21【健康】

読書 右脳の冒険

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コリン・ウイルソンが、人間の意識の構造について書いた「フランケンシュタインの城」の続編(実践編)ともいうべき作品

人の意識に関する私の問題意識の原点は

「天国は人の心の中に存在する

 地獄もまた同様である」

という言葉に要約される

天国が人の心の中にあるか、西方浄土にあるか、宇宙のかなたにあるか、そんなことよりまず

「私は天国の住人になりたい!」

ということなのだ

すると、西方浄土や宇宙ではなく、自分の心(脳)の中に天国があるのなら、もしかすると天国の住人になるということは、自分の意志の力で可能なのではないか?という問題意識が生じる

本書は、この問題意識に対する解答を提供しようとしている

 

読書「荒野のおおかみ」天才ヘッセの生きづらさ

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自分は人間ではなく、荒野から出てきたおおかみだということを、心の底でいつも知っていたという男の告白の体裁をとった、ヘッセの内面的な自伝。

コリン・ウイルソンの言う「アウトサイダー」の典型の、その生きづらい人生を克明に描写している。

今では常識化しているが、ごく大雑把に言うと、人間は右脳と左脳が機能していて、右脳が情動(無意識)、左脳が理性(意識)を支配している。

多くの人は、この2人の支配人の間で、何とかバランスをとって生きているが、特に脳が肥大化した人(いわゆる天才)にあっては、このバランスが崩れ、自意識が過剰化し、いわゆる精神の分裂状態を招きやすい。

クレッチマーの気質分類(↓)に無理に当てはめると、右脳優勢が粘着型、左脳優勢が分裂型、ほぼ拮抗してるのが循環型かな?

右脳左脳論が流行するよりもずっと前、ウイルソンが「アウトサイダー」で文壇に華々しく登場するよりも前に、天才ヘッセは人の脳の複雑な多重構造に着目していた。

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ヘッセに言わせれば、人の精神の分裂は2つだけに限られず、実は非常に多くの人格に多重分裂しており、その不安定な統合体が人間であるとしている。

人間の意識の多重性や奥深さには、古来多くの文学者や哲学者が着目してきた。

古くはブッダもこの点に着目し、非常に深い認識論を展開しているようだ。

(^_^;)

 

▼クレッチマーの気質分類

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白血病からの復活

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 久しぶりにスポーツを観て

  心の底から感動しました!

 (T_T)

 

競泳の東京五輪代表選考会を兼ねた日本選手権2日目が4日、東京アクアティクスセンターであり、女子100メートルバタフライ決勝では白血病から復帰した池江璃花子(20)=ルネサンス=が57秒77で優勝。

400メートルメドレーリレーの派遣標準記録(57秒92)を突破し、リレーメンバーとしての東京五輪代表入りを決めた。

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電光掲示板を確認した池江の目にみるみる涙があふれた。

「今までのつらかったことが、

 あの一瞬ですごく思い出された。

 ここまで戻ってこられたんだと」

闘病中の写真→

感情を整理するように時間を置いてプールサイドへ上がると、また顔を覆った。

代表を争ったライバルたちが、悔しさを脇に置いて次々と池江を祝福した。

2月末の東京都オープンでのタイムは59秒44。

バタフライは体力の消耗が激しく、池江自身も

「この種目で戦えるようになるのは先のこと」

と苦戦を覚悟していた。

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3日の予選、準決勝と泳ぐたびにタイムは縮めた。

それでも五輪切符は難しいのでは、それが大方の見方だった。

予想を覆したのは天才肌の勝負眼だ。

決勝では、準決勝まで苦しんだターンを

「スタートからのドルフィンキックの数を変える」

ことで調整。

後半に向けて体力を温存する策も的中し、残り25メートル付近でトップに立ち、タイムも57秒台まで引き上げた。

「何が起こったのか。気持ちの整理がつかない」

神懸かり的なレースだった。

この2年間の歩みは苦難に満ちていた。

女子自由形とバタフライで次々と日本記録を塗り替え、東京五輪の主役と目された天才スイマーが白血病を公表したのは2019年2月。

長い闘病生活に入った池江にとって、五輪どころか、人生そのものが根底から揺らいだ。

20年3月にプールに戻った時点で体重は約15キロ減。

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スタート台から満足に飛び込むことができず、チームメートと練習すると、

「誰にも勝てなかった」

と池江は言う。

東京五輪は1年延期となったが、池江は

「これからが第2の競技人生。目標は2024年パリ五輪」

と明言。

「まず3食をしっかり食べること」(西崎勇コーチ)

