読書

読書「荘子ヒア・ナウ」自己と宇宙の一体化

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詩人・加島祥造が、老子と荘子を、かなり自由に(換骨奪胎して)翻訳、詩にしている

儒教を中国の表の思想とすれば、老荘は裏の思想

儒教を職場で着るスーツとすれば、老荘は家に帰ってのんびり着る浴衣(あるいはパジャマ)といった感じ

西洋思想が自己と自己を取り巻く世界(宇宙)を対立させて考えるのに対して、東洋思想は

  自己と宇宙の一体化

を理想とする傾向がある

この一体化した境地を、老荘では「無為自然」と呼んでいるようだ

宇宙の原理(道=タオ)を信頼して我が身をゆだね、余計なはかりごとをしない生き方

インド哲学(ヒンズー思想)でも、自己意識の核心(アートマン)が宇宙の根本原理(ブラフマン)と一致すること(梵我一如)を理想としており、よく似ている

詩人の優しい詩で語られる老荘思想は、読んでいて楽しい気分になる

(^_^;)

読書 ヒルティ「幸福論」

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「眠られぬ夜のために」で有名なヒルティの幸福論

大学時代に読んでから、ずっと座右の書

当時の最高裁の裁判官だった人が、新聞の書評欄で勧めていたので読んでみた

第一部には8つのエッセイが入っているが、その一つ「エピクテトス」が素晴らしい

ストア哲学の真髄が、短く分かりやすい文章で、淡々と述べられている

他に「良い習慣」「時間のつくり方」「仕事の上手な仕方」など、実用的な知恵に満ちている

ただ、「言うは易く行うは難し」で、なかなか本書に書いてある通りにするのは難しいんだけどね

(^_^;)

読書 仕事で使えるGoogleドライブ

仕事で使える!Googleドライブ クラウドストレージ徹底活用術 (仕事で使える!シリーズ(NextPublishing))_01

クラウドサービス最大手の一つであるGoogleドライブの活用法マニュアル

個人レベルのクラウド活用では

PC内データのバックアップ

データのモバイル利用(スマホ等)

が主となるが、組織でクラウドを活用する場合

データの共有(グループワーク)

が加わり、必然的に

データ・セキュリティの強化

が必要になる

本書は、Googleドライブを利用した、組織内のデータ共有とグループワークの運用方法について説明しており

実際に活用している企業の事例紹介

があって面白い

中には毎月の固定費を10分の1に減らした企業もあり、うまく活用すれば競争戦略上の強力な武器になり得る

中国コロナのせいで在宅ワークが増えており、企業にとっては切実なテーマだ

(^_^;)

 

読書 怖いマイナンバー

これだけは知っておかないと怖いマイナンバー_01

マイナンバーカードは、社会保障や税に関する事務効率化ツールとして非常に便利なのだが、便利なものにはリスクが伴う

そのリスクについて、弁護士が説明している

カードを保有する個人が気を付けるべき点としては、個人番号(マイナンバー)をむやみに他人に知らせないことに尽きる

すでに「マイナンバー占い」と称するWEBサイトも出来ているそうだが、うっかり個人番号を入力すると、悪用されるリスクがある

カードを身分証明書として利用する場合、裏面の個人番号部分をコピーされたり記録されたりすると危険なので、個人番号部分にシールを貼っておこうかなとも考えている

個人番号は社会保障や税の事務手続きに使うので、企業の人事部門にとっては細心の注意が必要になる

従業員から収集した個人番号が目的外に悪用されたり、外部に漏れた場合、厳しい刑事罰(懲役など)が科せられる

(^_^;)

 

読書 Dropbox厳選テク27

知らないと損する!Dropbox厳選テクニック27 (impress QuickBooks)_01

昨日のDropBox基本編に続き、今日は応用編

DropBoxで利用可能な応用サービス(付加機能)を27種類リストアップして説明している

PCのブラウザに拡張機能を入れたり、スマホに追加アプリをインストールしたりして使う

PC、スマホ、WEBサービスなどの世界は、とにかく機能過剰の傾向があり、何でも入れていると人生が複雑化してしまう

かと言って、とても便利な機能があるのに知らずにいて使えないのもクヤシイ

まさに本書のタイトルの通り「知らないと損する」といった感じだ

だから、現在どんなサービス(機能)が使えるのか、自分にとって利用価値のあるのはどれかを、ときどきリサーチする必要がある

何しろ日進月歩(秒進分歩)の変化の激しい世界なので、本書に紹介されたサービスの中でも、すでに提供が終わったものや機能が変化したものもある

スマホで使う機能では、全般にアンドロイドでもアイフォンでも使えるけど、自由度の高いアンドロイドの方が、応用機能を活用するには少し便利かな~という印象

(^_^;)

 

読書 はじめよう!Dropbox

はじめよう! Dropbox★2101  クリエイティブなあなたのための入門書_01

DropBoxは、クラウド・サービスの一種で、使い勝手が良いので利用者が多い

主にPCの重要データのバックアップ用として、数年前まで容量1TB(1000GB)月1000円くらいで利用していたが、マイクロソフト社のOneDriveが容量1TB月600円くらいだったので、乗り換えて今に至っている

毎月着実に出ていくお金(固定費)は、1円でも安い方がいいからね

でも、両方使ってみて分かったけど、DropBoxの方が使い勝手が良い

それで最近、また調べてみたら、DropBoxが2TB月1200円くらいになっていた

しかも3年分前払いすると月800円くらいになる

これだとOneDriveの月600円に200円足せば、容量が2倍になって使い勝手も向上する

3年たつうちにOneDriveも値下げするかもしれないけど、先のことは分からない

たった1年前には、中国コロナで世界がここまで滅茶滅茶になるとは思わなかった

それに、OneDriveの使い勝手がDropBoxより良くなる可能性は、非常に低いと思う

そんな訳で、いまDropBoxへ再び乗り換えようと考えているので、最新の「DropBoxの使い方」(本書)を読んでみた

この本は、完全に初心者向きに書かれているので、たぶんPCが使えるなら小学生でも理解出来そうなほど、ものすごく易しく書いてある(スマホだけしか使えない小学生には、少し難しいかな)

