80【ヒストリー】

書店に三島由紀夫コーナー

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 本が売れなくなった

  と言われて久しい昨今

 久しぶりの販売チャンスに

  出版社も書店も色めき立ってる?

 (^_^;)

 

作家の三島由紀夫の死から50年、大手出版社から関連書の出版が相次いでいる

最も強烈なタイトルは宝島社の『三島由紀夫事件 検視写真が語る「自決」の真実 』

中央公論新社『彼女たちの三島由紀夫』には岸田今日子氏らとの全集未収録対談も

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読書 ゲゲゲのゲーテ

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妖怪マンガの水木しげるの愛読書がゲーテだった

カントやヘーゲル、ニーチェやショーペンハウエルも読んだが、ゲーテが一番「性に合った」らしい

「ヴィルヘルム・マイスター」や「ファウスト」より、「ゲーテとの対話」が好みだという

片腕を失った戦地にも持って行った

作品よりもゲーテの人間性や生き方が好きなのだろう

人生訓の本家のようなゲーテなので、マンガが売れなくて極貧の時代を乗り切るパワーも、ゲーテから得ていたようだ

したくもない戦争に狩り出されたので、終戦のときに本当に自由を感じたという

人生で最も大切なことは「好きなことをすること」と信じる

そして寝ることが好きだから、マンガが売れて余裕が出来てからは、毎日好きなだけ寝ているそうだ

「葉隠」の山本常朝に似ている

(^_^;)

 

役者・奥野瑛太

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革命や敗戦などで体制がひっくり返ると、旧体制の上層部も路頭に迷う

明治維新では旧幕臣の多くが、単なる失業者に転落した

江戸時代初期には、多くの藩が「お取りつぶし」になって、藩士は禄を失った

何か武士以外の特殊技能を持つことは、本物の武士にとって恥とされていたから、ツブシが効かない人も多くいたことだろう

映画「一命」では、失業した武士の一家が内職をしながら、極貧の中で細々と暮らしていて涙を誘う

(T_T)

 

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朝ドラ『エール』の「智彦さん」(奥野瑛太(←)は、当時のふつうの人である。

がちがちに真面目で、家でも威厳を保つ主人である。

外で起こったことを、家内では話題にしない、というタイプだった。

これは軍人にかぎらず、昭和前半の家庭風景としては、ふつうのことだったとおもう。

ふつうの血の通った人として描かれていた。

軍人だったから、戦争が終わると路頭に迷う。

軍人は「政府の役人」でもあり「戦争という特殊技術の人」でもあった。

でも戦争が終わり、軍は解体されて再軍備は禁止されたので、それまでのキャリアがまったく使えない。

過去のキャリアが何も役に立たない、ただの無職である。

職を探して苦労している姿が見られた。

すべてをもてあましてる感じが出ていて、その姿を見せる役者・奥野瑛太が見事だった。

この人は、とても身体性を強く感じさせる役者だとおもう。

セリフを言う前の存在感がきちんとしていて、その佇まいだけで見入ってしまう。

再就職のときに彼の出した履歴書が映しだされていたが、それには赫々たる履歴が並んでいた。

陸軍幼学校から士官学校に進んだエリートで(幼学校は当時の中等学校にあたる)、卒業後、騎兵隊第十九連隊の少尉に任官。

最後は中佐まで昇進している。すごいエリートである。

最後の昇進はいわゆる「ポツダム昇進」、つまり敗戦が決まってからの昇進ではないかとおもわれるが、それまででも少佐である。

すごく偉い。なんか、軍人さんの位で偉さを測るのは裸の大将をおもいだしてしまうのだが、でもそういうしかない。

履歴書が映し出されたあとに、工場の鉄屑拾いの仕事があるといわれ、そんなものができるかと、憤然と席を立つシーンがあったが、たしかにそうだろう。

陸軍中佐は、ふつう鉄屑拾いをやらない。

プライドがあまりに高い。

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読書 金閣寺

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金閣寺放火事件を題材にした、三島由紀夫の代表作の一つ

放火犯人は吃音(どもり)に悩む金閣寺の見習僧で、彼の幼いころからの自伝調の内面告白が、三島独特の美文で淡々と語られている

見習僧の「建物フェチ」とも言えそうな、ファナティックな金閣に対する愛が全体の基調を成しているので、犯行動機に感情移入するのが難しい

ジョンレノンの熱烈なファンが、レノンを銃殺した事件を思い出す

彼はやがて浄土真宗の大谷大学に進学し、そこで足の不自由な男と出会い、言葉の不自由な自分との共通性を見出して接近し、親しく付き合うようになる

その親友が語る独特の人生哲学や女性観が面白い

時代背景が第二次大戦の前後で、その時代の空襲の無かった京都の雰囲気が伝わって来る

(^_^;)

