内部を空洞にしたい場合、この空洞が『音の伝わる経路』になることに留意しなければなりません」
と語っています。2人はメタマテリアルの寸法および仕様を計算し、空気ではなく音だけが開放構造から放射されるように音響メタマテリアルを構築しました。
2人によると、基本的に「メタマテリアルの中に入ってくる音をそのまま送り返すことで、音を打ち消すように遮断するところ」が開発した音響メタマテリアルの特徴だそうです。
テストとして2人はスピーカーからの音を消すことができる構造を作成。
計算に基づきノイズを最も効果的に遮断する物理的な寸法をモデル化し、これを3Dプリンターを用いてプラスチックで出力します。
3Dプリンターで作成した遮音性の高い音響メタマテリアルがどれくらいの遮音効果を持っているのかは、上の動画で見ることができます。
奥に置かれているのがスピーカーで、スピーカーの前に置かれているパイプが音の経路。
そしてパイプの先端につけられた円形のパーツが遮音効果のある音響メタマテリアルです。
ムービーの途中でパイプから音響メタマテリアルが取り外されると、周囲にはけたたましい音が鳴り響くようになるので、音響メタマテリアルの遮音効果がいかに高いかが実感できます。
分析の結果、音響マテリアルを使用することで、騒音の94%というほぼすべての音を遮断することに成功したことが判明。
音響メタマテリアルでスピーカーから発せられる音を遮断することで、「スピーカーから発せられる音は人間の耳では知覚できないものとなった」とのことです。
試作品として作った音響メタマテリアルが非常に効果的であることが証明されたため、研究者たちは音響メタマテリアルを使って日常にあふれる騒音をどのように静かにするかのアイデアをめぐらしています。
Zhang教授は「ドローンは非常にホットなトピックです。Amazonなどはドローンを使って商品を配達することに興味を抱いています」と語り、ファンの回転音が騒々しいドローンに音響メタマテリアルを配することで静音性の高いドローンが生まれれば大きな需要が生まれると期待しています。
Ghaffarivardavagh氏も、「ドローンの騒音の原因はファンによる上向きの動きにあります。
ドローンのファンの下部に開口性の遮音構造を配置できれば、ドローンから地面に向かって放たれる騒音を打ち消すことができます」と語っています。
また、家や会社にあるファンや空調システムに音響メタマテリアルを配置すれば、ファンの回転により生じる騒音を消すことができます。
2人の開発した音響メタマテリアルは遮音効果を出すために気流を遮る必要がないので、家やオフィスの空気をしっかり循環させながら、静音性を高めることができるという点が従来の防音板などとは異なり優れた点です。
さらに、Ghaffarivardavagh氏とZhang教授は交通機関などによる騒音公害を減らすために音響メタマテリアルを使用することができると考えており、

「我々の考案する構造は超軽量で開口性があり、美しいものとなっています。我々が設計した音響メタマテリアルは音を消すための壁を作るためのタイルやレンガとして使用することができます」

とも語っています。

加えて、Ghaffarivardavagh氏によると音響メタマテリアルは形状を完全にカスタマイズ可能とのことで、構造はリング状である必要はないそうです。

Ghaffarivardavagh氏は「形状は立方体や六角形に設計することもできます。壁を作りたいときは六角形など、本当にどんな形にすることもできます」と語っており、ハニカム構造で遮音壁を作ることも可能とのこと。

Zhang教授によると、音響メタマテリアルで使用したノイズ軽減方法はほぼすべての環境に合わせることが可能であるため、可能性は無限大であり、

「アイデアはあらゆる音を遮断することができるオブジェクトを数学的に設計できるということです」

と語っています。
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 数学ほど役に立つ学問は 他にはありませんね
  ちなみに今日は 数学の日です(円周率)  (^_^;)