読書

読書 努力論

超訳 努力論_01

幸田露伴というと、尾崎紅葉とならぶ明治の文豪というイメージが強いけど、こんな成功哲学のような本も書いてるんですね

とにかく徹頭徹尾、努力の大切さを説いている

江戸時代の「殿様の子は殿様、足軽の子は足軽」という封建制度の呪縛から解き放された日本人の、努力して能力を発揮すれば上昇できるという明治の時代精神が感じられる

現在の日本は成熟した先進国なので、ちょっとシニカルな時代精神もあって、真正面から努力を礼賛するのを恥ずかしく思うような雰囲気もあるが、本書の努力論は清々しいほど単刀直入に、努力することを勧めている

原文は明治時代らしく、漢語が多用されていて読みにくいので、現代日本語に「翻訳」されていて、非常に読みやすくなっている

(^_^;)

読書 マイナンバー制度

大事なことだけすぐにわかる マイナンバー制度_01

マイナンバーカードを作ったので、使い方の注意点などを知ろうと思って読みました

特に驚くほどのことは書いてなかった

マイナンバーカードを作って、役所の窓口で受け取ろうとしたら(郵送は出来ないみたい)、窓口の予約がビッシリ埋まってて、なかなか予約できませんでした

コロナで全国民に10万円を配った影響で、カードを作ろうと考えた人が多いのかな

(^_^;)

読書 GIMPの使い方

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GIMPというのは、フォトレタッチ(画像加工)ソフトの一つです

フォトレタッチソフトというと、プロのデザイナーさんたちの間では「Photoshop」(略して「フォトショ)などと呼ばれる)が定番です

非常に機能が豊富なソフトで、「Photoshopに出来ないことは無い」などと言われていますが、プロ御用達なので無料では使えない

私はプロのデザイナーではないのですが、ブログに載せる画像に文字を入れたり加工したいので、Photoshopほど高機能ではなくても良いから無料のフォトレタッチソフトは無いものかと探したら、GIMPがありました

完全無料で使えますが、かなり高機能です

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最初はマニュアルも読まずに適当に使って、習近平の写真に文字を入れたりしていた(→)のですが、なかなかの高機能なので、ときどき使い方が分からなくなって立ち往生する

Amazonで本のマニュアルを探したら、あったけど2000円くらいする

それでWEBを探したら、ありました!

そのものズバリ「GIMPの使い方」というサイト

非常に分かりやすく丁寧に書いてあって、これなら本のマニュアルは不要です

こんな素晴らしい情報が無料で手に入るのも、ネットの良さですね

という訳で、ソフトもマニュアルも、全部タダになりました

ちなみにフォトレタッチソフト本家のPhotoshopは、顔写真の修正にも大々的に利用されていて、下のように変身(変顔)することが可能です

あまり修正し過ぎると、誰だか分からなくなるから、加減が難しそう

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最近は動画でも自動的に目を大きくするソフトとかもあって、tiktokで踊ってる女の子にも利用してる人が多いらしいですよ

(^_^;)

読書 仕事で使えるGoogleドキュメント

仕事で使える!Googleドキュメント Chromebookビジネス活用術 2017年改訂版 (仕事で使える!シリーズ(NextPublishing)_01

Googleドキュメント」はクラウドベースの文書作成ソフト

マイクロソフト(MS)社の稼ぎ頭であるOFFICEのワープロソフト「WORD」に対抗して登場

無料で提供することにより、MS社の糧道を絶とうという戦略だろう

「WORD」が元々はPC上のスタンドアロン的なソフトだったのに対して、「Googleドキュメント」は当初から徹底的にクラウドが前提となっている

特に組織メンバーが共同で文書を作成編集したり、プロジェクトを進めたりするときに、その中心に「Googleドキュメント」が位置するように設計されている

まだ登場したばかりで、これから改善の余地は多々あるだろうが、確かに組織の知的生産性を飛躍的に高める可能性は、十分に秘めているように感じる

個人的には、「Googleドキュメント」に標準装備されている音声入力機能に魅力を感じている

試しにPCにマイクをつないで、文章を自分の声で入力してみたのだが、静かな部屋の中なら、驚くほど正確に文章化(テキスト化)してくれる

使い慣れれば、キーボード入力の手間を劇的に減らせるのではないかと期待している

(^_^;)

