▲トヨタの自動車生産のさきがけ「オートモ号」
▲トヨタの自動車生産のさきがけ「オートモ号」
▲コキアの紅葉
「自分が見ている世界は、実は水槽に浮かんだ脳が見ている夢なのではないか?」
との説は、巷でよく言われる思考実験の一つです。
このような考えを元に、実存主義やエントロピーの概念を解説したビデオを、科学系YouTubeチャンネルのKurzgesagtが公開しました。
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世界の実在や人間の認識に関する議論で必ず出て来る「水槽に浮かんだ脳」仮説
日常とか常識を余り疑わないで生きている方々には奇妙な説に見えるのかもしれませんが、哲学好きには魅力的な仮説です
私も哲学好きなので、この仮説には余り違和感がありません
いやむしろ、かなり実感をともなった感覚(世界観)かもしれない
いま私の周囲に広がっている世界(宇宙)や、私の周囲にいる人たち、ビッグバンに始まると言われているすべての宇宙や地球や人類の歴史は、すべて私の脳が創り出した夢(幻想)なのではないか?
もし私が死んだら、世界(宇宙)も時間も実在性を失って消滅し、すべては無に帰する
このような仮説は、過去においても唯心論的な哲学や宗教で唱えられたりしていた訳ですが、いま科学の最先端の理論物理学者などでも、この仮説に魅力を感じる人が増えていて、一般の人たちの間にも共感が広がっているようです
これとは少し違うけど、心理学者・岸田秀の「唯幻論」(ゆいげんろん)というのがあって、彼は世界はすべて幻想であると主張しています
岸田秀は高校生の頃から原書(ドイツ語)でフロイトに親しんで(のめりこんで)いたという、かなりの変人(天才肌)
彼の主著「ものぐさ精神分析」(←)は、「唯幻論」で脚色されたフロイト哲学(精神分析)の入門書で、非常に読みやすいオススメです
私は若い頃にこの本に出会い、余りの面白さにグイグイ引き込まれ、正続2冊計800頁余りを、一晩徹夜で読み明かしたことがあります
この本は要するに「この世はすべて幻想である」「人間は本能の壊れた動物である」と主張し、その立場から人間行動や世界の歴史を説明する
例えば高校生が必死に勉強していて、
「あの大学に合格できたら、きっと
素晴らしい人生(毎日)になるだろう」
と考える
しかし実際に合格して憧れの大学に入学すると、うれしくて舞い上がるのは、せいぜい1か月くらい
やがて現実の人生(毎日)が期待したほどのものでなかったことに気付き、中には幻滅して五月病に陥る人も出てくる
そして大学卒業が近づくと、
「あの会社に採用されたら、きっと素晴らしい人生(毎日)になるだろう」
と考え、さらに
「あの人と結婚できたら・・・」
「課長になれたら・・・」「役員になれたら・・・」
「自分の家が持てたら・・・」
でもそれはみんな夢(幻想)に過ぎず、夢が実現すれば、やがて必ず幻滅する
なんだか夢も希望も打ち砕くような悲観的な哲学ですが、これを完全に否定し切るのは難しい
俗に「悲観哲学」と言われているショウペンハウエルの考え方も、これに近いと言えそうです
もしかすると遺伝子(DNA、→)が、人間(個体)の行動力(繁殖力)を高めるために、人間の脳に「夢を持つ」という特殊な機能を持たせたのかもしれません
岸田秀さん(←)は現在、1933年12月25日生まれの89歳
余り将来に夢を持たない方が、長生きできるのかもしれませんね
(^_^;)
上の図は、夏(6~9月)の東京における過去140年間の日別平均気温です
色は2度きざみで、もちろん赤っぽい方が暑い
今はエアコンの無い夏は考えにくい状況ですが
エアコンが普及する以前(高度成長期以前)
エアコン無しでどうやって暮らしていたのだろう?
などと考えますが、
単純に今より涼しかった!
ということが上の図を見ると一目瞭然です
暑くなっている原因について、CO2排出による地球温暖化が叫ばれていますが、これはウソだという主張も最近は増えてきています
地球の温度が長期的に、氷河期とそうではない時期を周期的に繰り返しながら変動していることは、考古学の研究などで明らかになっており、CO2排出とは関係ない温暖化の可能性もある
CO2排出でやり玉に挙げられているのがガソリン車による排気ガスで、その対案としてEV(電気自動車)へシフトする方針が出されています
このEVシフトを強硬に主張しているのがEUと中国なのですが、どうもガソリン車の市場でトヨタの一人勝ちになっているのが気にくわなくて、ことさらにガソリン車を攻撃しているようにも見えます
今の勢いでガソリン車の製造販売が全面禁止されれば、ガソリン車製造比率が高い日本経済は大打撃を受けます
現行ルール(ガソリン車)では日本に勝てない!
