▲アメリカでは宅配便で、こんなボロボロになった段ボール箱が届くこともある
▲日本では、段ボール箱のスミにちょっと傷が付いただけでも不良品扱いされる
とにかく日本人は、かなりの完璧主義者です
それが高品質を生み出したりもしますが
「商品」に少しでもキズが付くと嫌がるので
トラックドライバーの悩みの種にもなります
コンビニ袋を有料化した小泉進次郎大臣(→)は
ドライバーと同じ作業服を着て1週間くらい
トラック助手席に同乗してみてはいかがでしょうか?
きっと支持率も爆上げしますよ
(^_^;)
理不尽なのは、商品そのものが無傷なのにもかかわらず、この段ボールの擦れや角潰れ程度で、トラックのドライバー自身が商品を弁償させられるケースがあることだ。
「弁償は個人負担のところが少なくないですよ。ウチはとりあえず会社が払って分割の給料引きです」(50代長距離冷凍車)
「ティッシュやカップ麺、飲料など運んでた時、角潰れは商品買取でした。『段ボールも商品』と言われ、若かったので『段ボールも商品なら、もう1つ段ボールに入れてくれ』って言って一悶着ありました」(50代中距離大型)
「某コンビニの配送センターでは、即席麺が入っている段ボールの蓋部分の糊付けが片方浮いているだけで破損、荷受け拒否です。社内で事故扱い、無事故手当カットに加え賞与の査定ダウン。数万円の減給です」(50代地場大型)
背景には、日本の「行き過ぎた顧客への気遣い」があるといっていいだろう。
こうした顧客至上主義、「段ボール=商品」という考えによって、結果的にドライバーのさらなる経済的負担を強いるだけなく、現場で積み込み作業の「順番待ち」が発生することで、「長時間労働」や「路上駐車問題」までをも引き起こす。
改めて問いたい。
段ボールは「梱包材」か、それとも「商品の一部」なのか?