犯罪警察

新宿で9月から 客引き防止条例

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条例施行から1ヵ月
摘発が続く新宿歌舞伎町の違法客引き
「月に500万稼ぐ人も」
先日、新宿や池袋の繁華街で悪質な客引きに対する一斉摘発が行なわれ、16人が現行犯逮捕された。
新宿区では2013年9月から「客引き行為等の防止に関する条例」が施行されたこともあり、今後、客引きの逮捕者は増えることと思われる。
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スタバそっくりのガールズバー

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index(右が本物)
 
若い女性店員がカウンター越しに接客するガールズバーに、コーヒーチェーン・スターバックスのロゴに似た看板を掲げたとして、千葉県警は8日、千葉市緑区の男(32)を商標法違反容疑(商標権の侵害)で千葉地検八日市場支部に書類送検し、発表した。
東金署の発表によると、男は昨年5月~今年1月にかけて同県東金市内で、ガールズバー「スターバー」を営業。
ガールズバーの外壁や店内に米スターバックス社が商標登録しているロゴにそっくりな看板を掲げ、商標権を侵害した疑いがある。
男は「店の名前に合うと思い、ネットで画像を取り込んで加工した」と話しているという。
昨秋、署員が店を見つけて捜査していた。ガールズバーは1月に閉店した。
 
もー少しデザインを変えてから使えば
たぶん刑事事件には ならないのにね~  (^_^;)
 

犯罪ワーストワン新宿区

 
警視庁がまとめた2012年の刑法犯認知件数(速報値)が発表され、足立区は、2年ぶりにワーストワン(都内23区中)を脱却した。
 
ワーストワンは新宿区で、9377件
 
発表によると、足立区は前年よりマイナス1222件の9141件となり、1975年以来37年ぶりに1万件を下回った。
 
足立区では昨年「ワーストワン再脱却」「認知件数1万件未満」を目標に掲げ、犯罪件数の多い自転車盗対策として、がっちりロック大作戦や愛錠ロック大作戦などの啓発事業に取り組んできた。
 
近藤やよい区長は「犯罪の実態などをしっかりとお知らせするとともに、効果が実証された事業のさらなる充実を図りたい」とコメントを出した。
 
歌舞伎町があるからなー (;´Д`)
 

小型飛行監視ロボット

 
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これはスゴイなー! 「空飛ぶ番犬ポチ」
こーゆー技術って軍事用だけかと思ってたけど、家庭用でビジネス採算に乗る時代になったんだねー
犯罪者のクルマを自動で追いかけたりとか、用途開発の可能性の広さを感じます
他にもいろいろ応用(悪用も?)が利きそうだし、マニア向けのキットもきっと出るでしょー
「飛行ロボットファン」「飛行ロボットの友」「飛行ロボットライフ」なんて雑誌も出るかも~
低価格化と共に、静音化、小型化、飛行長時間化が期待されます
久しぶりに、むかし模型オタクだったころの熱い血が騒ぎました
ただ、これがそこら中をブンブン飛び交うのは、ちと鬱陶しいね (^_^;)
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新宿花園神社殺人事件

 
12月11日朝早く、東京・新宿区の花園神社で男性が頭から血を流して死亡しているのが見つかった事件で、警視庁は、知り合いの27歳の男を殺人の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、東京・中野区の無職、阿部泰典容疑者(27)です。
警視庁の調べによりま すと、阿部容疑者は、11日午前1時ごろ、東京・新宿区の花園神社で、中野区に住む職業不詳の高嶺一海さん(26)の頭をハンマーで殴って殺害した疑いがもたれています。
阿部容疑者は、午前4時半ごろ、JR中野駅の近くに止めた車の中にいたところを警察官に職務質問され、このとき「花園神社で知り合いを殺 害した」と話したということです。
神社に駆けつけた警察官が高嶺さんを見つけ、体にはいちょうの葉がかけられていたということです。
2人は大学時代からの知り合いで、卒業後もつきあいがあり、調べに対して阿部容疑者は、容疑を認めたうえで「以前から態度が気にくわなく、殺害しようと思って数日前に ハンマーを購入し、電話で呼び出した」などと供述しているということです。
阿部容疑者が乗っていた車の中からは、血の付いたハンマーや高嶺さんの財布が見つかったということで、警視庁は、事件のいきさつなどをさらに詳しく調べています。
 

