日本以外の国には、理科系の素養のある政治家トップが多いのに対して、日本は徹底的に文科系国家。
理科系は「技術屋さん」というレッテルを貼られて、政治の世界では疎外されています。
たまたま理科系の政治家トップが登場しても、H氏やK氏のように、とんでもない馬鹿だったりするので、なかなか文科系の牙城を崩すことができません。
その背景には、日本社会における人間関係の比重の高さ、何事も人脈で決めてしまうという「人脈主義」の傾向があるように感じます。
人脈を最大限に活用した天才が、「人たらし」と言われた豊臣秀吉や、「今太閤」と言われた田中角栄ですが、この桜田大臣も、そのような天才の一人かもしれません。
人脈主義には長短ある訳ですが、これからITやAIが国家の浮沈を決める時代に、このままで良いのかなぁと、ほんの少し心配になったりもします (^_^;)
サイバーセキュリティ基本法改正案を担当する桜田義孝五輪相が国会答弁で
「自分でパソコン(PC)を打つことはありません!」
と断言した問題は、海外メディアでも波紋を広げている。
「驚く」「不可解」といった声が多いが、PCを触ったことがない桜田氏を「システムエラー」「ある種の最強のセキュリティーだ」と皮肉る声も相次いでいる。
海外主要紙が相次いで取り上げるなど、「大人気」ともいえる状況だ。
ロイター通信は、桜田氏が「東京五輪に向けたサイバーセキュリティー対策の準備の監督責任者であるにもかかわらず」PCを使ったことがなかった、と報じ、ニューヨーク・タイムズ紙は、
「コンピューターを使わない人も多いだろうが、その多くは国家のサイバーセキュリティーを担当してはいないだろう。でも、そういう人が実際にいるのだ」
と、皮肉を交えた。さらに、USBドライブを
「セキュリティーリスクだと広く考えられている、一般的な技術」
だとした上で、「桜田氏はそれが何であるかを理解してなかったようだ」と指摘した。
英ガーディアン紙は、見出しで、
「システムエラー:日本のサイバーセキュリティー相、コンピューターを一度も使ったことがないと認める」
という見出しでからかい、記事本文では、ツイッターで
「ハッカーが桜田大臣を標的にしても、情報を盗むことはできないだろう。ある種の最強のセキュリティーだ」
といった皮肉めいた声があがっていることを紹介した。