それでも、セキュリティ確保のための二段階認証の説明は大いに参考になった(私は現在、まだ一段階認証しかしていない)

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クラウドにデータを置くメリットは、次の2点

1)家が火事になってPCが燃えても、データは安全

2)外出中もスマホからPCデータにアクセスできる

永井荷風は東京大空襲で偏奇館が炎上し、書斎と蔵書を失ってから創作意欲が著しく減退し、悪く言えば「生きるシカバネ」になった

いま、本や書類はスキャンしてデジタル化しているので、火事になってもデータは残る(本人が焼け死んだら意味ないけど)

東京の狭い家に住んでると、本の置き場がいらないのも大きい

それに外出中もスマホから蔵書を読めるので、紙の本を持ち歩く必要がなくなり、荷物が軽くなって助かる

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読書 DIYの裏常識

DIYの裏常識【合本】3冊セット ~ 日曜大工や電子工作の基礎知識、定番工具から最先端便利ツールまで_01

子どものころから機械をいじったりするのが好きで、模型工作とか楽しんでいた

中学生のころは、当時はやっていたアマチュア無線にもハマり、無線機の部品集めで毎週のように秋葉原に通っていた

母方は代々、大工の家系なので、職人のDNAかもしれない

今でも自宅に電動ドリルとか、一通りの工具をそろえて、家の中を改造したりするのが楽しい

いわゆるDIY(Do It Yourself、日曜大工)なのだが、YouTubeには、DIYで色々なものを作る動画がアップされていて、職人スピリッツを刺激される

そんな訳で、最新のDIY工具が今どんな感じなのかを概観しようと思って読んでみた

中国製も入ってきているので、驚くほど安く買える工具も多く、新しい工具をそろえて本格的にDIYを始めようかなと思っている

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読書 健康不安がなくなる本

健康の不安がなくなる本 脳の設定を変える_01

人生も後半に入ると健康への関心が高まり、誰かと飲めば、話題は健康や病気の話になります

その心理的背景には不安がある訳ですが、本書はその不安に対して、いかに対峙するかという本です

著者は医者なのですが、書いてある内容は、医学と言うより哲学に近い

人間は不安を感じると何かにすがりたくなる

特に健康不安では、医者とか医学情報にすがりたくなる

すがりたがっている人というのは、洗脳されやすい状態にあるので、洗脳してやろうという側から見たら、格好の洗脳ターゲットになる

悪く言えば、マーケティングというのは、潜在顧客をいかに洗脳して顧客に変えるかという体系的な技術です

製薬会社とか健康産業は、日々そういったマーケティング技術を研究し実行していますから、マスコミやネット上には、そういった不安をあおる洗脳情報があふれかえっています

そんな不安喚起情報に囲まれた中で、いかに主体性を維持して、健康と心の平静を維持するか

本書には、その心構えのようなもの(哲学)が書かれています

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読書 病気にならない歩く習慣

病気にならない★2101 歩く習慣 (中経の文庫)_01

このブログでも「歩くの大好き」という項目があるくらい、散歩や旅が好きなのだが、毎日歩いているかというと必ずしもそうではない

特に中国コロナが広がってからは、外出することが明らかに減っている

それで、ただ漫然と歩くだけでなく

「歩くことを自己管理してみよう」

と思い、本書を読んでみた

本書の著者は医者だが、歩く習慣を始めたのは本書を書いた2年くらい前で、その2年間の経験をもとに、医学的な知見などにも触れている

私は以前からコレステロールや中性脂肪が少し高いのだが、これを下げるには筋トレなどの無酸素運動より、ウォーキングなどの有酸素運動が効くらしい

歩くことを習慣化するには、楽しめないと無理なのだが、意識的に15分以上、やや速足(時速4キロがベスト)のウォーキングを続けると、脳内快感物質(エンドルフィン)が出始めて、だんだん歩くのが楽しくなるらしい

「ウオーキング・ハイ」の状態になる訳だが、この快感をしっかり味わえるかどうかが、ウォーキング習慣化の秘訣のようだ

家から駅まで10分とかだと、この快感を味わう直前で、歩くのをやめていることになる

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本書は10年以上前に出た本なので、スマホにはほとんど触れていないが、今はウォーキング支援アプリがいろいろありそうなので、これから研究してみたい

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読書 Google Apps Script

Webデータ自動メール通知アプリを作ってみよう!_ Google Apps Scriptで簡単、手軽にスクレイピング_01

Googleが提供しているサービスには、Googleドライブ、Gメールなど色々ありますが、しょっちゅう使っていると手作業が面倒になり、自動処理したくなります

「Google Apps Script」(GAS)は、そのような自動処理をプログラムする簡易言語です

例えば、毎日見ているWEBニュースで、ある条件(特定のキーワードを含むとか)に合致したら、そのニュース記事を自分あてに自動でメールさせたり出来ます

GASは、JavaScriptがベースなので、文法も非常に簡単

ただし非常に複雑な自動処理をさせようとすると荷が重くなり、Pythonなど別な言語を使うことになり、これを突き進めると、いま話題のAI(人工知能)になってくる

本書は、そんな大げさな話ではなく、日常的な作業を自動化して便利にしましょうということで、GASの紹介をしています

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