キャバレー「白いばら」閉店

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昭和、平成と東京・銀座の栄枯盛衰を見つめてきたグランドキャバレー「白いばら」が1月10日、大勢のファンや従業員に惜しまれながら閉店した。
「愛ちゃん」「リサちゃん」。最終日の店内は予約客だけで満杯となり、ひいきのホステスを呼ぶ客の声が飛び交った。
店の外では、入店待ちの客が長い列をつくった。
店は1931(昭和6)年に創業
地方出身のホステスたちのお国ことばでの接客が人気で、無名時代の歌手美輪明宏さんらもステージに立った。
酒場の多様化に伴うキャバレー不況も乗り越えたが、施設の老朽化で90年近くの歴史に幕を閉じることになった。
「千秋楽を見届けたい」
閉店することを知った昨年秋に予約したさいたま市浦和区、会社員斎藤賢一さん(58)は、ひいきのホステスに贈ろうと店名にちなんだ白いバラを買ってきた。
最後のショーが終わった後、客や従業員が全員で「今日の日はさようなら」を合唱した。
50年以上店で働いた山崎征一郎元店長は、客や元従業員が大勢駆け付けたことに「皆に愛されうれしい」と喜んだが、「その分、皆と別れるのが寂しい」としんみり語った。

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がってん寿司銀座店のすぐ向かい
むかし友だちに誘われて行ったことあります
ホステスさんの年齢層が非常に幅広く
かなりご高齢の「女の子」もいました  (^_^;)
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ジャカルタでビル崩落

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[ジャカルタ 1月15日 ロイター]
インドネシアの首都ジャカルタにある証券取引所ビルで1月15日、地震でもないのに、中2階部分が何の前触れもなく突然崩落した。
警察によると少なくとも77人が負傷した。
警察は爆弾が仕掛けられた形跡はないと発表。付近を封鎖し、避難作業を進めている。
けが人の多くは、証券取引所ビルに見学に来ていた学生という。
崩落したのは、1階のメインロビーの上に張り出す形になっていた中2階部分。
現場にはガラスやコンクリート片などが散乱している。
負傷者は1階にいた人たちで、助けを求めてパニックとなった。
救急車が駆け付けたが、証券取引所は通常通り取引を続けた。
証券取引所ビルは2棟の高層ビルで、韓国の双竜建設が施工して、1990年代後半に建てられた。
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シンガポールのマリーナベイサンズも双竜建設の施工です
 私はタダでも泊まりたくありません  ((((;゚д゚))))
 

嫁つつき

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秋田県にかほ市では、小正月の伝統行事が行われ、新婚の家庭が
子宝に恵まれることを祈る「嫁つつき」という行事も行われました。
にかほ市象潟町の「上郷の小正月行事」は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
このうち、大森集落では、14日朝、木とわらで作られた小屋に火をつけて、
五穀豊穣や無病息災を祈りました。
そして、新婚の家庭が子宝に恵まれることを祈る「嫁つつき」という行事が3つの家で行われました。
「嫁つつき」では、地元の小学生の男の子たちがそれぞれの家を訪れ、
はじめに、「初嫁を出せ」とはやしたてます。
新たに嫁いできた晴れ着姿の女性が部屋の真ん中に座ると、男の子たちは、
女性のそばを回りながら「つつくは今だ」と女性を棒でつつく仕草をします。
最後は、夫がやめるよう止めに入って、「嫁つつき」は無事に終わり、
集まった家族や地元の人たちが子孫繁栄を願っていました。
嫁つつきを体験した齋藤絵理香さん(28)は、
「とても緊張しました。子どもができたら、こうした行事を継いでほしいです」
と話していました。
また、嫁つつきで家を回った小学6年生の男の子は、
「お嫁さんが来てくれて、とてもうれしいです。
自分が大人になっても、この行事が残っていてほしいです」
と話していました。