から始めた地道な復活への歩みが、一度は諦めた東京五輪を現実にした。

16歳で出場した16年リオデジャネイロ五輪では、100メートルバタフライで5位。

2度目の五輪へ、池江は

「このタイムでは世界と戦えない。さらに高みを目指す」

と貪欲に語る。

新型コロナウイルスに揺れる東京五輪に、大病を乗り越えた20歳が目に見えない力を吹き込みそうだ。

 

* * * * * * * * * *

 

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池江の所属先であるルネサンスの前社長である吉田正昭氏(64、→)=現同社顧問=も、復活への道のりを支えてきた一人だ。

中学生の頃から成長を見守ってきた吉田さんが、再び五輪の舞台へ立とうとしている池江への思いを語った。

去年の8月の復帰レースの時に、私も辰巳に行ったんです。

璃花子はプールじゃなくて、会場の外にいました。

僕が新木場駅から歩いてきたら、何人かの人影が見えて、その中に璃花子がいたんです。理由を聞くと「中が寒くって…」と。

不安とかドキドキがいっぱいで、1か所に落ち着いてとどまることができないんじゃないか、緊張しているな、と思ったものです。

白血病の一報を聞いたときは、考えられない、信じたくないという思いでした。

世界と戦えるメドが立ってきた時です。そこまでの努力、葛藤も見てきましたが、それが一瞬にして消えました。

言葉になりませんよ。生きてくれっていう思い、それだけです。

元気になればプールにも入ればいいだろうし、と。

競技に戻ってここまで上がってくることは考えられませんでした。

ルネサンスにとっても池江璃花子はシンボルチックな選手で、背負ってくれた部分があると思います。決して強い、勝つというだけではない。存在が誇りです。

入院中には会長や社員、選手までメッセージを集めて、動画にして送りました。

お見舞いに行っても、我々の前では「きつい」とか、弱音は絶対吐きませんでした。

体調が悪くて話せないという日は顔だけ見て帰りました。しっかり治療しよう、病院食もしっかりとるように、と言葉はかけていました。病院食が食べられないでいるときには、おいしいサンドイッチを探しに行ったりもしました。

退院して、去年の3月にプールにつかったときも、まだ泳げる筋力ではなかったと思います。あのときの笑顔は、子供がプールに入ったときの表情。一番うれしいことだったのでしょう。

璃花子との出会いは彼女が中学1年の頃ですが、プールを離れれば完全に現代っ子。ファッションセンスもいいし、音楽も好きですし。

でもやっぱりプールに入ったら、ひとかきで進む距離、パワーの出しどころ…練習を見ていても、モノが違います。

5年間は病気の制約がありますから、まずは体調に気をつけながら、完治を目指してほしい。

練習量がまだ全然少ない中でこれだけの成績なわけですから、どこかで過去を超える時が来ると信じています。

過去の璃花子は、日本でも例を見ないすごい選手でした。

未来の璃花子には、人間としての可能性も含めて、もっとスケールの大きな人になってほしいと願っているんです。

 

 

運転中の心筋梗塞

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 血管系の急病への対応は一分一秒を争います

 家族にその予備軍がいる人は

  心臓マッサージのYouTube動画

 を見ておきましょう

  (^_^;)

 

車を運転中に心肺停止となった女性を無事救出したとして、静岡県湖西市消防本部は、同市白須賀、建設業の男性(45)に感謝状を贈呈した。

湖西市消防署南分署で3日に行われた表彰式には、救助されて健康を回復した市内の主婦(72)も出席し、感謝の気持ちを伝えた。

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男性によると、1月27日午前10時25分頃、同市白須賀の国道42号を車で走行中、対向してきた車がセンターラインからはみ出して自分の方にゆっくり近づいてきた。

すれ違いざまに車内を見ると、運転席で主婦が意識を失っているのがわかった。

すぐに車を止め、歩くほどのスピードだった主婦の車に駆け寄り、運転席のドアを開けてブレーキペダルを踏み、停車させた。

男性はすぐに119番し、

「このままでは死んでしまう!」

と伝えると、心臓マッサージを行うように指示された。

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昨夏に救急救命の講習を受けていたことから、主婦を担ぎ出して路肩に横たわらせ、

「講習を思い出しながら、必死に心臓マッサージした」

通報から6分後、救急車が到着し、主婦は搬送された。

救急隊員がAED(自動体外式除細動器)を3回試みても心臓は止まったまま。

病院に到着後、医師の処置によりようやく鼓動が戻ったという。

診断は、急性心筋梗塞こうそく

早期に心臓マッサージを行った結果、血液が脳に回って酸素が供給され、後遺症が残らずにすんだという。

主婦は、今は日常生活に支障なく暮らしている。

「男性がいなかったら、今の私はいない!