それならルールを変えてやれという卑劣な作戦です
オリンピックなどの国際スポーツ種目などで、日本人など非白人の選手が上位を占めるようになると、政治力や外交力を使って白人選手が有利になるように競技ルールを変えてしまう
それがEUなど白人国のスポーツ競技団体の常とう手段になっています
EU諸国は中国を巻き込んで、そんな卑劣なルール変更を、世界の自動車市場でもやろうとしているのではないか?
そんな疑念が強くなってきています
その一方、EVシフトは必ずしもCO2削減にはつながらないという研究成果が増えており、トヨタなどガソリン車勢力への追い風になっています
たしかに走っているクルマだけを見れば、EV(電気自動車)はCO2を排出しない
しかしEVの燃料であるバッテリーを充電するには大量の電気が必要で、その電気の発電には(原子力発電でなければ)大量のCO2を排出します
さらにEV(電気自動車)の製造には、バッテリーやモーターなどの製造に必要な原料確保(レアメタル採掘など)で多大な環境汚染が伴います
レアメタル生産は現状では中国がほぼ独占していて、世界経済の対中依存度も高まります
非常に身勝手で他国の都合など一切考えないエゴイスト集団のチャイナチス中国共産党が、世界経済の主導権を握ることが、人類の平和と安定のためにどれほど危険なことか!
幸いなことに、中国で不動産バブルが弾けて中国の国家財政は急速に悪化しつつあり、中国政府によるEV(電気自動車)への補助金は廃止されつつあります
もともと補助金が無ければEV(電気自動車)はコスパでガソリン車に太刀打ちできませんから、巨大な中国マーケットでのEVシフトはストップしつつあります
ガソリン車からEV(電気自動車)へのシフトは、いま正念場を迎えている感じです
話を暑い夏に戻すと、エアコンの無い夏は考えにくい今日このごろですが、もし大停電などで電力供給が突然ストップしたらどうなるのだろう?
たぶん日本全体で毎日数十人、数百人が、熱中症で亡くなるかもしれない
もしそうなったら私は夜、ベランダにベッドを出して寝ようと思っています
蚊帳(かや)が必要になるかもしれませんね
(;^_^;;;)
アマゾンの商品ページを見ていたら、上のような本が並んでいた
小中学生の夏休みの宿題は、AI(人工知能)に任せようという内容の本
8月下旬になると、子供の夏休みの宿題を一家総出で仕上げるという、古き良き日本の夏の風物詩
それが今年から様変わりするかもしれない
読書感想文、自由研究、家族旅行の日記、・・・
AI(人工知能)に任せれば、あっという間に仕上がる
アタマの悪い学校教師は、宿題へのAI使用禁止とかピントのズレた対応をしているが、これからの学校教育の重点が、知識詰め込みからAI(人工知能)活用能力の修得へシフトしていくのは確実な情勢
アタマの悪い学校教師は全部クビにして、教育はAIに任せる時代も目の前だ
上のような本がサラっと出るというのも、出版業界の激変を示している
ちょっと前までは本(紙の本)を出そうとすると、まず出版企画書を書いて出版社に提出し、編集者と何度も打ち合わせをして企画内容を修正し、それから原稿を書く
売れてない無名な著者だと、先に原稿を書き上げてから出版社に持ち込む場合もあった(たいていボツになる)
出来た原稿は校正やチェックを受け、場合によっては書き直し、さらに製版・印刷・製本などを経て、取次経由で書店の店頭に並ぶ
どんなに急いでも3か月以上、普通は1年くらいかかっていた
それが今の本(デジタル本)では、著者が出版企画を思いつくと、すぐに目次を作ってワープロなどで原稿を書き始める
書き上がったワープロ原稿のファイルをアマゾンへアップロードすると、すぐにWEB上で販売が始まる
原稿を書くのが速い著者なら、出版企画から販売開始まで1日で済んでしまう
編集者のチェックが入っていない場合が多いので、内容は玉石混淆で、ネット情報全般に言えることだが、読者(情報利用者)の「情報選別能力」が重要になってくる
この情報選別能力こそ、ネットリテラシーの核心だ
私は紙の本もデジタル本も出したけど、紙の本の印税(著者の収入)が本の売上の1割程度なのに対して、デジタル本では現状7割程度という違いも大きい
例えば1000円の本が1冊売れると、紙の本なら100円、デジタル本なら700円が著者の収入になる訳だ
出版社、取次、書店という伝統的な流通経路をすっ飛ばして中間マージンが無くなったせいだが、現状のデジタル本の流通販売をほぼ独占しているアマゾンが3割もの暴利をむさぼっている
この独占体制が崩れれば、著者の収入割合は、さらに増えるかもしれない
(^_^;)
以下は、ChatGPT3.5に「小学生が夏休みに体験したことの感想文」というプロンプトを与えて、出力された回答です。