有安杏果 ももクロ卒業

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アイドルグループ「ももいろクローバーZ」の有安杏果(22)がグループを卒業することが分かった。15日、グループの公式サイトと自身のブログで発表した。21日に幕張メッセで行われるライブがラストとなる。
ももクロ卒業の有安杏果は「ありがたい環境でやらせていただきましたが、子役時代から22年間やってきた世界から一度距離を置いて、普通の女の子の生活を送りたいという想いが強くなり、わがままを受け入れてもらいました」と卒業を決断した理由を説明。
今後については「具体的には何も決まってません。逆に何も予定のない日々を人生で一度くらい過ごしてみたいなと思ってます」としている。
全国のヒキコモリからは「何か予定のある日々を人生で一度くらい過ごしてみたい」との反応も出ている。
メンバー、スタッフやファンに感謝し、「みなさんにはどれだけ『ありがとう』と言っても、感謝の想いを伝えきれません。今回の私のわがままに対してはいろんな意見があると思いますが、8年間一緒に歩いてきたみなさんの中に『お疲れ様』と言ってくれる人が一人でもいたら嬉しく思います。8年間、本当にありがとうございました」としている。
ももクロ卒業の有安杏果は2009年7月、「ももいろクローバー」に加入。ダンスと歌唱力を武器に活躍していたが、13年には喉の治療で2カ月声が出せなくなるアクシデントに見舞われ、15年には扁桃腺摘出手術を受けた。昨年3月には芸能活動と学業を両立し、日本大学芸術学部写真学科を4年で卒業。同10月には初のソロアルバム「ココロノオト」をリリースし、日本武道館での単独公演も行った。イメージカラーは緑。

おにゃんこ感染症 コリネバクテリウム・ウルセランス感染症

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犬や猫などから人にうつるコリネバクテリウム・ウルセランス感染症による死亡例が国内で初めて確認されたことが分かった。

 厚生労働省は、都道府県や日本医師会などに対し、注意を呼びかける通知を出した。

 死亡したのは、福岡県の60歳代の女性で、2016年5月、呼吸困難で救急搬送され、3日目に亡くなった。

この女性からウルセランス菌が検出されたほか、屋外で3匹の猫に餌をやっており、このうち1匹の猫からも同じ菌が確認された。

厚労省は猫から感染したとみている。

 国立感染症研究所の調べでコリネバクテリウム・ウルセランス感染症は、国内では01年に千葉県で初めて感染例が報告され、17年11月末までに全国で25例が報告されている。

国内では、人から人への感染例は報告されておらず、多くは犬や猫からの感染。

治療は、抗菌薬が有効とされている。

 厚労省は「動物にさわった後は手洗いをしてほしい。また犬や猫がせきやくしゃみ、鼻水などの症状を示したときは、ウルセランス菌感染の心配がある。早めに獣医師の診察を受けさせて」と呼びかけている。

これは訓練ではありません

アメリカ・ハワイ州で日本時間の14日午前3時すぎ、北朝鮮からハワイに向かってミサイルが発射された際に住民や観光客に対して避難を呼びかける警報メッセージが誤って携帯電話に送られ、一部の住民らが避難を始めるなどパニックになりました。

これまでのところ誤作動の原因はわかっておらず州当局が調査を進めています。

ハワイ州で現地時間の13日午前8時7分、日本時間の14日午前3時7分、北朝鮮からハワイに向かってミサイルが発射された際に住民や観光客に対して避難を呼びかける警報メッセージが携帯電話に送られました。

メッセージでは、

「ハワイへの弾道ミサイルの脅威。

すぐに身を隠してください。

これは訓練ではありません

との内容で緊急の対応を呼びかけました。

その後、このメッセージの配信は誤作動だったことがわかり、最初のメッセージが出てから38分後に「ハワイへのミサイルの脅威や危険はありません。誤作動です」というメッセージが送られました。
このメッセージは、ハワイ州内で携帯電話に強制的に送られる仕組みでメッセージを受けて住民や観光客が一時、避難を始めるなどパニックになったということです。
また、ロイター通信によりますとトランプ大統領は南部フロリダ州でゴルフをしていましたが、警報を受けて中断したということです。
ハワイ州当局は、NHKの取材に対して「現時点では誤作動の原因はわかっておらず調査を進める」としています。
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「これは訓練です」じゃ~本気の訓練にならないから
 平和ぼけ予防で わざと誤報を流してるのかも
  ちなみに 次の開戦危険日は 1/17です  (^_^;)
 
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なぜ45分間も校庭にとどまり続けたのか?