 
 

新宿歌舞伎町 一斉取り締まり

 

5戦5敗のプロボクサーら逮捕

 
新宿歌舞伎町で客引き容疑 「キャバクラとか安くしますよ」
警視庁保安課や生活安全特別捜査隊などは22~25日、東京・歌舞伎町地区の一斉取り締まりを実施した。
しつこく客引きをしたとして、都迷惑防止条例違反容疑で、プロボクサー、山本淳央(あつひろ)容疑者(22)=新宿区新宿=ら9人を逮捕した。
山本容疑者はスーパーフェザー級のプロボクサーで戦績は5戦5敗。
保安課によると、「東京でも遊びたいと思い、インターネットで客引きの募集を見てきた」と話しているという。
逮捕容疑は、10月末、歌舞伎町地区で、「キャバクラとか安くしますよ」などと声をかけ、男性会社員(43)に40メートルにわたってつきまとったとしている。
他に入管難民法違反容疑(不法就労助長)などで中国人キャバクラ1店、わいせつ電磁的記録販売目的所持違反容疑でわいせつDVD店2店を摘発した。
 
キャバクラは 客引きのいないお店で 遊びましょー (^_^;)
 
 

小田急ロマンスカー2車種引退

 

鉄道各社が2012年3月17日に実施するダイヤ改正に伴い、県内からも慣れ親しんだ列車が姿を消す。
16日には小田急のロマンスカー2車種と、「鉄仮面」の愛称で親しまれたJR東海の新幹線300系がラストランを迎え、多くの鉄道ファンが最後の雄姿を見守った。
小田急で引退したのは、ロマンスカーとして20年以上運行した2車種で、車両前部からの眺望が魅力の「HiSE」と、JR沼津駅まで乗り入れる 「あさぎり」を中心に活躍した「RSE」。
いずれも、鉄道ファンの全国組織・鉄道友の会が最も優秀な新型の鉄道車両に贈る「ブルーリボン賞」を受賞するな どファンに愛された。
新宿駅で行われた記念セレモニーでは、小田急の嶋崎章臣専務が「ファンの愛情は他のロマンスカーが引き継ぎます」とあいさつ。車両が出発すると、ホームを埋めたファンが一斉にカメラのシャッターを切ったり、手を振ったりして引退を惜しんでいた。
相模原市南区から写真撮影に来た会社員萩原渉さん(39)は「高校時代に真新しいHiSEを見て展望車両に憧れた。引退はさみしいが『お疲れさま』と言いたい」と話していた。
24、25日には小田急線海老名駅西口に隣接する海老名電車基地の特設会場で、2車両を含む3車種の引退を記念し、車両の展示などが行われる。
 
(^_^;) 鉄道ファンには忙しい春
しかし一方では、こんなニュースもあって
ロマンスカー」などと呼ばれてます。
2011年12月のクリスマスの夜、出会い系サイトで知り合った女子高生を回送の特急「ロマンスカー」に乗せてわいせつな行為をしたとして、神奈川県警が県青 少年保護育成条例違反の疑いで小田急電鉄車掌の30代の男=東京都練馬区=の逮捕状を取ったことが20日、捜査関係者への取材で分かった。
3月21日にも逮捕 する方針。
回送車に乗り込む女子高生を目撃した駅員の通報で発覚した。
絶対的な“小田急ブランド”ともいえるロマンスカーを、ラブホ代わりの『ロマンスカー』にしてしまった車掌の男に逮捕状が請求された。
捜査関係者によると、男は2011年12月25日(つまりクリスマス)の夜、車掌として乗車していた回送のロマンスカーが新百合ケ丘-新宿間を走行中、車内で当時15歳だった女子高生の胸や下半身を触った疑いが持たれている。
2人は携帯電話の出会い系サイトで知り合い、男がメールで川崎市麻生区の新百合ケ丘駅から回送電車に乗るよう指示。生徒を乗車させ、窓側の席に座らせた。
回送電車に女子高生が乗ったのを目撃した駅員が不審に思い、小田急に報告。同社から相談を受けた神奈川県警が生徒から事情を聴くなどして調べていた。
逮捕前で詳しい状況は分かっていないが、小田急電鉄の時刻表によると、新百合ケ丘~新宿間は急行で約27分。回送電車も途中、多くの駅を通過するとみられることから、時間的に車掌と女子高生が“接触”していたのは30、40分以内と推測できる。
車掌による勤務中のわいせつ事件としては、2008年6月、新八代発鹿児島中央行きの九州新幹線「つばめ」の車内で、男性車掌=当時(46)=が、同20 代の女性客室乗務員を無理やり車掌室(個室)へ引きずり込み、胸をもんだり、腰に手を回すなどして、JR九州の懲戒処分を受けている。
同 僚女性を、しかも列車内で襲う車掌の野蛮な行為は当時、大々的に報じられたが、今回も部外者をわいせつ目的で貸し切り状態の回送電車に乗せるという前代未 聞の事件。鉄道ジャーナリストも20日、サンケイスポーツの取材に「いままで聞いたことがない。国土交通省も相当に血圧を上げるだろう」と話した。
自社の車掌が3月21日にも逮捕される事態に、小田急電鉄広報部は「事実について調査している段階。事実が判明し次第、厳正に対処していく」としている。
 

