ビジネス経済

暑さに強い

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 電子機器って

  意外と高温に弱いです

 (;×_×;;)

 

猛暑が続く中、ヤマハ製ルーターを評価する声がネットで高まっている。

果たしてその理由とはいかに?

今年は静岡県浜松市で国内統計史上最高記録と並ぶ41.1℃を観測するなど、これまでにない猛暑となっている。

そんな中でヤマハ製ルーターが高く評価されているのは、動作環境温度の範囲の広さ。

現在、国内で流通している有線・無線のルーターはそのほとんどが動作環境温度が「0~40℃」と、先の最高記録の範囲をカバーできていない。

対して、同社製ルーターは一部機種を除き周囲温度「0~50℃」と、余裕を持って対応しているのだ。

大手価格比較サイト「価格.com」で無線・有線ルーターそれぞれの売れ筋ランキング上位20位に入っている各社のフラッグシップモデルを見ても、40℃を超える周囲温度をカバーできているのはヤマハの製品だけ。

気温と利用環境温度とは厳密には異なるとはいえ、セールスポイントとしては破壊力があるだけに、ヤマハ以外のメーカーは今後、仕様の見直しを迫られる可能性もありそうだ。

ちなみに同社の本社所在地が最高気温を記録した浜松市であることは、今回の件とは特に関係はなさそうだ。

 

ムダ毛かどうかは、自分で決める

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 毎日の生活習慣に関わることですから

  変革派と保守派の意見対立が

 先鋭化しそうな気がします  (^_^;)

 

カミソリなどで知られる総合刃物メーカーの貝印が先日、「#剃るに自由を」をテーマにしたユーザーコミュニケーションの一環として、「ムダかどうかは、自分で決める。」とのキャッチコピーで意見広告を展開。