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▲震災前   震災後▼

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東日本大震災の津波で全校児童108人中74人が死亡となり、児童を保護していた教職員10人が死亡した宮城県石巻市大川小の避難ルートについて、教職員が北上川の堤防道路(三角地帯)への最短ルートと誤解し、行き止まりを知らずに裏道を進んだ可能性が高いことが、河北新報社の検証で分かった。
児童の足取りを巡っては「なぜ、津波に向かって進んだのか」「なぜ、県道に直接出ず、遠回りしたのか」など長い間謎だった。
(大川小事故取材班)
2011年3月11日午後2時46分の地震発生。
その直後、教職員と児童は約45分間、校庭にとどまり、津波襲来の約1分前までに校庭を徒歩で出発した=上図=。
証言によると、その後、釜谷交流会館の駐車場を横切っている際に県道から戻ってきた教頭が「津波が来ているから急いで」と叫び、児童の一部は途中で右折し、民家の間を通って県道に出ようとした。
先頭付近にいた当時5年の只野哲也さん(18)=高校3年=は県道に出る直前、津波に気付いて引き返し、裏山を約3メートル登った辺りで波にのまれた。
地元釜谷育ちの只野さんは「行き止まり」を知っており、とっさに右折するルートを選んだ。行き止まり付近では児童34人の遺体が見つかった。
地元住民によると、裏道は1976年12月に新北上大橋が開通するまで、軽トラックが通れる道幅があった。
開通後も幅1メートル弱の小道は残り、近所の住民が生活道として利用していた。商店主が震災の約10年前に高さ2メートル以上の鉄柵を設置し、通行できなくなった。
鉄柵と山裾にはわずかな隙間があり、「震災の数年前まで三角地帯に行けた」との証言もある。地元の女性は「無理をすれば通れたが、子どもを大勢連れて通る道ではない」と話す。
三角地帯は標高約7メートルで学校より6メートル近く高い。教頭は地元住民と相談し、三角地帯行きを決めた。
住民のアドバイスなどを基に、土地勘のない教職員が裏道を先導した可能性があるほか、「交通量が多い県道を避けた」との見方もある。
大川小は07年度に危機管理マニュアルを改定し、「津波」の文言を初めて盛り込んだ。10年度の改定でも校庭からの避難場所については「近隣の空き地・公園等」を踏襲し、具体的な場所を指定しなかった。
仮に三角地帯にたどり着けたとしても、付近は高さ2~3メートルの津波に襲われた。
マニュアルの不備に加え、震災当日の(1)避難先(2)避難ルート(3)出発時刻-など二重三重の判断ミスが重なり、「大川小の悲劇」につながったと言える。
<主体的決定なし/遺族らでつくる大川伝承の会共同代表の佐藤敏郎さん(54)の話>
先生たちは「三角地帯に行ける」と思って行ったのかもしれないが、
そもそも、なぜ45分間も、校庭にとどまり続けたのか?
学校管理下の避難行動にもかかわらず、学校側の主体的な意思決定がなかったことが原因の全てだ。
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 とりあえず様子を見る という判断が
  最悪の判断になるかも  ((((;゚д゚))))

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校庭のすぐ後ろが山だった

 

 ▲震災3年目   昨年末▼

詳細はここをクリック

 