新宿消防署長(56)逮捕

新宿消防署の署長、増子信仁(しんじ)容疑者(56歳・既婚・左の写真)が、10月18日午後6時10分ごろ、交際相手の20代の女性宅(新宿区新宿5丁目のマンション)に合いカギを使って侵入、鉢合わせした28歳の男性と鉢合わせとなり、口論の末、殴ってケガをさせ、傷害容疑で逮捕された。
 
マンションの住民によると、「『誰だ!お前は』などと男性同士の怒鳴り合う声が聞こえ、外に出てみると廊下に血が点々としていた」という。 続きを読む

東電OL殺人 受刑者家族来日

 東京電力の女性社員殺害事件で、再審請求審が行われているネパール国籍のゴビンダ・プラサ ド・マイナリ受刑者(44)=強盗殺人罪で無期懲役確定=の妻、ラダさん(41)と兄、インドラさん(54)が来日し、12日午前、横浜市港南区の横浜刑 務所でマイナリ受刑者と面会した。
受刑者以外の第三者が殺害現場にいた可能性を示すDNA鑑定結果が明らかになって以降、家族が来日するのは初めて。
約15分間の面会の冒頭、マイナリ受刑者は2人に「近いうちに釈放されるから、もう泣いたり悲しんだりするのはやめよう」と声をかけたという。
面会後、ラ ダさんは「(マイナリ受刑者の)表情は深刻だったが、時折笑みも浮かんでいた」とほっとした様子で、「一日も早く家族の元に戻ってきてほしい」と訴えてい た。
平成9年の事件後、ラダさんは9回目、インドラさんは3回目の来日。
ラダさんは半年前の3月11日にも来日したが、東日本大震災の影響で予定を繰り上げ帰国していた。
2人は21日まで滞在し、マイナリ受刑者との面会や東京高検への釈放要請などを予定している。
   ▲殺された東電OL渡辺泰子さん
 
(;´Д`) 事件当時から、えん罪の臭いが濃厚だった。果たして再審無罪になるだろうか?
14年前の殺人事件と、今年の福島原発事故が、妙につながってくる。
   ▲事件を取り扱った書籍
これを読んでこの事件に興味が出ました (^_^;)
 