「夏休みにはたくさんの楽しい体験をすることができました。まず、家族と一緒に海に行って泳ぐことができました。透明な水と白い砂浜が広がっていて、本当に気持ち良かったです。友達と一緒に遊ぶこともできて、ビーチバレーや水鉄砲での水遊びはとても楽しかったです。
また、夏の自然を満喫するためにキャンプにも行きました。キャンプ場では夜になると星がきれいに輝き、たき火を囲んでマシュマロを焼いたり、おいしいバーベキューを楽しんだりしました。自然の中で過ごす時間は、リラックスできる上に自然の中での冒険もできて本当に楽しかったです。
さらに、図書館でたくさんの本を借りて読む時間も持ちました。本を読むことで新しい世界を知り、想像力が広がりました。特に冒険やファンタジーの物語に夢中になり、自分でも物語を作ってみたりしました。本を通じてたくさんのことを学び、楽しい時間を過ごせたことに感謝しています。
夏休み中は、友達や家族との時間を大切に過ごしました。一緒に出かけたり、遊んだりすることで、笑顔と思い出がたくさんできました。夏休みが終わってしまうのは少し寂しいですが、この素敵な経験を思い出に、新しい学校生活に向けて頑張っていきたいと思います。」
内容が平板で個性に乏しく、正直言って詰まらない感想文だなと感じます。
「小学生が夏休みに体験したことの感想文」というプロンプトが一般的すぎるので、もっと個別情報が入ったプロンプトなら、個性的な感想文になるのかもしれません。
そんな実験(検証)が始まっています。
あと1か月もすると、そんな「実験」をする小中学生が、いっぱい出て来るかもしませんね。
(^_^;)
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ChatGPTに夏休みの読書感想文を出力させるプロンプト(ひな形)の無料公開:
生成AIに個人的な体験・感想を交えた作文をさせる検証(GPT監査シリーズ⑪)
人工知能(AI)の最先端、ChatGPTをつかってみました
上の画像は「坂本龍一の新宿高校時代について」とChatGPT3.5に質問したときに返って来た回答です
ChatGPTは英語ベースですから、ChatGPT内部では、私の日本語の質問を英語に翻訳し、それについてChatGPTが英語で回答し、さらにその回答を日本語に翻訳している訳です
そんなことを感じさせないほど素早く、自然な日本語で回答しています
回答の文章は、Googleあたりで調べたどこかのWebサイトの文章なのではないか?という疑惑が出る訳ですが、その辺はすでに調査されていて、ChatGPTの回答文はWeb上のどこにも存在しない全く新しい文章であることが明らかになっています
もちろん元になっている知識ベースは、ChatGPTがWebなどの情報源から「学習」した情報(数兆項目と言われている)なのですが、それを換骨奪胎、新しく作り直している訳です
生きた人間だって、その人が過去に学習した知識を再編成して文章を書いたりしているのですから、事情は同じです
単に知識(情報)を回答するだけなら、Google検索よりちょっと便利かなという程度なのですが(それでもGoogleは強力なライバル出現に、猛烈な危機意識を持っている)、問題は知識を用いた判断や創造の能力です
今回つかったChatGPT3.5の判断力は、人間で言えばまだ小中学生レベルだろうと言われてますが、今月(2023年4月)公開されたChatGPT 4は、すでに高校生~大学生レベルの能力を持っているようです
試しにMBAや司法試験を受験させたところ、上位で合格したそうです
既存の大量の専門知識をつかって判断を下す仕事(医師や弁護士も含まれます)が人工知能に置き換わる時代が目の前に迫っています
人工知能が実用化された時代に、真っ先に変革を迫られるのは、教育の世界だと思います
今のところ学校教師は、論文作成でChatGPTを用いることを禁止するとか、牧歌的でピントのズレた対応をしていますが、いずれ「人工知能を使いこなす能力」が人間の能力の核心になるのは間違いないでしょう
毎年同じことを教える生活を長年繰り返し、無競争でぬるま湯に浸かってアタマがボケた公立高校などの学校教師に「人工知能を使いこなす能力」など期待できません
いっそのこと、既存の学校教師を全員クビにして、教育者の役割を人工知能に果たしてもらうのがよいのかもしれません(これは冗談で言っているのではない)
人工知能が人類に幸福をもたらす万能ツールになるか、破滅に導く悪魔の兵器になるか、それを決めるのは21世紀の人類に課せられた使命です
核分裂反応の技術だって、原子力発電所で夢のエネルギー源にもなり得ますが、赤組(中露韓北)の頭のおかしいボケ老人の独裁者(→)が使えば、人類を破滅させることも出来ます
((((;゚д゚))))