 本当にうれしいです」

と感謝した。

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 男性は、主婦から後日、お礼の電話をもらった時に、思わずガッツポーズをしたという。

「その後の容体が分からず、ずっと気になっていた。

 助かってよかった」

と、うれしそうに話した。

スマホの老化と再生

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いま使ってるスマホ(↑、アンドロイド)を買って3年半ほど過ぎました

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悪名高いファーウェイの安スマホ(新品買取で2万円ほど)で、故障もせず、月1000円くらいの格安SIMで何とか役に立ってきたのですが、最近は

カメラアプリの立ち上がりが遅くてシャッターチャンスを逃す

電池の持ちが悪くて、すぐに予備電池からの充電が必要になる

など、スマホの老化現象がいろいろ出て来て困っていました

それでスマホをそろそろ買い替えようかな~と思って新機種を探しました

私はスマホで本を読むことが多いので、読みやすい大画面(7インチ以上)を探したのですが、なかなか良さそうな機種が見つかりません

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以前はスマホとタブレットの2台持ちをしていたのですが、バッグからタブレットを出すのが面倒なので、読書量が減りました

やはりポケットからパッと出してすぐ読める利便性は捨てがたい

それで仕方なく、6.5インチで妥協しようかな~などと考えていたのですが、

現在のスマホを生まれ変わらせてみたらどうだろうか?

と思いつきました

それでまず、スマホの初期化をしました

これはスマホの内部メモリーを工場出荷時に戻す操作で、インストールしたアプリもデータも全部消えてしまいます

それで、ちゃんとデータのバックアップを取って、初期化してみたら大成功!

アプリの立ち上がりが驚異的に早くなりました(これでシャッターチャンスを逃さなくなりそう)

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次は内臓電池の交換です

ふつうはショップに頼むんですけど、1万円くらい取られるので、それなら新しいスマホを買った方がいいという感じ

YouTubeで電池交換の動画を見ると、なかなか難しそう

まあダメで元々、失敗したら新しいスマホを買えばいいやと思って、交換電池を注文(約2000円)して、今日届いたので、さっそくチャレンジしてみました

何しろ狭いスペースに部品がギッチリ入っているので、デスクトップPCの改造とは訳が違う

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スマホの裏側をディスプレイ側から外す(はがす)のが超難関

うまく外れたところを記念に撮影しようとしたんだけど、カメラはスマホの中なので撮れず (T_T)

右の写真は、外して取り出した古い電池です(3年半、ご苦労さまでした)

とにかく苦労して、何とか電池交換に成功しましたが、さすがに新品、電池の持ちがまるで違う

いままでは外出して数時間で充電が必要だったけど、これなら2~3日もちそうです

まさにDIY( Do It Yourself )でした

老化スマホが若返ったので、あと1~2年は使えるかな?

 (^_^;)

 

読書 ものぐさ精神分析

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この本を初めて読んだのは20年以上も前だが、読み始めたとたんにグイグイ引きづりこまれて、正続あわせて800ページ以上、ほぼ一昼夜で読み切った記憶がある(余りにも面白くて面白くて、興奮して夜も眠れなかった)

冒頭に

「フロイド理論は

 何よりもまず

 社会心理学である」

とある通り、個人の深層心理がいかに社会現象として現出するかを主に扱っている(著者は、フロイではなくフロイと表記している)

つまり、毎日のニュースに現れるような社会現象や歴史上の事件を、フロイト理論の立場から、バッサバッサと切りまくる、その分析の切れの鋭さが実に痛快なのだ

本当の発見とは、まったく未知の存在を発見することではなく、今まで何気なく見ていた存在(世界)がまったく違って見えるような、そんな斬新な視点の発見であると言われるが、まさにそれを体験できる

しかもそれは、どうでもいいような世界の話ではなく、自分自身の一回限りのかけがえのない人生の生き方に深く関わって来るのだから切実感がある

著者は自分の立場を「唯幻論」と呼んでいるが、

「この世のすべては、幻(まぼろし)である」

という考え方は、日本人の考え方や生き方に合っているようにも思えるし

「人間は、本能が壊れた動物である」

という主張は、人の心の闇を解析する上で実に示唆に富んでいる

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20世紀の天才による三大理論というと、アインシュタインの相対性理論、マルクスの共産主義理論、そしてフロイトの精神分析理論というのが定番とされている