体液のDNA鑑定で新証拠
14年前の東電OL殺害事件で無期懲役が確定したネパール人のゴビンダ・マイナリ受刑者が求めた再審請求審で、検察側が被害者・渡邉泰子さんから採取された体液のDNA鑑定を行った結果、この受刑者とは別人のものだったことが分かりました。
1997年に東京・渋谷区のアパートで東京電力の女性社員・渡邉泰子さん(39歳)が遺体で見つかった東電OL殺人事件では、ネパール人の元飲食店店員、ゴビンダ・マイナリ受刑者(44)の無期懲役が2003年に確定しています。
一貫して無罪を主張しているゴビンダ・マイナリ受刑者は、2005年に再審請求し、東京高裁は検察側にDNA鑑定を実施するよう求めていました。
東京高検が行った鑑定結果によりますと、東電OL渡邉泰子さん(売春婦をしていた)の体から採取された体液はゴビンダ・マイナリ受刑者以外の男性のもので、殺害現場に残されていた体毛とDNAの型が一致しました。
殺害現場で被害者が別の男性と接触していた可能性が高まったことで、裁判をやり直す可能性が出てきました。
東京都渋谷区のアパートで1997年に起きた東電OL殺人事件で、強盗殺人罪により無期懲役が確定し、横浜刑務所に服役中のゴビンダ・プラサド・マイナリ受刑者(44)=ネパール国籍=の東京高裁の再審請求審で、東京高検が渡邉泰子さんから採取された精液のDNA鑑定を行ったところ、ゴビンダ・マイナリ受刑者のものではなく、殺害現場の部屋に残されていた体毛の1本とDNA型が一致したことが分かった。
第三者が東電OL渡邉泰子さん(売春婦をしていた)と現場に入った可能性を示す新事実が判明したことで再審開始の可能性が出てきた。弁護団が東京高裁に鑑定を要請し、東京高検が専門家に依頼していた。検察側は「有罪主張は変わらない」としている。
東電OL殺人事件では、ゴビンダ・マイナリ受刑者は捜査段階から公判まで一貫して犯行を否認。しかし、検察側は状況証拠を積み上げて起訴した。
一審東京地裁は、現場から受刑者以外の体毛が複数見つかっていることなどから、ほかに犯人がいる可能性を指摘し無罪とした。しかし、二審東京高裁は同じ証拠に基づき無期懲役を言い渡し、最高裁も二審判決を支持した。
ゴビンダ・マイナリ受刑者は2005年3月、東京高裁に再審請求。弁護側の要請を受けた高裁が今年1月、現場から採取された物証のDNA鑑定をするよう高検に求め、高検が精液などのDNA鑑定を進めていた。
東電OL殺人事件の当時、現場には、コンドームに入った精液▽遺体の下にあった体毛4本▽渡邉泰子さんの体内の精液-などが残されていた。
二審判決は、ゴビンダ・マイナリ受刑者が部屋のカギを当時保管していたことや、コンドームの精液を自分のものだと認めていること、体毛4本のうち1本が同受刑者のDNA型と一致したことなどから、同受刑者の犯行と断定した。
体毛のうち1本は渡邉泰子さんのDNA型と一致し、残る2本は第三者のものだったが、判決は「第三者による犯行の可能性があるとは言えない」とした。
今回の鑑定では第三者の体毛の1本と東電OL渡辺泰子さんの体内の精液のDNA型が一致した。
 
 被害者、渡辺泰子さんは、東京電力の勝俣恒久会長の部下で、原発の危険性を指摘していた。彼女の書いた経済レポートは論文受賞歴もあるほど優秀。父親は大学2年時に他界(東電公務部を統括する副部長だったが原発の危険性を指摘し、1年で降格、翌年他界)。
   ▲東京電力の勝俣恒久会長
 
 <東電OL殺人事件> 1997年3月19日、東京都渋谷区円山町のアパート室内で、東京電力の女性社員=渡辺泰子さん(売春婦をしていた)の遺体が見つかり、隣のビルに住んでいた元飲食店店員ゴビンダ・プラサド・マイナリ受刑者が強盗殺人容疑で逮捕、起訴された。確定判決によると、ゴビンダ・マイナリ受刑者は3月9日午前0時ごろ、女性の首を絞めて殺害し、約4万円を奪った。「東電OL殺人事件」として話題を呼び、大企業の管理職だった渡辺泰子さんの私生活を暴く報道が過熱した。
 
 <再審請求審> 確定した有罪判決に被告に不利となった重大な誤りがある場合、裁判をやり直す再審を請求することができる。再審請求審は、確定判決を言い渡した裁判所が行う。▽証拠が虚偽だった▽無罪や被告の刑を軽くする新証拠が発見された▽裁判に関わった裁判官や検察官などに職務犯罪があった-ことなどが認められれば、再審の開始が決定される。
 