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【ChatGPTの回答】坂本龍一(Ryuichi Sakamoto)は、1952年1月17日に東京都中野区で生まれました。彼は、高校時代を東京都新宿区にある新宿高等学校で過ごしました。
当時、新宿高校は音楽の名門校として知られており、坂本龍一も音楽科に進学しました。彼はピアノを専攻し、才能を発揮していました。高校時代から作曲や編曲にも取り組んでいたといわれています。
また、坂本龍一は高校時代に、後に「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」として知られるグループのメンバーである高橋幸宏と出会っています。高橋との交流が後の坂本の音楽活動に大きな影響を与えたことは言うまでもありません。
坂本龍一は、高校を卒業した後、東京芸術大学音楽学部に進学し、音楽家としての道を歩むことになりました。
【ChatGPTの回答】坂本龍一は、新宿高校時代から音楽に熱心に取り組んでいたことで知られています。彼は、高校時代にクラシック音楽やジャズ、ロックなど様々なジャンルの音楽に触れ、自身の音楽性を形成していったと言われています。
また、高校時代には、音楽活動だけでなく映画制作にも携わっていました。坂本は、高校時代に友人と共同で制作した映画「アサルト少女」の音楽を担当し、自らも出演しています。
坂本は高校時代から優れた音楽家として認知されており、在学中には数々の賞を受賞しています。例えば、高校2年生の時には、日本放送協会(NHK)主催の「全国学校音楽コンクール」でピアノ部門の最優秀賞を受賞しています。
坂本の音楽的な才能は、高校時代にさらに磨かれ、その後の音楽活動に大きく貢献しました。彼は、新宿高校時代に培った音楽的な感性や知識を基に、独創的な音楽を生み出していったのです。
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上の【ChatGPTの回答】に、少し変なところが
ありますが、気がつきましたか? (^_^;)
国際的な観光地である奈良の鹿は世界的に有名です
奈良の鹿が横断歩道で、クルマが止まるまで待ってから道路を渡る動画が、海外で話題になっています
奈良の鹿は信号機が読めて、ちゃんと青信号になってから渡る動画も、見せてあげたいものです
(^_^;)
■海外の反応:
・なんて頭の良い鹿だ。
・交通ルールを守る鹿がいるなんて。
・こんなことができる鹿が日本だけだろう。
・日本は動物までよく躾がされてるんだな。
・ここの鹿は道路を横断するやり方を学んでいるようだ。
・アメリカの歩行者よりも歩行マナーが優れている。
・この鹿は渡ってる時にお辞儀までしていた!
・そんなに驚くべきことでもないよね。日本人は本当にマナーが良いんだからさ。
・日本の鹿は日本式の教育を受けているのだろう。
・一方アメリカの鹿は・・・
・テキサスだと鹿は自殺するように車の前に飛び出してくるからな。
・日本の鹿をニュージャージー州に何頭か連れてきて、こっちの鹿に横断歩道の渡り方を教えさせるべきかもね。
・この映像を見るとカンガルーが馬鹿に見える。
・でも鹿が渡ろうとしてるのに止まってあげない車も多いんだな。
・日本人は動物に優しくないようだ。
・車は横断歩道を渡る人がいたら止まらないといけないはず!
・↑信号機がある場合は信号機に従うのが普通だけどな。それにこの場所は鹿が沢山いるから、鹿を優先にし過ぎると車が全然前に進めなくなってしまう可能性もあると思う。
▲多くの鹿は青信号になって渡りますが、人間社会と同じように、
赤信号で渡るDQNな鹿もいるようです (^_^;)
▲コアサーバーの料金プラン
当サイト「観潮亭日乗」を置いてるサーバーを引っ越しました
今まではエックスサーバーを使っていて月1100円
それを上の図にあるコアサーバーのCORE-MINIに変えたのですが、なんと月220円で5分の1
多少スペックは落ちますが、お試し期間で10日間くらい使った感じでは、特に問題なし
毎日何万人も閲覧のある人気サイトでは無理でしょうが、当サイトではOK
このまま本契約へ移行する予定(エックスサーバーとの契約は、本日1/31で切れる)
いまご覧いただいてるこのページも、すでにコアサーバーからのデータで表示されてます
ただ、ファイルとデータベース(WordPressで利用)の移動や設定変更が超面倒で、一時的にサイトが見れなくなったり、メールが届かなくなったりと混乱しましたが、何とか落ち着いてきました
こうゆう混乱の解決って、ボケ予防にいいかも~、なんて思ってます
(^_^;)
▲世にも珍しい東工大出身の女優、山崎丹奈
東工大出身の女優がいたなんて、東工大出身の私でも、今日まで知らなかった(それくらい売れてないのかな?)
