アマゾンの商品ページを見ていたら、上のような本が並んでいた
小中学生の夏休みの宿題は、AI(人工知能)に任せようという内容の本
8月下旬になると、子供の夏休みの宿題を一家総出で仕上げるという、古き良き日本の夏の風物詩
それが今年から様変わりするかもしれない
読書感想文、自由研究、家族旅行の日記、・・・
AI(人工知能)に任せれば、あっという間に仕上がる
アタマの悪い学校教師は、宿題へのAI使用禁止とかピントのズレた対応をしているが、これからの学校教育の重点が、知識詰め込みからAI(人工知能)活用能力の修得へシフトしていくのは確実な情勢
アタマの悪い学校教師は全部クビにして、教育はAIに任せる時代も目の前だ
上のような本がサラっと出るというのも、出版業界の激変を示している
ちょっと前までは本(紙の本)を出そうとすると、まず出版企画書を書いて出版社に提出し、編集者と何度も打ち合わせをして企画内容を修正し、それから原稿を書く
売れてない無名な著者だと、先に原稿を書き上げてから出版社に持ち込む場合もあった(たいていボツになる)
出来た原稿は校正やチェックを受け、場合によっては書き直し、さらに製版・印刷・製本などを経て、取次経由で書店の店頭に並ぶ
どんなに急いでも3か月以上、普通は1年くらいかかっていた
それが今の本(デジタル本)では、著者が出版企画を思いつくと、すぐに目次を作ってワープロなどで原稿を書き始める
書き上がったワープロ原稿のファイルをアマゾンへアップロードすると、すぐにWEB上で販売が始まる
原稿を書くのが速い著者なら、出版企画から販売開始まで1日で済んでしまう
編集者のチェックが入っていない場合が多いので、内容は玉石混淆で、ネット情報全般に言えることだが、読者(情報利用者)の「情報選別能力」が重要になってくる
この情報選別能力こそ、ネットリテラシーの核心だ
私は紙の本もデジタル本も出したけど、紙の本の印税(著者の収入)が本の売上の1割程度なのに対して、デジタル本では現状7割程度という違いも大きい
例えば1000円の本が1冊売れると、紙の本なら100円、デジタル本なら700円が著者の収入になる訳だ
出版社、取次、書店という伝統的な流通経路をすっ飛ばして中間マージンが無くなったせいだが、現状のデジタル本の流通販売をほぼ独占しているアマゾンが3割もの暴利をむさぼっている
この独占体制が崩れれば、著者の収入割合は、さらに増えるかもしれない
(^_^;)