支援者ら「再審へ一歩」 検察も強気
発生から14年余りを経て、東京電力の女性社員殺害事件が新たな展開を見せた。事件当日に第三者が現場にいた可能性を示す新たなDNA型鑑定結果は、ネパール人のゴビンダ・プラサド・マイナリ受刑者(44)の有罪を覆す証拠となるのか。えん罪だと主張する支援者たちが「再審開始に向けた大きな一歩」と期待する一方、検察幹部は「直接無罪につながるものでない」と強気の姿勢を崩さなかった。
事件発覚は97年3月19日。渋谷区円山町の木造アパートの空き室で女性の絞殺体が見つかった。この部屋を借りる手続きを進め、所有者から鍵を預かっていたマイナリ受刑者が、直後から捜査線に浮上。マイナリ受刑者は同22日、無実を訴えるため警視庁渋谷署に出頭したが、翌日に不法滞在容疑で逮捕された。5月20日には不法滞在で有罪判決を受け、同日中に強盗殺人容疑で再逮捕された。
97年10月14日の東京地裁の初公判で、マイナリ受刑者は「私はいかなる女性を殺したこともなければ、お金を取ったこともない」と起訴内容を全面否認した。
東京地裁も現場のトイレから発見され、検察側が有力な物証としたマイナリ受刑者の精液が入ったコンドームについても「犯行のあった日よりも以前に残された可能性が高い」などと指摘。00年4月、「状況証拠はいずれも反対解釈の余地が残っている」と犯人性に疑問符をつけ、無罪を言い渡した。検察側は控訴した。
しかし、東京高裁は検察側が控訴審で新たに提出した女性の古い手帳の記載などを根拠に「被告の弁解は信用できず、1審判決は証拠の評価を誤った」と結論づけ、00年12月、逆転有罪の判決を言い渡した。
「神様、やってない」「神様、助けてください」。マイナリ受刑者は日本語で無実を訴えたが、最高裁も03年10月、高裁の判断を支持し、被告の上告を退けた。
「再審が開始されることに希望を持っている」。マイナリ受刑者を支援する「無実のゴビンダさんを支える会」の客野(きゃくの)美喜子事務局長は鑑定結果を聞き、興奮気味に話した。
今年3月ごろ、弁護団などから鑑定が進められていることを知らされ、横浜刑務所に収監されているマイナリ受刑者にも直接伝えた。マイナリ受刑者は「良い結果が出るように期待する」と明るい表情を浮かべ、7月15日に面会した際にも「再審が始まれば(無実を証明できる)自信がある」と繰り返していたという。客野事務局長は「この事件はマイナリ受刑者が犯人だという決定的証拠がない。新たな証拠が出た以上、裁判所は一日も早く再審開始決定を出してほしい」と訴えた。
一方、検察側は「ただちに再審事由になるかと言えば、そんなことはない」と強調した。ある検察幹部は現場に第三者がいた可能性を示唆する証拠であることを認めつつ「それで何が言えるかが問題だ」と指摘。有罪判決は崩れないとの見方を示した。別の検察幹部も「そんな大騒ぎすることじゃない」と強気の姿勢を見せた。
 
『東電OL殺人事件』の著者 ノンフィクション作家・佐野眞一の話
 
実は震災を取材するなかで、特に福島を歩く俺の脳裏から離れなかったのが、かつて『東電OL殺人事件』(2000年)に書いた渡辺泰子のことだった。慶応から東電に入り、通産大臣の渡辺美智雄ら政界との連絡役も務めた泰子は、娼婦として街角に立つ夜の顔を持ち、そして殺された。

当時俺は、表題から”東電”の二文字を外させようとする東電の広報担当者からやけに豪奢な鯛釣り旅行に誘われたり、慇懃で狡猾な懐柔工作の標的になっていたから、その隠蔽体質はイヤになるほど肌で痛感しているけどね。
 隠蔽体質の最たるものは泰子が夜の商売をしていることを、東電の連中がみんな知っていたことだよ。それでいて社員が身体を売っているなんて認めるわけにいかないから処分するでもなく、ロクに寝てないから会議中にウトウトする泰子を、同僚はみんなでバカにして笑っていた。
 初めからずっとえん罪だと思っていたし、(有罪の根拠となった)DNA型鑑定もいいかげんだと著書に書いてきた。やっと再審の道が開けてよかったと思うが、有罪判決を出した東京高裁の裁判官は、どう申し開きができるのか。
 DNA型鑑定を証拠として犯罪者に仕立て上げるという手法は完璧に崩れた。マイナリ受刑者はいま横浜刑務所にいる。奥さんも娘さんも何度も何度もネパールから泣きの涙で日本へ通った。
 事件から14年の歳月を司法はどう補償するのか。改めて怒りがわく。
 

 「東電OL殺人事件」の現場を歩く