東工大は「工業」の名が示す通り、機械や電気などの「男っぽい」(オタクっぽい?)学問が中心なので、本当に女子学生が少ないんです
今の女子学生比率(学部)は13%だそうだが、私が在学していたころ(少々昔)には、今よりもっと低くて、たぶん数%だったのではないかと思う
午前中にキャンパスで女子学生を見かけると、思わず振り向いてしまうほど少なかった
それもたいてい理学部や建築系で、機械や電気などでは今でもめったにいないはず
私のいた学科では、たまたま数年ぶりに女子学生が一人いて、教授が「今年の学部生は雰囲気が違う!」と言っていたのを覚えている
「女子枠」創設は、男子学生の活性化を促すという意味でも、悪くないアイデアだ
東工大生は、良く言えば勉強の出来る上品な紳士が多いのだが、悪く言えば他人を押しのけてでも進む上昇志向の荒々しさには欠けるような気がする
午後のクラブ活動の時間になると、各クラブが女子大の類似クラブと交流があったりするので、その活動のために東工大キャンパスにも女子学生が目立つようになる
ちなみに東工大では、大学院進学比率が非常に高いので(9割くらい)、大学院と区別するために「学部」という言葉をよく使う
学年を下から順に言うと、学部1年、2年、3年、4年、大学院M1(えむいち)、M2、D1(でぃーいち)、D2、D3という9年制大学だ(M:マスター修士課程、D:ドクター博士課程)
(^_^;)
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2024年度の統合を目指す東京工業大学(東工大)と東京医科歯科大学(医歯大)の、統合後の新大学の名称が「東京科学大学」となると発表された。
東工大は、同年に女性のみが出願できる「女子枠」を創設することも決まっており、大学改革を進めている。
国立理系トップの東工大は女子学生が13%しかおらず、「男女差」が課題となっていた。
その一方で、女子枠創設には、入試の平等性が損なわれるのでは、など疑問も上がっている。
大学統合や女子枠創設について、卒業生はどう感じているのか。
東工大環境・社会理工学院(土木・環境工学系)出身、女優として活躍する山崎丹奈さんに大学への思いを聞いた。
* * * * * * *
「統合や女子枠の一報を聞いたときには、本当に驚きました。大学側が課題を感じた上で、新たな一歩を踏み出そう、改革しようという意識を感じました。東京科学大学、という名称については、シンプルで覚えやすいと思います。自分が両大学を知っている歴史以上にこれからの大学の未来は長いと思うので、新名称がなじむように、これからも変わりなくその専門性を磨いていってほしいです」
学士課程(学部)の女子学生が約13%しかいないと言われる東工大において、“貴重”な女性の卒業生だ。
さらに卒業生の多くが理系分野の研究職、技術職に進む中で、俳優として芸能界に入った山崎さんの経歴はかなり異色と言える。
そんな山崎さんからみて、母校の改革はどう映っているのだろうか。
「確かに、入り口の入学者数を増やせば、出口も増えるわけで、女性の研究者や技術者も増えるでしょう。ただ、その仕事をするにあたって女性が働きやすい環境が整っているかといえば、受け入れ先の組織や企業で変わってくると思います。もちろん女性枠は大学ができる対応の一つだと思いますが、女性の人生をどう考えるか、という意味でソフト面でもっとやれることはあるのではないでしょうか。女子学生が増えても、たとえば、大学内の研究環境が改善しなければ、状況が良くなったとは言えないと思います」
山崎丹奈(やまざき・にな) 1991年生まれ。
幼少期は米ペンシルベニア州で育つ。
桐蔭学園を卒業後、東工大土木・環境工学科(当時)に入学。
2009年に「ミス東工大グランプリ」に輝く。
2012年に女優デビュー。17年に映画「トリノコシティ」で主演。その他、「母になる」(日本テレビ系)、「マザー・ゲーム」(TBS系)など多くのドラマに出演。
一児の母として育児にも奮闘中。