40【カルチャー】
読書 脳を通って私が生まれるとき
このところ他にいろいろしたいことがあって、本を読んでも読書ノート(感想文、書評)を書くのをサボっている訳ですが、この本は久しぶりに印象が深かったので、書くことにします
著者は、京大医学部出身の精神科医で、臨床では主にてんかん患者を診ているようですが、人間の意識の成立について、広く興味を持って研究しているようです
本書は表題にもあるとおり、人間の脳がいかにして私(意識、自意識、こころ)を生み出すのかを、精神医学、生物学、心理学、哲学などの知見を引用しながら説明しています
人間にとって最大の謎の一つが、なぜ自分は自分(私のこころ)なのか?、ということ
私は私であって、私以外の他人とは別な存在だという感覚(自意識)は、ごく幼い乳幼児や、痴ほう症の老人、重篤な精神病患者などを除いて、ほとんど全ての人が持っているが、これ(自意識)はどこから生まれるのか?
自然科学が発達する以前には哲学者が、人間には生気や霊があって、これが自意識の本質だなどと説明してきました

宗教家は、神が人間だけに、神に似せて精神や理性を与えたのだ、などと説いてきた
これを大転換するきっかけは、デカルトの人間機械論(オートマトン)で、人間の理性は脳の機械的なメカニズムの現れに過ぎないと主張した(彼は霊の存在も否定しなかったが)
人間機械論の流れは、現在の脳科学や精神医学の主流となり、人間の精神活動(感覚、認識、感情、意志、運動、言語、空間把握など)を細かく分けて、これらを脳の一定の場所に特定する研究が進んでいる
たとえば、言語能力は、脳の言語中枢という場所に「ある」みたいな
聖書の「はじめに言葉あり」で、神が人間に言葉を与えたみたいな説明に比べると、ずっと「分かった」気分になる
これはまさに自然科学が最も得意とするアプローチであって、対象を細かく分けて研究するが、その大前提として、全体機能(ここでは自意識)を「部分機能の総体」であると考えている(還元している)
つまり
全体機能(自意識)=脳の部分機能の総体(合計)
著者は本書で、この考え方に少しアンチテーゼを唱え
全体機能(自意識)=脳の部分機能の総体(合計)+アルファ
ではないかと考えているようだ
この「+アルファ」は、脳の部分機能に還元できない、脳全体が創り出している「何か」なのだが、何しろ分析できない(しにくい)何かなので、自然科学的(医学的)アプローチの対象にしにくい
大昔の哲学者や宗教家は、これを「生気」「霊」「神」などと呼んできたが、これでは何のことやら分からない
そこで著者は、最も単純な生物、単細胞生物のゾウリムシとか、脳が無いと言われているクラゲなどを観察しながら、この「何か」(おそらく人間の心や自意識の最も核心)の成立の中身を追求している
このようにまとめると簡単になるが、本書の実際の説明は、医学研究者が書いただけに、実に微に入り細にわたり、専門用語も飛び出して、現在の脳科学の最先端の空気が伝わって来るような感じがする
最近亡くなった立花隆(←)は、晩年は脳科学に興味を持っていたみたいだけど、この辺だったのかな?
(^_^;)
夏の歌
「布団の中から出たくない」
が大ヒットした打首獄門同好会が
サマー・バージョンを出しました
(;^_^;;;)
▼打首獄門同好会「布団の中から出たくない」
映画「わが道」と高度成長前の貧困

出稼ぎ者が東京で行き倒れ、身元不明人として勝手に医大の解剖実験材料にされた事件の裁判闘争記録『ある告発-出稼ぎ裁判の記録』(佐藤不器ほか、日刊東北社、1972年刊)の映画化
実際の事件は、昭和41年に青森県十和田湖近くの寒村から出稼ぎに出た64歳の川村由松が、東京品川の大井町駅で亡くなった
その身元を証明する所持品があったにも関わらず、大井町警察署と港区役所のズサンな扱いで身元不明人とされ、8か月後には慈恵医大の冷蔵庫に移され、解剖実習の材料にされていた
遺族である妻が激しく憤り、地元で地方新聞『日刊東北』を出していた佐藤不器(原作本の著者)の支援で、青森県と東京都を相手に訴訟を起こした過程を映画にした
昭和41年の事件だから、すでにテレビもクルマもあるのだが、高度成長前期の日本の貧困が、実に暗くリアルに描かれている
その絶望感を音羽信子が名演している
後半は一転して、法廷が舞台の裁判ドラマ
原作本の著者が新聞記者のせいか、新聞記者や弁護士が「人権を守る良い人」、警察や役所が「権力をカサに着て人権無視する悪い連中」というように、ことさらに単純対比しているような印象も受ける
安保闘争が激しかったころの時代精神を感じる
(^_^;)
甘栗ダイスキ!