逆流性食道炎によって起こる食道がん

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日本人の“新たな国民病”とも言える、逆流性食道炎について解説をしましょう。
reflux_img02逆流性食道炎は、胃酸や胃の内容物が食道に逆流することによって起きる食道の炎症です。
日本の環境が清潔になったことや、胃がんのリスクを下げるためにピロリ菌を積極的に除菌していったことによって、日本人のピロリ菌の感染率は激減しています。
ピロリ菌が起こす萎縮性胃炎のせいで低下していた胃酸の分泌量は、正常レベル近くまで戻ってきました。
加えて食生活の欧米化(高脂肪食)や過食によって、胃酸が過剰に分泌されるようになり、逆流性食道炎になる人が急増しています。
o0393016913346618581逆流性食道炎は様々な症状を引き起こしてQOL(Quality of life 生活の質)を落としてしまいますが、何より問題になるのは、「食道がんのリスクが上がる」という点です。
慢性的に炎症が続いている場所では発がんのリスクが上昇します。
これは、ピロリ菌による胃炎から胃がんが、ウイルス性肝炎から肝臓がんが生じることとまったく同じです。
逆流性食道炎が関与するのは、食道がんの中でも「腺がん」というタイプで、欧米の食道がんは、50%以上が「腺がん」です。
肥満の多い欧米では、逆流性食道炎からできる食道腺がんが増えていることが深刻な社会問題になっています。
つまり私たち医療者は、「胃がんのリスクを減らそう」とせっせとピロリ菌を除菌してきましたが、それが逆流性食道炎を増やし、結果的に食道腺がんのリスクを上げている可能性が出てきているのです。
この点に関して、実は全く予想外のことが起きているというわけではありません。
除菌が逆流性食道炎を起こし得るということは、もともと医療者の中でも懸念されていました。
ただし日本の場合、食道がんの90%以上が「扁平上皮がん」という別のタイプで占められています。
「腺がん」は食道がんのごく一部にすぎないため、「欧米人と違って、日本人は体質的に腺がんになりにくいのだろう」と楽観的に考え、あまり問題視されてこなかったのです。
ピロリ菌の除菌でやっぱり食道がんは増えている?
そして、どうやら逆流性食道炎による発がんが増え始めているようなのです。
この問題はメディアでもほとんど取り上げられていません。けれど上の図で分かる通り、増加傾向にあるのは明らかです。
もちろん、ここで増加した分がすべて、ピロリ菌の除菌によるものであるというわけではありません。
除菌が爆発的に行われるようになったのは2013年以降なので、そこから逆流性食道炎になって発がんしたとしたら時間軸が合いませんから。
おそらく、「ピロリ菌感染の自然低下→逆流性食道炎の増加」が、腺がんの増加として反映されているのでしょう。
ただし、この増加分が除菌とは無関係だとしても、「逆流性食道炎になれば、日本人でも腺がんが増える」ということは読み取れます。
つまり除菌によって逆流性食道炎になれば、タイムラグはあるものの、将来的に腺がんになるリスクが上がるだろうということです。
ここまで読み進めて、「医者に勧められるがままにピロリ菌の除菌をしたのに、どうしてくれるんだ!」と思った人もいるかもしれません。
患者数を比べてみると、現状では腺がんは食道がんの10分の1以下で、さらに食道がんが胃がんの5分の1程度です。
腺がんを多く見積もったとしても、胃がんの50分の1ということになります。
つまり、胃がんのリスクを減らすことの方が、優先順位は高いのです。
もちろん、ピロリ菌を除菌したら自動的に逆流性食道炎になるわけでもありません。
除菌によって胃酸が活発に分泌されるようになったとしても、あくまで本来あるべきレベルに近づくというだけです。
それが逆流するかどうかは、日頃の食生活の内容や量、肥満の程度などが大きく影響しています。
適切な生活習慣が守られていれば、簡単には逆流しません。
その上でも、この問題については、医療者もやや不用意だったのかもしれないと自戒を込めて考えています。
除菌で胃酸が増えることに加え、ご飯がおいしくなり、体重増加から逆流性食道炎になってしまったという人が結構います。
総合的に、ピロリ菌の除菌の必要性や妥当性は現状でも揺るぎませんが、除菌はしっかりとした生活習慣の指導とセットであるべきだったのでしょう。
さて、ではそのようなリスクをはらんだ逆流性食道炎になってしまったら、どうすれば良いでしょうか。
暴飲暴食、肥満は逆流性食道炎の敵
前述したように、発症には生活習慣が深く関わっているので、まずはその見直しから始めましょう。
暴飲暴食をしない、食後3時間以上空けてから就寝する、肥満の場合はダイエットをする、などが重要になってきます。
肥満の改善には運動が有用ですが、あまりに激しいトレーニングや筋トレは腹圧をかけて、むしろ逆流を助長するので注意が必要です。
仕事が忙しくて帰宅が遅く、どうしても夕食が遅くなる人もいると思います。
その場合、本来の夕食の時間に軽く食事を済ませ、帰宅後はごく少量を追加する方がいいでしょう。
生活習慣の改善で治らなければ、胃酸の分泌を抑える薬(PPIなど)が有効です。
世界中で逆流性食道炎の患者が増え続け、今や膨大な量のPPIが処方されています。
抗がん剤など高額な薬を抑えて、金額ベースでTOP10に入ることもあるほどです。
効果があるからこそ世界中で使用されているわけですが、あくまで薬なので、副作用に注意が必要です。
長期間服用すると、骨粗鬆症(特に女性)、腎臓病、特殊な腸炎、心臓病、肺炎、認知症のリスクが上昇すると言われています。
胃酸だって、必要があるから分泌されているのです。とにかく止めればいいというわけではありません。
自然の摂理に逆らえば、必ず何らかの反動は出てきます。
症状がおさまった後も、漫然と飲み続けるというのはお勧めできません。
つまり「薬を飲んでいれば暴飲暴食しても大丈夫」というわけはないのです。
症状が強い場合、PPIの内服が必要ですが、それと並行して生活習慣の改善に努め、最終的には逆流性食道炎からも薬からも卒業するのが、一番理想的なゴールなのです。