読書「断腸亭日乗」日記文学の最高峰

永井 荷風全集00 _01

永井荷風の全集は、かなり以前にヤフー・オークションで、古本を非常に安く買った

全30巻もある大全集なので、とても一時に読めるものではなく、気が向いたときに気が向いた作品を拾い読みしている状況で、まだ未読部分が多い

荷風と言えば「断腸亭日乗」(だんちょうていにちじょう)が有名で、荷風数え39歳から亡くなる直前まで書き続けた日記

全集の第21巻から第26巻までが日乗にあてられている

近現代日本の日記文学として最高峰と言われている

日乗を始めた直後に、麻布市兵衛町(現在の六本木一丁目)に「偏奇館」(ぺんきかん)という洋館を建て、自由気ままに一人暮らしの自由を楽しんだ

私が麻布に住もうと思ったのは、これの影響が大きい

以前に「濹東綺譚」(ぼくとうきたん)という映画がヒットしたが、その中には偏奇館でのエピソードが種々盛り込まれている

日乗を時々紐解いて、現在の私と同じころの年齢に、荷風が何を考え、何をしていたかを読むのは、とても楽しい

と言っても、荷風の晩年は第二次大戦と重なり、世の中の雰囲気は暗く陰鬱だ

それでも、文人である荷風にとって書斎の中は別世界で、優雅な精神世界に暮らしつつ、女遊びにも余念がなかった(荷風は金持ちで女好きだった)

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ちなみに、映画「濹東綺譚」の荷風役は津川雅彦

実にハマリ役で、スケベなインテリ中年を演じさせたら、この人の右に出る者はいない

秋吉久美子と共演した映画「ひとひらの雪」(→、渡辺淳一原作)も良かったなぁ

荷風数え67歳、昭和20年3月9日の東京大空襲で偏奇館は焼亡、書斎も蔵書も灰燼に帰し、荷風は日乗をカバンに収めて、火の中を逃げ回る

空襲を生き延びた荷風は、79歳まで生きて日乗を書き続けたので、まだ当分は楽しめそうだ

(^_^;)

 

「断腸亭日乗」昭和20年3月9日

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読書 実践快老生活

実践・快老生活 知的で幸福な生活へのレポート★2012 _01

著者である渡部昇一氏は、昭和5年(1930)生まれで、この本は著者85~86歳のころに書かれた

3年前に86歳で亡くなられているから、その直前に書かれた本ということになる

著者が40年前に著した「知的生活の方法」は当時の大ベストセラーになり、私も大学生のころに読んで、人生が変わるような決定的影響を受けた

すっかりお気に入りの著者の一人になり、いま手元にはその著書が30冊近くある

まだ未読もあるが、少なくとも十数冊は読んでおり、これまでの人生の折々で、貴重な刺激を受けてきた

そんな渡部昇一氏が、85歳という高齢になるということはどういうことなのか、自らの実体験として率直に語っている

若い頃に「知的生活の方法」を、興奮を覚えながら読んだ時の気持ちが蘇って来るようで、とても懐かしかった

歯に衣着せぬ保守系論客だったので、左翼系文化人からの非難も多かったが、そんなイデオロギーの違いなどを超えた、一人の人間として素晴らしい生き方をした人だったと思う

(^_^;)

 

読書 つげ忠男選集

つげ忠男アウトロー選集1~どぶ街~_01

つげ義春は大好きな漫画家の一人で、彼の作品はほとんど、何度も読んだ

そのつげ義春の弟が、本書の作者のつげ忠男

その作品選集10冊を、一気に読んだ

つげ忠男アウトロー選集1~どぶ街~

つげ忠男アウトロー選集2~無頼の街~

つげ忠男アウトロー選集3~無頼平野~

つげ忠男アウトロー選集4~狼の伝説~

つげ忠男アウトロー選集5~流れ者たち~

つげ忠男昭和選集1~きなこ屋のばあさん~

つげ忠男昭和選集2~雨季~

つげ忠男昭和選集3~夜よゆるやかに~

つげ忠男昭和選集4~遠い夏の風景~

つげ忠男昭和選集5~ある予感~

絵のタッチは兄義春と似ているが、雰囲気は兄より暗く鬱屈して乾いている

忠男は一時、血液銀行で働き、その経験が作品の中に何度も登場する

血液銀行は、今は無くなったが、「売血所」とも呼ばれ、輸血用や血液製剤の原料として血液を買い取る場所で、社会の底辺の人間がその日の食費やギャンブル代のために、自分の血液を売りに集まった

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兄義春(←、左)も相当に暗いのだが、そこにはある種の温かみもある