 

▼消失前の金閣寺 金箔が剥げて枯れた風情だった

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▼放火による消失直後の金閣寺

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▼再建された現在の金閣寺 創建当時の姿に戻した

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三島由紀夫の予言

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 天才が同時代人から評価されるのは

  極めてまれなことであって

 無視されるくらいならマシな方で

  火あぶりになったりしています

 ((((;゚д゚))))

 

日本を代表する作家、三島由紀夫が衝撃的な自刃をとげて11/25で50年になる。

三島文学は小説から評論、随筆と幅広く、テーマも教育問題、育児論、日本に対する思い…と範囲が広い。

改めて読み直すと、三島がいかに的確に未来を見通す「予言者」であったかが分かる。

例えば、「性」について。

三島は『忘我』(1970年8月)で

「未来の映画は、すべてブルー・フィルム(現在のアダルト映像)になるであらう。

 公認されたブルー・フィルムの最上の媒体は、ヴィデオ・カセットになるであらう。

 なぜならそれは、映像の性的独占を可能にするからだ」

と現代の性風俗を予言した。

(ちなみに、家庭用ヴィデオテープレコーダーが開発されたのが1975年ころなので、

 この当時の個人利用目的で、ヴィデオ・カセットなど持っている人は皆無だった)

さらに、1968年10月早稲田大学で開かれた学生相手の討論集会では、

「言論の自由というものに関する考えは、もしセックスについていうならば、

 恐ろしいところまで拡がっていくのではなかというふうに考えるものであります…

 もしセックスの完全な自由ということが許されるとすれば、

 強姦、輪姦くらいで済むならいいが、快楽殺人というものがあって、

 どうしても人を殺してしまわなければ満足しない人だっているに違いない。

 そういう人もセックスの権利を自由に許したならば、

 快楽殺人が横行することになって、殺人も許される。

 一つの社会が殺人を許し、何を許すということになれば、

 どんな政治体制でも崩壊してしまう。

 そうしますと、人間はこわくてしようがない。

 自分がこわくなるという時点が必ず来るわけです」

と、50年後の現在、横行している性がらみの凶悪犯罪を予想、警告している。

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読書 葉隠入門

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「武士道と云うは死ぬ事と見付けたり」で有名な佐賀鍋島藩に伝わる思想書「葉隠」を、三島由紀夫が自分流に解説している

世の中には、損得で動く人間と、そうではない人間がいる

後者でなければ大業は成し得ぬと言ったのは西郷隆盛だが、現実の社会は前者が大部分を占めている

損得で動く人間の行動は予想しやすいので安心感がある

けして無茶な行動には走らない

経済学などは、そのような合理的人間を前提として理論を構築している

しかし江戸時代、家臣が主君への忠の覚悟と生き方(死に方)を本気で貫くには、損得の感覚では具合が悪い

損得を超えた武士の哲学が必要とされ、それに応えたのが「葉隠」だった

「葉隠」は、損得勘定の武士道を、上方流(商人のようだ)と罵っている

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一方、三島由紀夫(→)は天才にありがちな、かなり変わった価値観(性的嗜好と言ってもよい)の持ち主であり、「美しく高貴に死にたい」という潜在欲求(タナトス)が極めて旺盛だったように思われる

彼はそのために、自らの死を正当化し、美化し、高貴なものとするための壮大な内面世界を構築し、作品化し、行動化していった

三島にとって「葉隠」は、そのような内面世界構築の材料としては、非常に魅力に富んでいたものと思われる

「葉隠」の思想を語った山本常朝には、死を自己目的とする意識は希薄で、ただひたすら主君への忠を貫くには、生と死の二者択一の場面では、常に死を選ぶ覚悟を持てと主張しているに過ぎない

それは、三島が45歳で自決の道を選び、山本常朝が61歳(当時としては長命)で天寿を全うした違いとなって表れている

死を本気で覚悟した人間には、それまでの世間(損得勘定の世界)が従来とはまったく違って見えるのは、何となく想像できる

近松門左衛門が、死を覚悟して心中への道行(駆け落ち)に出た男女二人は「急に背が伸びた心地がする」としているのは、まことに鋭い描写だと思う

本当の人生や美意識というものは、その感覚の後に生ずるものかもしれない

(^_^;)