自社の利益と相反するようなメッセージを発信したことに対し、ツイッターには称賛の声が殺到している。

同広告は、CGで作られた架空のキャラクターMEME(メメ)を起用し、両腕を高く上げたノースリーブのメメの両腋に体毛が生えている様子が描かれたグラフィック。

傍らには

ムダかどうかは、自分で決める

 ムダ毛を気にしない女の子もカッコいいし、

 ツルツルな男の子もステキだと思う。

 ファッションも生き方も好きに選べる私たちは、

 毛の剃り方だってもっと自由でいい」

とのコピーが添えられている。

東京・渋谷のMAGNET by SHIBUYA109ビッグボードは23日まで、東京メトロ半蔵門線の車内広告では30日まで掲示される。

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この取り組みの意図について、同社はプレスリリースで

「貝印で実施した『剃毛・脱毛についての意識調査』では、

『気分によって毛を剃っても剃らなくても良い』と思う人が80.5%という結果に。

 そこで貝印は、剃る・剃らないの選択は自分で自由にしたいという本音を

 バーチャルヒューマンMEMEが代弁し、

『ムダかどうかは、自分で決める。』というコピーと共に、グラフィックを展開します」

と説明している。

ツイッターには

「最高じゃないですか。は~最高。最高としか言えないくらい、最高」

「これいいな。凄くいいな」

「待ってたよこういうのを!」

「かっこよすぎて感動している」

「かっけぇ!よう言うた!」

など手放しの称賛が多く寄せられている。

また、

「『ムダ毛』という言葉の『ムダ』って、往々にして自分じゃなく、

 他者の目線による感覚だったりするもんね」

「脱毛脱毛いわれてる中でムダ毛の有無を自分で選択していいんだと思わせられるなぁ」

「これ思ってた。『剃りたくて剃る』はいい。

 でも『剃らないと恥ずかしい』『みんな剃ってる』は違う」

など、キャッチコピーが考えるきっかけになったというユーザーも。

体毛処理のツールであるカミソリのメーカーが、自社の利益と相反するようなメッセージを発したことに驚いたユーザーは多かったようで、

「価値観の多様性を表現してて素敵。

 本当は、毛を剃ってくれた方がカミソリは売れるのにね」

「貝印 、馴染みのない企業名だけど好感度上がった」

「不安を煽るマーケティング嫌いだから。

 こういうempoweringな広告みると、すごく嬉しい。

 貝印、知らなかったけど機会があったら買ってみよう」

など、同社の企業姿勢を支持する声も少なくない。

ただ、一部には

「ほんと女は身嗜みですら手を抜く事しか考えてないとよくわかるポスターだな」

「ムダ毛すら剃れないなら女やめちまえよもう」

などの否定的な意見もあり、

「反応しているひとの中に少なからず、

 『まあいいけど、でもムダ毛はキモい、みせてくんな』って人がいるの、

 貝印のメッセージがどれだけ意義深いかを逆説的に証明しちゃってる」

との指摘も見受けられた。

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このほか、腋(わき)や脛(すね)などだけでなく、

「ヒゲも自由にしようや。 この多様化の時代に

 伸ばしてるのはおかしいってのがおかしい」

と、さらに進んだヒゲの“自由化”への提案も見られた。

 

思い出横丁

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 この横丁には

  「鳥園」という焼鳥屋がありまして

 ときどき行くことがあります

  (^_^;)

 

どんどん街並みが変わるメガシティ東京。

ここにきて、新宿西口も再開発されるとの報道が。

小田急百貨店が建つ駅西口から、駅南口の「新宿ミロード」までの細長い地区が対象となっていて、2029年には地上48階建ての高層ビルに建て替わる予定とか。

計画しているのは東京メトロと小田急電鉄で、現在は、

「近隣住民の方々にご説明し、ご理解をいただいている段階」

 (小田急電鉄)

つまりまだ正式な決定ではないというが、気になるのは再開発地域の先にある「新宿西口思い出横丁」の行方。

通称「しょんべん横丁」として親しまれているこの地域の歴史は、戦後の闇市に遡る。

日本の情緒を安く味わえると、最近は外国人観光客からも人気だ。

新宿大ガード脇の約2千平方メートルの地域に約80軒もの店がひしめき、1999年には横丁の半分近くを焼く火災があるなど、何度も存続が危ぶまれてきた。

ビル化の話も持ち上がり、03年には地権者たちによる「新宿駅西口地区市街地再開発準備組合」も立ち上がって、多くの店が賛成したと言われたが……。

「『組合』も意見がまとまらず頓挫しました。『思い出横丁』の再開発は、

 行政庁および一般企業を含めまして、俎上に載ることはありません。

 以来、再開発の話は皆無となっております」(新宿西口商店街振興組合)

どうやら、しょんべん横丁はこのまま残るようだ。

「あの存在は現代の奇跡」

とは居酒屋関連の著作も多いライターの大竹聡氏。

「闇市的な雰囲気で多数の店が集まる場所は、すでに大阪や名古屋にはなく、長崎の銅座など日本国内でも数カ所だけ。あの地域の空中権はすごい価値ですから、バブルの時代にもビル化などされずよくぞ生き残ってきたものです。権利関係が複雑なのが、かえって幸いしているんですね」

昭和の名残、いつまで。

 

消えゆく「紙の新聞」

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2020年5月度の新聞発行部数(ABC部数)が急落している。

全国紙は大幅に部数を減らしている。

紙名 発行部数  部数変動(前年同月比)

朝日:5,083,583 ▲432,063 ▲8.5%

毎日:2,198,324 ▲193,376 ▲8.8%

読売:7,623,780 ▲404,181 ▲5.3%

日経:2,069,880 ▲228,424 ▲11.0%

産経:1,315,039 ▲61,325  ▲4.6%

この1年の全国紙の部数減少は約195万部。

「紙の新聞」は、消えつつある。

 

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 いまわざわざ毎月お金を払って

  紙の新聞をとっているのは

 ほとんど老人だけみたい  (^_^;)

 

こじはるブランド

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 アイドルと言うと「カワイイだけ」

  とか思われがちですが

 意外と隠れた才能が

  あったりします  (^_^;)

 