弟忠男(←、右)はそれよるはるかに暗く、冷たく、乾いていて、何とも救いが無い雰囲気が漂っている

第二次大戦の敗戦からすぐというこの時代の日本は、社会全体が暗くて貧しかったし、それはこの選集の中にも濃厚に表現されている

兄弟が育ったのは、昭和20年代、高度成長前の貧しい時代の東京下町、そのまた特に貧しいエリア

将来に希望を持てない鬱屈した時代精神が感じられる

つげ義春のマンガにも出てくるが、この兄弟の父親は早くに亡くなっている

母親の再婚相手である病気がちの義父は残酷な性格の男で、つげ兄弟はひどい児童虐待を受けて育った

正式な美術教育はおろか、家庭の貧しさから義務教育にすら満足に通えなかった兄弟が、二人ともプロの漫画家になっているのは、まさに兄弟共通の才能の成せるところなのだろう

今回も一気に10冊、まったく退屈せずに読めたということは、漫画家としての非凡な才能を感じる

特にアウトロー選集は、社会の掃きだめのような貧しくて暗い街が主な背景になっていて、日常的に暴力と退廃と背徳が横行するハードボイルド的な作品集

全体に、夢と現実が織り交ざったようなシュールな話が多い

兄つげ義春は、睡眠中にみた夢を漫画化したが、その影響は弟忠男と蛭子能収に及んでいる

(^_^;)

 

読書 ゼロからはじめる!YouTube「入門書」

ゼロからはじめる!YouTube「入門書」_01

YouTube動画を閲覧する側ではなく、YouTubeに動画をアップする側(クリエイター)が、自分の作った動画へのアクセスを収益化(マネタイズ)するための入門書

まさに文字通りの「入門書」であって、ごく基本的なことしか書いてない

この本はアマゾンのキンドルから個人出版した本のようで、誤字が非常に多い

普通の出版社経由なら、まず編集者が読んで、さらに校正者が誤字チェックするんだけど、個人出版ではそのプロセスが無いからね

まあ、意味を取り違えるほどの致命的な誤字でなければ、どうでもいいんだけどさ

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読書 Googleドライブ for Windows

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クラウドのGoogleドライブには日頃お世話になっているのだが、真面目にマニュアルを読まずに使っていたので、入門書を読んでみた

まあ大体、知っていることがほどんどだった

Googleドライブで「Googleフォト」が始まったとき、動画と写真に限って「容量無制限で無料」という驚くようなサービスに超ビックリした

いくらGoogleが儲かっているとはいえ、世界中から押し寄せるばく大な動画や写真を全て受け止めて、無料でファイルを圧縮して保管してくれるというのは、ずいぶん太っ腹な大盤振る舞いだなぁと思った

おかげで手元のPCに保管してある動画や写真をバックアップするためのハードディスクが不要になり、非常に助かった

でも、こんな大赤字垂れ流しのサービスがいつまでも続くはずあるまいと思っていたら、案の定、無制限無料のサービスを来年6月で停止すると発表があった

ただし、来年6月までにアップロードしたファイルは、そのまま無料で保管し続けてくれるそうなので、手元の動画や写真を保管するなら今のうちです

きっと駆け込みアップロードが殺到してると思いますけど

(^_^;)

 

読書「偶然からモノを見つけ出す能力」セレンディピティ

偶然からモノを見つけ出す能力 -「セレンディピティ」の活かし方 (角川oneテーマ21)_01

著者は三菱電機の海外プラント部門にいた人で、大学の講師もしている

セレンディピティとは何か?に関するエッセイ集、といった感じの本

発明や発見の背後に「偶然」が存在し、その偶然に出会ってその意味するところを察知した「察知力」を絡めて、セレンディピティを「偶察力」と和訳している

ルネサンスの頃の逸話から、セレンディピティという語が生まれ、発明発見やイノベーション、パラダイムシフトに大きな関連を持つと認識されてゆく歴史をたどっている

日常の生活や社会を維持してゆくには「常識」が大きな役割を果たしている

しかし、この常識が進歩の妨げになることも少なくない

そのとき、常識を打破するきっかけになるのが偶然であるので、偶然とは「神からの贈り物」であるとする

かつて空を飛ぶためには、「はばたかなければならない」というのが常識だった

しかし、鳥が羽根を動かさずに空を滑空しているのを偶然に目撃し、固定翼でも空を飛べるのではないかと察知し、固定翼飛行機の開発を考えた日本人がいた

このとき日本陸軍は頭が固くて(セレンディピティが乏しくて)開発費用を出し惜しみ、そのせいで固定翼飛行機の実用化では、ライト兄弟が世界初の椅子に座ることになった

セレンディピティの有無は、個人の運命だけでなく、国家の盛衰をも左右する

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