 

ガッツポーズ

ふじ あやこ、1961年5月10日 – )は、日本の演歌歌手、作詞家、作曲家。
秋田県仙北郡角館町(現在の仙北市)に生まれた。小学4年生の時から民謡を習い、高校卒業後には就職したものの、職を変えながら民謡歌手として地元で活動していた。また、秋田県が主催したミスコンテスト 『ミス花嫁コンテスト』で優勝した。
1985年(昭和60年)には、テレビ番組 『勝ち抜き歌謡天国』(NHK)に出演して優勝している。

藤あやこ – wikipedia
藤あやこさんツイッター

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 藤ナントカ

  という演歌歌手には

 美人が多い

  ような気がするのですが

 (^_^;)

 

自衛隊のマドンナ

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 歌唱は陸上自衛隊

  中部方面音楽隊 三等陸曹

  鶫真衣(つぐみまい)さんです

 自衛隊の音楽戦闘力

  なかなかハイレベルですね

 (^_^;)

 

「長崎の鐘」 

陸上自衛隊 中部方面音楽隊

「コロナに負けるな!」第6弾は、南あわじ市と宝塚市文化財団の協力を得て、先の大戦で亡くなられた方々への追悼の想いを込め、古関裕而の代表作「長崎の鐘」を、南あわじ市若人の広場公園と宝塚ベガ・ホールにて収録しました。

新型コロナウイルスの感染が蔓延し先行きが見えない中ですが、75年前、戦後の傷ついた人々の心を癒し励ましたこの曲から、多くの希望をもらえるものと確信し、精一杯の演奏をお届けします。

 

【協力】

南あわじ市、宝塚市文化財団

【撮影地】

南あわじ市若人の広場公園、宝塚ベガ・ホール

【再生リスト】

コロナに負けるな! https://www.youtube.com/playlist?list…

令和元年度中部方面隊音楽まつり https://www.youtube.com/playlist?list…

【リンク】

中部方面隊ウェブサイト https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/

中部方面隊twitter https://twitter.com/JGSDF_MA_pr

中部方面隊instagram https://www.instagram.com/jgsdf_ma_pr/

中部方面隊facebook https://www.facebook.com/jgsdf.mapr

中部方面隊youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UClZ7…

中部方面音楽隊 https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/maband/

 

読書 美徳のよろめき

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読むのは二度目(前回は大学生のころ)

育ちの良い若奥様「節子」の不倫話で、ストーリーは単純なのだが、心理描写の美文章には引き込まれる

現実には下品になりがちな不倫を、徹底的に美しく(道徳的という意味ではない)描いている

不倫実行中の人が読めば、自分たちのしていることが薄汚いことではなく、美しく高貴なことであるとの自覚を深めるかもしれない

それを三島は「美徳」と呼んでいる

まさにニーチェだ

節子を取り巻く男たち(愛人、夫、息子、父)は、定型化していて描写に奥深さはなく、ひたすら節子の心理だけを追求している

不倫が珍しくもない現代から見ると、時代の違いを強く感じるが、それが逆に今読むと新鮮さにもなっている

不倫における女の心理を男が書いたというところが、まさに文学なのだが、女性から見たら不自然な描写も多々あるのかもしれない

本書を読んだ宇野千代から三島由紀夫は『あなたはよろめいたことのない人ね』と笑われたそうだ

「恋愛において、女は常にプロだが、男はアマチュアである」と誰かが言っていたなぁ

月丘夢路主演で映画にもなっている (^_^;)

 

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還暦ビキニ

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 昭和のおじさんたちが

  昔を懐かしんで

 買っているのかな?

  (^_^;)

 

「鬼滅」も還暦ビキニには刃が立たない!?

40年ぶりのビキニ姿が話題の女優、宮崎美子(61)

「2021年度版カレンダー&フォトブックセット」

(12月25日頃発売)に予約が殺到している。

税込み6600円と少々値が張るにもかかわらず、アマゾンのカレンダー部門の売れ筋ランキングでは23日朝の時点で堂々の1位。

2位と3位の「鬼滅の刃」関連のカレンダーを上回っている。

4位は動物写真家、岩合光昭氏の猫カレンダー、5位は高橋の卓上カレンダーといった定番商品。

7位には人気俳優、横浜流星(24)のカレンダーがランキング入りしており、宮崎の強さが分かる。