(参考文献)
逆流性食道炎ガイドライン
Lagergren J, et al. Symptomatic gastroesophageal reflux as a risk factor for esophageal adenocarcinoma. N Engl J Med. 1999;340:825-31.
Trivers KF, et al. Trends in esophageal cancer incidence by histology, United States, 1998-2003. Int J Cancer. 2008;123:1422-8.
天野 祐二、他. 本邦におけるBarrett食道癌の疫学―現況と展望― 日本消化器病学会雑誌 2015;2:219-231

イヌ派によるネコ論

download先日(2017年12月)のペットフード協会の発表によると、全国犬猫飼育実態調査で、調査開始以来、はじめてネコの推定飼育数が犬の数を上回ったという。
人類の相棒は犬じゃなくてネコだった──というわけではないけれども、少なくともペットの王は今やネコに移り変わりつつあるといえるのではないだろうか。
飼いやすいというのもあるが、ネットをみればネコの画像や動画はいつだって大流行で、あっという間に万を超える閲覧、再生数を叩き出し人間の心を鷲掴みにする。
いったいネコの何が人間をそこまで惹きつけるのだろうか?
犬は狩りもすれば防犯にも役に立ち、飼い主が苦しんでいれば寄り添って慰めてくれる。
お座りだろうがお手だろうがちょちょいのちょい。
一方、ネコはどうだ。お手ができるネコが現れれば奇跡のような扱いを受け、好き勝手に生活し、役に立つこともなく、人間がおネコさまに奉仕するかのようだ。
そのうえ、ネコは生態系を致命的なまでに破壊し、世界の侵入生物種ワースト100にまで選出されている。
僕はずっと犬派なので若干ネコへの視線が厳しくなったが、本書はそんなおネコ様の秘密──どのようにして飼いならされたのか、なぜ人間は特に役に立つわけでもないネコを飼い始めたのか、なぜ犬よりも飼われ、ネットでバカ受けするのかなど、ネコと人の歴史をそもそもの歴史と生態から問い直し、サイバースペースを支配する理由まで解き明かす一冊である。
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