この3人がすべてユダヤ人というところに、ユダヤ人のすごさが感じられる

フロイト理論は創始から100年以上が経過し、新しい学説による様々な批判も受けているが、人の心の闇を解析するための最も基盤となる理論としての重みは変わらないように思える

フロイト理論をより高い視点から批判したと主張する同時代の学者に対して、フロイトは

「巨人の肩の上に乗った小びと」

と手厳しく反論している

ピュアなフロイト理論なら、フロイト自身の著作に当たるのが良いのかもしれないが、フロイト理論を楽しく学ぶなら、本書は超オススメです!

(^_^;)

 

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▲ギリシア神話の盲目の巨人オーリーオーンと

その肩の上に乗る小びとケーダリオーン (プッサン、1658年)

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このところ書評(読書感想文)が少ないのは、関心が一時的に別のことに移ってサボっているからです

読書そのものは続けていますし、今までも読んだ本のすべてに書評を書いていた訳ではありません

また気が向いたら、バリバリ書評も書きますね

(^_^;)

 

断凸DIY

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寒さ対策の断熱DIY(日曜大工)が一段落したので、次は断凸DIYをしています

断凸(だんとつ)というのは私の造語で、「断然トップ」の略ではありません

ケガの原因となるような凸部(とつぶ、出っ張ったり角張ったりしている部分)を無くすことです

断熱DIYでは断熱シートをベタベタ貼っていたのですが、断凸DIYでは室内の凸部に衝撃吸収クッションをベタベタ貼っています

1年くらい前の外出中に、転んで左手の小指を骨折したので、自宅内で転んでケガしないようにと考えました

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家の中で転んでケガをする人って、けっこう多いらしいですよ

地震対策で、家具などは倒れないようにしてあるのですが、地震でもないのに自分が転んでぶつかることもありますからね

右の写真は、断熱DIYで、銀色の断熱シートを貼りまくった玄関ドアです

玄関ドアに面したスペースは暖房していないので、今までは暖房している部屋から移動すると、温度差でヒヤ~っとしていたのですが、それが断熱後は非常に和らぎました

ドアクローザーと郵便受けBOXは、邪魔なので外したままです

家の中をDIYして、いろいろいじくるのは楽しいので、しばらくハマってしまいそうです

職人のDNAかな?

(^_^;)

 

読書「フランケンシュタインの城」意味の欠乏

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大学時代、工学部だったので、「意味の欠乏」に悩んだ記憶がある

工学部は、科学技術を用いて世の中を変革するための方法を研究をする場所だ

そこでは主に「方法」が議論され、「意味」はほとんど議論されない

方法の議論とは、HOWの追求(方法論)であり、そのためには世界の成り立ちを「原因と結果」の連鎖として解明し、その一方の究極は宇宙成立のビッグバンにまで及ぶ

意味の議論とは、WHYの追求(意味論)であり、世の中を「目的と手段」の連鎖として解明し、広くは人類や宇宙の存在にとって、狭くは自分ひとりにとっての、存在や行動の意味(価値)の中身を明らかにしようとする

毎日、詳細な工学的方法論を頭に詰め込んでいると、「いったい、これらは何のためにあるのか?」ということが気になってくるのだが、そのような哲学的な意味論は自然科学の対象外であるとして、工学部では余り議論されないことになっている

という訳で、若かりし私は、「意味の欠乏」に悩んだ

まったく同じような生活環境や状況に置かれていても、そこを天国と感じている人もいれば、地獄と感じている人もいる

「天国は人の心の中に存在する。地獄もまた同様である」

と言われるが、まったくその通りだ

毎朝目が覚めると、今日もまた天国のような世界で活動できることに喜びを感じ、ワクワクしながら生きている人がいる

毎朝目が覚めると、今日もまた地獄のような一日かと感じて、会社や学校へ行くのにもウンザリして、生きることに何の喜びも興味も感じない人がいる

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世界の受け止め方における、この大きな違い(天国と地獄の違い)を生じさせているものは、いったい何だろうか?