ファッションビジネスに進出する芸能人は多いが、成功例となると当然限られる。

そんななか、元AKB48の小嶋陽菜が企画・プロデュースするアパレルブランド

「Her lip to(ハーリップトゥ)」

が、アラサー世代を中心に女性から熱い支持を集めている。

ワンピースが1着2万円以上と少々高めの価格帯であるにもかかわらず、ECサイトで商品の発売が開始されると即完売してしまうというのだから驚きだ。

このブランドが2018年6月に始動したとき、小嶋は

「Her lip toは『今私が着たい服』をテーマに作っています。

 “日常に溶け込む程良くドラマティックな服”が、

 私が提案するHer lip to らしさかなと思っています」

とコメントしていた。

芸能人がアパレルのプロデュースを始める場合、既存の大手ブランドと組んで、いわば“名前だけ貸す”ことも少なくない。

だが小嶋陽菜の場合は、洋服の素材選びなども含めた商品開発はもちろん、SNSの運用やショップの管理画面のチェックに至るまで、ビジネスに深くコミットしている。

小嶋陽菜のこだわりにより、「Her lip to」は実店舗を持たず、ECのみで展開している。

販売コストを抑えて商品の品質を上げるための判断だが、その代わりSNSによる情報発信などオンラインマーケティングに力を入れているのが特徴だ。

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銀行の午後

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午後5時まで窓口業務をやっている銀行もあるけれど、多くの銀行は午後3時で終わる。

窓口を閉めたら銀行の仕事も終わって「銀行員は早く帰れていいなぁ」と誤解する人は少なくないようだ。

ところが実際には、窓口業務が終わってからが銀行員にとって本当の戦いの始まり。

「窓口を閉めてからの業務を“締め上げ”といいます」

とある支店で営業職だったBさんが、締め上げについて教えてくれた。

「その日、営業成績の悪かった営業マンを締めるわけじゃありませんよ(笑)。

 1日の勘定を集計することを指す言葉で“日締め(ひしめ)”ともいいます。

 出たお金と入ったお金を集計して、1円でも合わなかったら合うまでやり直します」

また一昔前の銀行では、窓口を閉めた後

「だいてください」

という意味深なワードが飛び交っていた。

女子行員が「先輩、だいてください」といえば、言われたほうの男子社員も「はいよ」と返事する。

あっちでもこっちでも「だいて!」「早く、だいて」なんて、事情を知らない人が聞いたらドキッとするような言葉が飛び交う。

「だいて」とは、代金取立手形のこと。

窓口業務が終わったシャッターの向こうでは、手形の処理も行われていたのだ。

やがて手形自体が使われなくなっていくにしたがって、最近は「だいてください」も聞かれなくなったという。

社内Zoom会議の「上座」

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社内Zoom会議の画面で

「部長や役員を大きく表示して欲しい!」

「部長や役員を、上座に表示できませんか?」

と尋ねた日本企業があったそうです

なんだか笑っちゃいますが、歴史のある大企業だと、あるある感ありますね

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たぶん尋ねた担当者は、大真面目だったと思います

社内Zoom会議を嫌がるおエライさんの深層心理には

「ヒラと同列に扱われてたまるか!」

「オレは会社のために、全てを犠牲にしてきたんだ!」

みたいなココロがあるかもしれません

会社組織はもともと、軍隊をモデルとした実行部隊ですから、業務命令を徹底して実行力を高めるために、上位者には権力だけでなく権威も持たせようとします

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さらに上下にはっきりとした格差を設けて、早くヒエラルキーの階段を登りたいという社員のモチベーションを高める必要もあるでしょう

相撲界のように

「悔しかったら、強くなれ!」

ということです

Zoom会議からの退出は「偉い順」という社内ルールが、すでに確立している組織もあるそうです

Zoom会議の機能に「上座」が設けられる日も、近いかもしれません

(^_^;)

 

ノーNHKテレビ

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NHKは民放に比べると、良識的と言える番組もたくさん作っているし、現在の日本人の民度の高さの一因は、NHKのおかげかもしれません

NHKは戦後、それなりに歴史的な役割を果たしてきたと思います

しかし、メディアが非常に多様化している現在、すでにNHKは数多くの情報源のわずか一つに過ぎません

紙の新聞やテレビが、情報を独占していた時代は、もう終わったのです

消費者の情報嗜好も非常に多様化していますから、テレビは持っているけど、NHKはまったく見ないという人も少なくありません

買いたくも無い人に特定の情報を押し売りするのは、消費者の選択の自由の侵害行為であり、もう無理だと思います

もしNHKが、どうしても押し売り情報屋として生き残りたいのなら、受信料を現在の10分の1以下(例えば月100円程度)の、消費者が納得できるリーズナブルな水準に引き下げるべきでしょう

