▲バスタイプの宣伝カーも
Jタウンネット編集部は2018年12月、広報担当者を訪ねた。
取材に応じてくれたのは、実際にバニラの宣伝に関わっている人間だ。
そもそも、バニラの広告展開が始まったのは10年ほど前。
サイトの開設から間もないタイミングから、宣伝カーや街中の看板の展開を続けているのだ。
「バーニラ♪バニラ♪」でお馴染みのあの楽曲の歴史も長く、実は現在の「歌い手」は2代目なのだという。
だが、メインキャラクターである「バニ子」のツイッターが始まったのは17年夏から。
ここから、バニラのプロモーションは新たな展開を見せる。
「(バニ子のツイッター活動の中で)話題になっているなあという書き込みが徐々に出てきまして…。ツイッターをきっかけにオファーをいただくことも増えてきました」
例えば、楽曲のリミックスコンテスト。
さらに18年1月には、有名プラモデルメーカーから直接オファーを受け、宣伝カーのプラモデルを発売。
バニラの広告展開を面白がって楽しむネットユーザーだけでなく、プラモデルファンをも驚かせた。
まさに、求人サイトとしては異例のプロモーションづくし。
オリジナルグッズの販売も始めるなど、もはや「バニラ」(バニ子)は広告の枠を飛び出して、一種のコンテンツにまでなっている。
▲バニラのグッズ
東京・渋谷や大阪・梅田といった全国的に見ても大都市だけで見かける印象が強いバニラの宣伝カー。
確かに以前はそうであったが、現在は違うという。
「ほぼ全国に走っています。台数も増やして拡大中です。様々なデザインがあり、最近ではバスタイプも走行しているんですよ。これからも積極的に展開していきます」(担当者)
さらに18年12月からは、京都でも宣伝カーの走行をスタートさせた。
▲地味な京都の宣伝カー
京都の宣伝カーは景観条例に配慮したデザインで、薄い茶色に市松模様とほかの地域と趣が大幅に異なる。
しかし、バニ子のイラストと「求人バニラ」のテキストは変わらずデザインされている。
なぜ、景観条例に配慮したデザインになったのか。
「これまでのデザインでは、地域の方々が長い歴史の中で守ってきた京都の景観を壊してしまう。それだけは絶対にしてはいけないという強い思いがありました」
現在のところ、1台だけ走る限定カラー。
音量も「若干控えめ」にしつつ、地域との共生を目指しているそうだ。
このように、求人情報サイトの「広告」という枠を超えて、さまざまな展開を見せる「バニラ」。
2019年は、どんな施策で我々を驚かせてくれるのだろうか。