あの日本人ばなれしたスタイルの秘訣は
なんと甘栗だったんですね
甘栗が爆売れして品不足になるかな?
(^_^;)
女優・菜々緒(32)が、7/9放送のTBS系「オオカミ少年」(金曜後7・00)に出演。
菜々緒に関するクイズは、大きなかばんの中に、むき栗を大量に持ち歩いているというエピソードが本当かウソかを当てるものだった。
正解は「本当」。
菜々緒は
「甘栗が大好きなんです!」
と話し、興味津々の小手に1袋まるまるプレゼント。
「朝ご飯もこれだし、間食もこれ」
と、栗なしには成り立たない食生活を明かした。
映画 パッセンジャーズ
超美人女優のアン・ハサウェイ(→)が主演で、しかもいい演技をしてるので、とりあえず最後まで楽しめます
主演女優の美貌がウリの、日本で言えば、北川景子主演ドラマといった感じでしょうか
ただ残念ながら、ストーリーはイマイチと感じました
興行的にも、製作費2500万ドル、興行収入520万ドルの大赤字
飛行機が墜落して、生存者が数人
その人たちの心理ケアのために、セラピスト(アン・ハサウェイ)が派遣されるんだけど、彼女は事故原因に不審な点を発見して、航空会社が何かを隠しているのではないかと疑念をいだく

JAL123便の御巣鷹墜落事故を連想して、思わず引き込まれるんだけど、この映画はここから非常に「奇妙な展開」を見せる
この「奇妙な展開」をどう見るかで、この映画への評価は真っ二つ、正反対に分かれます
(^_^;)
訃報 小林亜星
▲「夜が来る」 作曲:小林亜星
見た目は相撲部屋の親方みたいでしたけど
作曲家としては超一流!
多くの名曲を残してくださいました
(T_T)
「この木なんの木」の歌い出しで知られるCMソングや、都はるみさんの「北の宿から」などを手がけた作曲家で、俳優としても活躍した小林亜星さんが5/30に心不全のため亡くなりました。
88歳でした。
小林さんは東京都の出身で、大学時代にジャズバンドで活動し、卒業後に本格的に作曲を学びました。
テレビコマーシャルの黎明期だった頃に、CMソング「ワンサカ娘」を手がけ注目を集め、その後も「この木なんの木」の歌いだしで知られるCMソングのほか、「魔法使いサリー」や「ひみつのアッコちゃん」などのアニメの主題歌を手がけ、軽快な音楽で人気を集めました。
また、昭和51年には都はるみさんが歌った「北の宿から」が大ヒットし、日本レコード大賞を受賞しました。
俳優やタレントとしても活躍し、向田邦子さんが脚本を担当した昭和49年のテレビドラマ「寺内貫太郎一家」で頑固な父親の役を演じて人気を集めたほか、平成14年にはNHKの連続テレビ小説「さくら」で主人公の祖父の役を演じました。

猫型リュック

左上(↑)の本物は よく出来てますね~
もっとリアリティを追求したい人は
左(←)のようなキャリーに 生きたネコを入れて
しょって歩くといいです
(^_^;)
人気の猫型リュックを装った詐欺(サギ)通販が物議を醸しています。
広告に載っている写真は、本物の猫を背負っているかのような迫真のクオリティーですが、実はこれ、ある作家の作品写真を盗用したもの。
購入者には、見本とは似ても似つかぬ右側の品が届きます。
いかにも中国で粗製乱造したような、安物感丸出し!
伊福部 昭 生誕107年

伊福部 昭(いふくべ あきら)
1914年〈大正3年〉5月31日 ~ 2006年〈平成18年〉2月8日)
日本の作曲家。ほぼ独学で作曲家となった。
日本の民族性を追求した民族主義的な力強さが特徴の数多くの管弦楽作品や、『ゴジラ』を初めとする映画音楽のほか、音楽教育者としても知られる。
朝日新聞の悪質な押し紙
▲Amazonの商品ページ
新聞社が広告主に請求する広告価格というのは、新聞の発行部数に比例して決まるので、たいていの新聞社は広告価格水準を維持するために、実売部数より多めに印刷して、新聞販売店に押し付けています
これを業界用語で「押し紙」(おしがみ)といいます
誰も読まない新聞(押し紙)を大量に印刷している訳ですから、紙パルプを膨大にムダにしている訳で、地球資源のトンデモないムダづかいです
そもそも、誰も読まない押し紙を発行部数に数えるのは、広告契約に反する悪質な行為ですし、広告主に対する詐欺(さぎ)犯罪とも言えます
新聞販売店は、新聞社から押し付けられた「押し紙」(未使用の新聞紙)を、古紙回収業者などに引き取ってもらうのですが、もちろん二束三文、タダ同然の安値で(場合によっては引取料を払って)処分しています
それが最近では、ネコなどのペット用トイレの敷き紙として、ネットオークションやAmazonに出品され始めています
上のAmazonの商品ページのように、送料込みで10キロ1900円、15キロ2000円ですから、送料相当分を除いたら、ほとんどタダ同然のタタキ売り状態なのですが、新聞販売店の「少しでも高く処分したい」という、必死の経営努力が感じられます
聞くところによると、圧倒的に朝日新聞が多いそうです
(^_^;)
朝日新聞社が5/26発表した2021年3月期連結決算は、純損益が441億円の超絶大赤字だった。
赤字額は、1879年(142年前)の創業以来最悪だった。
売上高は2937億円で、前期比マイナス16.9%の壊滅的減少だった。