言うまでもなく、それは人の心(脳)であり、「意識」と呼ばれている

本書は副題にもある通り、その意識のメカニズムを明らかにしようとしており、これは著者コリン・ウイルソンが生涯をかけて追及したテーマでもある

(^_^;)

 

会長、ここはキャバクラじゃありませんよ

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▲森喜朗と池江璃花子 まるで銀座のクラブ

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 83歳ですから、もうたぶんボケてますね

 本人には何の悪気も差別意識も無さそう

 幼児のように天真爛漫に放言してるだけ

 この人は政策策定能力はゼロに近いが

 元ラグビー選手で、後輩への面倒見がいい

多くの後輩政治家が「森さんには世話になった」と義理を感じている

だから面と向かって「辞めろ!」とは、なかなか言えない空気がある

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真珠湾攻撃の直前に「この戦争は無茶だ!」と誰も言えなくなった空気に似ている(そして310万人が死んだ)

とにかく調整役が重要なプロジェクトでは便利な存在なので

「神輿(みこし)は軽くてパーがいい」

という訳で、かつぎ上げられて東京五輪のトップになった

海外にはあまりいない、人間関係至上主義の日本独特の政治家

正確には政治家と言うより「人間関係調整屋」とでも呼ぶべきか

(^_^;)

 

* * * * * * * * * *

 

東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長・森喜朗が2/4、都内で取材に応じ、女性蔑視発言について「おわびしたい」と陳謝し、発言を撤回した。辞任は否定した。

森喜朗は2/3の日本オリンピック委員会(JOC)臨時評議員会で

「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」

などと放言。

女性参画の時流に逆行する舌禍で国内外からバッシングされていた。

といっても、森会長は〝失言王〟で知られ、特に女性蔑視は強いとされる。

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過去には2014年2月、ソチ五輪のフィギュアスケート女子ショートプログラム(SP)で浅田真央さん(→)が転倒して16位発進となったことに

「大事な時には必ず転ぶ」

とぶちまけている。

ほかにも、競泳女子の池江璃花子(20=ルネサンス)を強引に同席させて周囲をドン引きさせたことがあった。

2019年1月、都内で電通の新年会があった。

政財界やスポーツ界、芸能界などから4000人ほどの関係者が出席。

五輪を通して電通と太いパイプがある森喜朗、そして当時は白血病を公表する直前の池江の姿があった。

「森会長は電通の人と懇談していましたが、

 池江選手の姿を見かけるや『ここに座って!』と声をかけ、

 自分の左隣に座らせたんです。

 しかも結構、強引に(苦笑)」(出席者の一人)

池江は当時、東京五輪の金メダル大本命と評されたトップスイマーだったが、組織委のドン森喜朗から〝指名〟されれば断りきれないだろう。

出席者は一様に

「会長、ここはキャバクラじゃありませんよ」

と本人に聞かれないよう陰で笑っていたという。

 

読書 うつうつひでお日記

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女子高生風ロリコン少女漫画の元祖として一世を風靡した吾妻ひでおの2004~2005年(54歳ころ)の日記

人生の後半に躁うつ病(双極性障害)が悪化し、さらにアル中、不眠症、頭痛腰痛などで創作意欲が減退して、商業マンガ雑誌の連載が激減し、うつ状態による無力感と貧困にあえいでいた

そんな悲惨な毎日を、淡々とユーモラスに日記にしたためている

好きな時間に寝て、好きなもの食べて、好きなことだけして、好きな人とだけ会ってる毎日なので、はたから見たら快適な毎日のようだが、うつ病なので内面はかなり苦しい

ふつう、うつ病になると何もしたくなくなるのだが、本だけは毎日読んでいるので、読書欲は衰えなかったようだ

断腸亭日乗に限らず、日記を読むというのは、他人の生活や心の裏面を見るような背徳的な楽しみがあるのだが、この日記は余り格好つけたり創作したりせず、セキララな毎日を描いていて非常に面白い

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抗うつ剤、精神安定剤、睡眠薬、鎮痛剤に頼る生活が続き、自殺未遂をしたり、数か月に及ぶ失踪(ホームレス生活)をしたりする

ホームレス生活中の日々を書いた日記が「失踪日記」として2005年に出版されて大ベストセラーになり、人気漫画家として復活する

2019年(69歳)に食道がんで死去

(^_^;)

 

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▲躁うつ病、アル中、不眠症、頭痛腰痛に苦しむ

 

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▲たびたび幻覚を見るようになる

 

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▲女子高生風ロリコン少女漫画の元祖だった

 

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▲アル中仲間の中島らもの死には、大ショックを受けた