話は飛びますが、その昔、コカ・コーラだったかな、マーケティング戦略を策定するとき、「わが社の商品は、有っても無くてもどうでもいい商品である」と定義して、戦略立案作業をスタートしたそうです

いまNHKに必要なのは、この謙虚な経営姿勢ではないかと思います

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既得権の上にあぐらをかき、NHKは社会にとって絶対に必要な存在だなどと、傲慢にふんぞり返っていると、社会から「反社会的な存在」として、厳しいしっぺ返しをくらうかもしれません

現在のNHKが、宗教改革直前のカトリック教会に見えてしまうのです

放送法自体が時代遅れになりつつあり、受信契約義務の有無に関する議論が、中世キリスト教世界の、不毛な神学論争に見えてしまうのです

(^_^;)

 

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

 

ノーNHKテレビ(NHKの放送を視聴できない装置を取り付けたテレビ)を持つ女性が、NHKとの受信契約を結ぶ義務がないことの確認を求めた訴訟。

東京地裁は6/26、NHKとの受信契約義務は無いことを認める判決を言い渡した。

放送法は、NHKの放送を受信できるテレビの設置者には、契約義務があると規定するが、裁判長の小川理津子は

「原告のテレビはNHKの放送を受信できず、

 原告は放送法が定める設置者にあたらない」

と述べた。

NHKによると、同種訴訟は今回を含めて5件あったが、NHKの敗訴は初めて。

判決によると、女性は2018年、受信料を徴収されないよう、NHKが視聴できない装置を付けて樹脂などで固定したテレビを購入した。

NHKは訴訟で

「女性のテレビは放送を受信できる基本構造を維持している」

などと主張したが、判決は

「専門知識のない原告が、テレビを元の状態に戻すのは難しく、

 NHKの放送を受信できるテレビとはいえない」

と判断した。

 女性の代理人の高池勝彦弁護士は

画期的な判決だ!

 NHKを見たくない人に、受信契約を強制すべきではない」

と話した。

NHKは

「判決の内容を精査し、対応を検討する」

とコメントした。

 

オリンパス カメラ撤退

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 小型カメラと言えば オリンパスペン

  という時代もあったのですが

 スマホのおまけに カメラが付いてる時代

  単体カメラは苦しいです  (T_T)

 

オリンパスは、80年以上の歴史を持つカメラ事業を売却する方針を明らかにしました。

スマートフォンの普及などで苦戦が続いていたためです。

発表によりますと、オリンパスは、デジタルカメラを中心とする映像事業を分社化し、投資ファンドの日本産業パートナーズに売却するということです。

ことし9月末までに最終契約を結び、年内の取引完了を目指すとしています。

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オリンパスは、顕微鏡の技術を生かして84年前の1936年に写真用レンズを開発し、その後、カメラ事業を展開してきました。

最近では、一眼レフよりも小型で、レンズを交換できるミラーレスカメラが人気を集めていました。

しかし、スマートフォンなどの急速な普及でデジタルカメラの市場規模は縮小傾向が続き、オリンパスの映像事業は昨年度まで3年連続で営業赤字になっていました。

このため会社は、映像事業を切り離し、強みを持つ医療機器などに経営資源を集中させるため、ファンドへの売却を決めました。

デジタルカメラのブランドやアフターサービスなどは、新会社が継承するということです。

業界団体によりますと、デジタルカメラの世界の出荷台数は去年、1521万台余りで、1億2000万台を超えていた2010年のピーク時を大きく下回っています。

 

地裁「押し紙」認定

20141109-00040601-roupeiro-000-2-view▲誰も読まずに廃棄される「押し紙」は、地球資源の無駄づかい!

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一般企業が独禁法に違反すると、上から目線で激しく非難する新聞社ですが、自分のところはもっとひどい商売をしています

読者に届いていない(誰も読んでいない)新聞の部数を上乗せ公表し、それに基づいて広告代金を計算して請求しているのですから、広告主からすれば悪質なサギ犯罪です

今回はたまたま地方紙(佐賀新聞)でしたが、

「押し紙と言えば朝日新聞

と言われるくらい、朝日新聞の押し紙は業界でも有名です

少々下品な表現ですが

「アカが書き、ヤクザが売って、バカが読む」

などと言われているだけのことはあります

それでなくても、紙の新聞の実売部数は激減していますから、この判決が確定したら、新聞社の経営の屋台骨を揺るがすことになるかもしれません  (^_^;)

 


 

5月15日、注目していた地裁判決が言い渡されました。

新聞業界のタブーに切り込んだ歴史的な判決です。

【押し紙】とは新聞社の販売部数水増し問題です。

新聞社の広告料金や折込料金は実際に何人に読まれるかによって変動することから、販売部数を偽ることは問題となります。

今回の判決の重要な点は、司法が「原告販売店の予備紙率は2%であったと認められる」つまり予備紙は実配部数の2%程度であると初めて認定した点です。

予備紙率2%を越える部数については「被告(佐賀新聞)の原告(販売店)に対する新聞の供給行為には、独禁法違反(押し紙)があったと認められる」とはっきり結論を下しました。

そして、その【押し紙】について、

「被告(佐賀新聞)の行為は、原告を含む販売店の経済的利益を犠牲にして、自身の売り上げを増加させるとともに、ABCの部数を増加させることによって広告収入を増加させることを意図したものと認められる。これは社会通念上許されない行為であり、原告の権利を侵害するものであるから、不法行為に該当する。」

と断定しています。

※「一般社団法人 日本ABC協会」発行社の自称ではない、第三者としてデータを監査し、信頼出来る販売部数を認定する団体。このABC部数が広告料金等の基準となる。

例えば、販売店の仕入部数=注文部数+20%だったとします。

20%から予備紙2%を引いた18%分は「年間販売目標」つまりノルマとして、販売店は引き受けることを強要され、残紙として毎日廃棄してきた【押し紙】になるのです。

新聞社は20%分も含めて販売部数として公表し、広告料金収入を不当に得ていた事になります。

佐賀新聞は控訴するとのことで、まだ最終決着には至りません。

しかし、今回の判決によって、地方紙とはいえ【押し紙】が表面化したことで、日々の残紙に苦しんでいる新聞販売店や、不当な広告料金・折込料金を払わされてきた広告主が声を上げるきっかけになると思います。

全国紙を含めた全ての新聞社が正しい販売部数を公表する日も近いのではないでしょうか。

 


 

佐賀県の新聞販売店の元店主が、購読者の数を大幅に超える部数の買い取りを求められる、いわゆる「押し紙」によって廃業したとして佐賀新聞社を訴えた裁判。

裁判所は「押し紙」を認め、新聞社に1000万円余りの支払いを命じる判決を言い渡しました。

佐賀県吉野ヶ里町で新聞販売店を営んでいた男性は、購読者数を大幅に超える部数の買い取りを求められる「押し紙」によって廃業に追い込まれたとして、佐賀新聞社に1億円余りの賠償を求めていました。

裁判で佐賀新聞社は「合意のうえで販売目標を設定していて、部数を減らす具体的な申し出もなかった」などと主張していました。

15日の判決で、佐賀地方裁判所の達野ゆき裁判長は

「独占禁止法に違反し、購読料を得られない数百部を仕入れさせた」

として「押し紙」にあたると指摘し、佐賀新聞社に1000万円余りの賠償を命じました。

一方、男性が販売店を引き継いだ際にすでに負債があったとして、廃業についての佐賀新聞社の責任は認めませんでした。

男性の弁護士によりますと、裁判所が「押し紙」を認めるのは珍しいということで、男性は

「主張が認められてうれしい。

 苦しんでいる販売店はほかにもたくさんいるので、

 希望になれたと思う」

と話していました。

佐賀新聞社は「判決には事実誤認があり、一部とはいえ賠償が認められたのは非常に遺憾で容認できない。判決を精査したうえで控訴する」とコメントしています。